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【注目】前週末24日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

アルメディオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルメディオ <7859>  207円 (+50円、+31.9%) ストップ高

 アルメディオ <7859> [東証2]がストップ高。24日、高濃度・高分散のカーボンナノファイバー(CNF)のマスターバッチ(所定の割合で顔料を練り込んだペレット状の着色剤)と塗料ベースの開発に成功したと発表しており、これを好感した買いが入った。同製品は、これまでCNFのミルド粉末(CNFの原糸を粉砕した粉末状のもの)あるいは加工品では難しいとされた成形品細部への充填を高い分散力で安定的に作れるのが特徴。7月20日にサンプル出荷を開始しており、今後、市場の反響を見つつ本格的な量産化を進めるとしている。

■YKT <2693>  486円 (+80円、+19.7%) ストップ高

 YKT <2693> [JQ]がストップ高に買われたほか、エヌエフ回路設計ブロック <6864> [JQ]は大幅高で3連騰、フィックスターズ <3687> も同じく3連騰と量子コンピューター関連に位置付けられる銘柄群に買い人気が集中。量子コンピューターは従来のコンピューターの基本コンセプトである「01」の世界から脱却し、量子力学的な重ね合わせにより、極微の世界で起こり得る物理現象を活用して並列コンピューティングを実現させるという技術分野で、世界的にIT企業を中心に研究開発が進んでいる。日本でも大手電機メーカーや通信メガキャリアが積極的に経営資源を注ぎ込んでおり、つれて関連銘柄への注目度も高まっている。直近では、「同分野の代名詞的企業であるカナダのDウェーブ社が開発した量子コンピューターが、トポロジカル位相遷移の実証に成功したと伝わったことが、関連株を強く刺激する格好となった」(国内中堅証券)という。

■エコモット <3987>  1,039円 (+147円、+16.5%) 一時ストップ高

 エコモット <3987> [東証M]が急反騰。24日午後1時ごろ、古野電気 <6814> と共同で、GNSS(準天頂衛星システム)を利用して地盤変位や人工構造物の変位をミリメートルオーダーで計測し、計測データをクラウド上で管理することのできる高精度3次元変位計測システム「DANA CLOUD(ダーナクラウド)」を開発したと発表しており、これを好感した買いが入った。「ダーナクラウド」は、変位観測エリア外に設置したセンサーの座標を基準点として、観測エリア内に設置した複数のセンサー(観測点)の変位量を、GNSSスタティック測位法により3次元で計測する独自の技術を活用することで、高精度な計測を可能にしたのが特徴。地すべりや火山活動の監視などの防災用途、鉱山の残壁などの地盤変位の監視や、堤防・護岸、ダム堤体、送電線鉄塔、橋梁、構造物、のり面、鉄道路盤などの変状監視や管理など、さまざまな場所での施工管理段階から維持管理まで幅広く対応できるとしている。なお、8月28日から幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される建設・測量生産性向上展「CSPI EXPO」に出展するとしている。

■大興電子通信 <8023>  744円 (+100円、+15.5%) ストップ高

 テリロジー <3356> [JQ]、トレンドマイクロ <4704> 、デジタルアーツ <2326> 、ソースネクスト <4344> 、セキュアヴェイル <3042> [JQG]、ラック <3857> [JQ]、新日鉄住金ソリューションズ <2327> 、ユビキタス AIコーポレーション <3858> [JQ]、SIG <4386> [JQ]、イー・ガーディアン <6050> 、シグマクシス <6088> 、大興電子通信 <8023> [東証2]などサイバーセキュリティ関連が軒並み上昇。ビッグデータ普及によるデータ利用の拡大やIoT時代の本格到来に伴ってサイバー攻撃によってもたらされる被害もネズミ算的に拡大していく可能性が懸念されている。法人、個人を問わずその対策が急務であるとの見方が強い。総務省では19年度から地域でサイバーセキュリティに精通した人材の育成を進める方針にあり、次世代通信規格「5G」が2020年に実用化されることにも備え、体制整備に向けた取り組みを加速させる方針が伝わっている。また、国家安全保障の観点からもサイバー攻撃への対応は喫緊の課題だ。ロシアが2016年の米大統領選でサイバー攻撃を実施した可能性が濃厚視されるなか、中国がロシアに倣って近隣諸国への“サイバー政治介入”に向けた技術開発に乗り出しているとの観測も浮上。そのなか、トランプ米政権は11月の中間選挙を控え、海外政府からの干渉に対する警戒モードを強めている。サイバー攻撃への対応がグローバルに叫ばれるなか、東京市場でも関連銘柄への視線が一段と熱を帯びてきた。

■オルトプラス <3672>  788円 (+100円、+14.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。オルトプラス <3672> がストップ高。同社が開発協力を行い、フォワードワークス(東京都港区)が23日に配信を開始したスマートフォン向けゲームアプリ「アークザラッドR」が、24日午前のiPhone無料ゲームランキングおよびAndroid無料ゲームランキングで1位となっており、好調なスタートを切ったことが好感された。「アークザラッド」シリーズは、1995年に第1作が「プレイステーション」で発売され、これまで全世界累計実売本数が370万本以上を記録しているロールプレイングゲームの人気シリーズ。「アークザラッドR」は、「プレイステーション」用ソフトウェア「アークザラッド2」の10年後の世界を描いた完全新作で、新たな主人公であるハルトとミズハの二人が過去の英雄達とともに、世界を取り巻く悪意に立ち向かっていく冒険物語が描かれており、スマートフォンならではの手軽さと、シリーズの持ち味である奥深さをあわせ持ったシミュレーションRPGになっているという。

