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【市況】31日の米国市場ダイジェスト:NYダウは22.10ドル安、祝日を控えて利益確定の動き広がる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは22.10ドル安、祝日を控えて利益確定の動き広がる

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は22.10ドル安の25964.82、ナスダックは21.17ポイント高の8109.54で取引を終了した。朝方は、カナダとの通商交渉を見極めたいとの思惑から小動き。中国からの輸入品2000億ドルに対する関税引き上げへの警戒感や、連休を控えてポジションを手仕舞う動きが広がり、小幅な値動きに終始する展開となった。ハイテク大型株は買いが継続し堅調推移となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や小売が上昇する一方で自動車・自動車部品やエネルギーが下落した。


自動車大手のフォード(F)は、中国に対する関税の影響で中国工場からの新型スポーツタイプ多目的車(SUV)の輸入を中止し、下落。清涼飲料のコカ・コーラ(KO)は、英コーヒーチェーンのコスタと51億ドルで買収合意したものの、軟調推移。一方で、銃火器メーカーのアメリカン・アウトドア・ブランズ(AOBC)は決算内容が予想を上振れ、40%超の急騰。ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は、通期見通しを引き上げ、大幅上昇となった。

3日はレイバー・デーの休日となるため、米国株式相場は休場となる。来週は、中国に対する追加関税策の実施が焦点となる。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:リスク回避の円買い、ドル売りが優勢に

31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円69銭から111円13銭まで上昇し111円12銭で引けた。本日期限を迎えた米国とカナダのNAFTA協議が予想に反して決裂、合意が成立しなかったためリスク回避の円買い、ドル売りが優勢となった。引けにかけて、USTR(米通商代表部)ライトハイザー代表が「協議は建設的で、進展も見られる」とし、来週協議を再開することを明らかにすると、合意への期待が再燃し米債利回りも上昇に転じ、ドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1655ドルから1.1585ドルまで下落し、1.1605ドルで引けた。イタリアの格下げ懸念、英国の合意ない離脱への警戒感にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、129円14銭から128円56銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3007ドルから1.2946ドルまで下落。英国と欧州連合(EU)の離脱協議が難航し、合意のない離脱懸念が強まりポンド売りに拍車をかけた。ドル・スイスは、0.9659フランへ下落後、0.9703フランまで反発した。


■NY原油:反落で69.80ドル、需給ひっ迫の思惑は残されている

8月31日のNY原油先物10月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比-0.45ドルの69.80ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時69.64ドルまで売られた。9月3日の米国市場は休場となるため、この日はポジション調整とみられる売買が主体となった。ユーロ安・米ドル高の相場展開となったことから、原油先物の上値はやや重くなった。ただし、需給ひっ迫の思惑は残されており、69ドル台後半では押し目買いが散見された。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.93ドル -0.08ドル(-0.26%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.83ドル -0.47ドル(-0.95%)
ゴールドマン・サックス(GS)237.81ドル -1.59ドル(-0.66%)
インテル(INTC) 48.43ドル +0.19ドル(+0.39%)
アップル(AAPL) 227.63ドル +2.60ドル(+1.16%)
アルファベット(GOOG) 1218.19ドル -20.93ドル(-1.69%)
フェイスブック(FB) 175.73ドル -1.91ドル(-1.08%)
キャタピラー(CAT) 138.85ドル -0.21ドル(-0.15%)
アルコア(AA) 44.67ドル +0.30ドル(+0.68%)
ウォルマート(WMT) 95.86ドル -0.24ドル(-0.25%)
スプリント(S) 6.11ドル -0.02ドル(-0.33%)

《HT》

 提供:フィスコ

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