■十八銀行 <8396>  350円 (+25円、+7.7%)

 東証1部の上昇率9位。十八銀行 <8396> が急伸。24日付けの日本経済新聞朝刊で「長崎県での地方銀行再編をめぐり、公正取引委員会は23日、親和銀行を傘下に置くふくおかフィナンシャルグループ(FG)と十八銀行の統合を認めることを決めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。両社は16年2月に経営統合に関して基本合意したと発表。その後、統合の実現に向けて協議・検討を進めてきた。今回の報道で19年4月予定の統合に向けてまた一歩前進したとの見方が台頭しているようだ。なお、東和銀行 <8558> 、百五銀行 <8368> など他の地方銀行にも再編思惑の買いが入った。

■富士ソフト <9749>  5,120円 (+295円、+6.1%)

 富士ソフト <9749> が大幅に4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を5050円から5550円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、「機械制御系(FA制御など)および自動車関連の組み込みソフトウェアを牽引役とする持続的な成長」を予想。また、16年12月期第3四半期以降概ね2ケタの受注増が続き、受注モメンタムはセクタートップ水準であるとして、18年12月期営業利益予想を117億円から119億円へ、19年12月期を同130億円から135億円へ、20年12月期を同140億円から146億円へ上方修正している。

■パーソルHD <2181>  2,400円 (+117円、+5.1%)

 パーソルホールディングス <2181> が続急伸。24日の日刊工業新聞で「RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)事業を加速する」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入った。記事によると、RPA導入を考える企業に支援や研修サービスを提供するほか、自社グループでも社内業務にRPAを使い業務の効率化などを進めるとしている。RPAを導入する企業が増加していることを背景に、サービスを強化することで需要の取り込みを図る方針のようだ。

■共立メンテ <9616>  5,170円 (+230円、+4.7%)

 共立メンテナンス <9616> が6日続伸。日本経済新聞が24日付で「共立メンテナンスの2019年3月期は、ホテル事業の営業利益が前期比15%増の82億円となり、寮事業の営業利益(3%増の78億円)を初めて超える見通しだ」と報じたことが刺激材料となったもよう。報道によると「インバウンド(訪日外国人)需要を取り込み、ビジネスホテル『ドーミーイン』などの稼働が高水準で推移する。客室単価の引き上げも採算を改善する」という。増加する訪日客を取り込み、持続的な利益成長を続けるホテル事業による業績底上げに期待する買いが向かったようだ。

■リゾートトラ <4681>  1,797円 (+77円、+4.5%)

 リゾートトラスト <4681> が大幅に3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で同社の投資判断を「Hold(中立)→Buy(買い)」に引き上げ、目標株価を2500円→2600円に増額したことが買い材料視された。決算発表後の株価下落を踏まえ、投資判断を引き上げた。リポートでは、19年3月期第1四半期の会員権契約は、日経平均株価上昇による資産効果などで前年同期比増加、第4四半期(1-3月)に繰延利益を一括計上予定のラグーナベイコートなど堅調であると指摘。また、今後もシステム刷新による顧客情報の一元化、ポイント制の導入によるクロスセル強化などが期待できると報告している。

■朝日インテク <7747>  4,055円 (+140円、+3.6%)

 朝日インテック <7747> [東証2]が大幅反発。東海東京調査センターが23日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を4600円から5000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年6月期業績予想について会社計画の営業利益は145億円(前年比5.8%増)だが、同センターでは148億円(同7.5%増)を予想。基幹系システムの導入など設備投資に伴う減価償却費の増加により前回予想を下方修正するが、国内外でメディカル製品の伸びが続き会社予想を上回ると見込む。続く20年6月期および21年6月期は、米国市場発の新製品などの開発・投入効果や、循環器系に加え、末梢血管系、脳血管系、腹部血管系などのシェアアップにより収益拡大が続くと予想しており、2ケタ営業増益を見込んでいる。

■りたりこ <6187>  2,210円 (+75円、+3.5%)

 LITALICO <6187> が大幅続伸。中央省庁や地方自治体で障がい者雇用の水増し問題が続出していることを受けて、厚生労働省では中央省庁の実態を28日に発表し、さらに都道府県などを対象に全国調査を実施する検討に入ったと伝わっているが、これを受けて障がい者の就労支援を行う同社には事業機会の拡大の思惑が働いているもよう。また、就労希望の障がい者への職業訓練などを提供するウェルビー <6556> [東証M]などにも物色が波及した。

■不二家 <2211>  2,364円 (+80円、+3.5%)

 不二家 <2211> が3日続伸。24日付けの日本経済新聞朝刊で「洋菓子事業の営業損益が2021年12月期に黒字転換する見通しだ」と報じられており、実現すれば19期ぶりの黒字転換となることが好材料視されたようだ。記事によると、不採算店舗の削減に加えて、スーパーやコンビニ向けなどに商品の販路を拡大して収益力を高める方針だという。また、不採算店舗の閉鎖なども寄与するとしている。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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