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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):スルガ銀、レオパレス、日本テレホン

スルガ銀 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大建工業 <7905>  2,218円  +31 円 (+1.4%)  本日終値
 大建工業<7905>が反発。同社は21日、テーオーホールディングス<9812>と資本・業務提携に関する基本合意書を締結し、具体的な協議を始めると発表。今後の展開などが期待されているようだ。この提携は、フローリングを中心とした木材事業を対象とすることを計画しており、現在両社で詳細を協議中。なお、最終契約の締結は11月を予定している。

■東洋紡 <3101>  1,861円  +8 円 (+0.4%)  本日終値
 東洋紡<3101>がしっかり。この日の午前中、自動車エアバッグ用原糸および基布を10月1日出荷分から値上げすると発表しており、同事業の採算改善に期待した買いが入った。原料価格が高騰しており、コスト削減に取り組んできたものの、現在の価格体系では顧客への安定的な製品供給体制の維持が困難と判断したという。なお、1キログラム当たり100円の値上げとなる。

■スルガ銀行 <8358>  620円  -150 円 (-19.5%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 スルガ銀行<8358>がストップ安。22日付の日本経済新聞は、同社のシェアハウス投資に絡む不正融資で第三者委員会が実施した調査で、「審査資料の改ざんなど不適切な行為に基づく融資が1兆円規模にのぼる」ことが分かったと報道した。これを受け、この日の同社株には売りが殺到し値幅制限いっぱいまで値を下げた。

■レオパレス21 <8848>  549円  -27 円 (-4.7%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 レオパレス21<8848>は大幅安。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を1000円から740円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、界壁施工不備問題に関して優先調査の完了や補修には時間を要するうえ、アパート受注も界壁施工不備問題の影響を受けるとみて、19年3月期営業利益予想を270億円から195億円へ、20年3月期予想を295億円から235億円へ、21年3月期を同320億円から270億円へ下方修正している。ただ、株価は当面の悪材料を織り込んだ水準にあるとしている。

■日本テレホン <9425>  1,026円  +300 円 (+41.3%) ストップ高   本日終値
 日本テレホン <9425> [JQ]が連日の急騰劇をみせている。株価は昨日まで4日連続でストップ高、本日から値幅制限が3倍の300円となったにもかかわらず、ストップ高に買われた。日本経済新聞の16日朝刊で「総務省は2019年7月から、割安な中古のスマートフォン(スマホ)を購入した消費者がどの通信会社でも選べる体制を整える」と報じたことが引き続き材料視された。報道によると「NTTドコモなど通信大手3社に、自社が販売したスマホを他社の通信網でも使えるようにする『SIMロック解除』を中古品にも義務付ける」という。同社は中古スマートフォンの買取販売サービスを手掛けており、販売台数増加につながるとの見方から業績拡大に期待する買いが殺到した。

■IC <4769>  1,640円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 21日、インフォメーションクリエーティブ <4769> [JQ]が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■シライ電子工業 <6658>  463円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 シライ電子工業<6658>がストップ高。同社はプリント配線板メーカーで自動車向けなどを中心に受注を伸ばし、技術開発力も高い。21日取引終了後、配線を目で見ることができない透明フレキシブル基板の開発に成功したことを発表、同社が手掛けるSPETシリーズの新バージョンとなる「SPET-MM」として販売を開始するとしており、これを材料視する買いを呼び込んだ。同フレキシブル基板はカーエレクトロニクスやアミューズメント業界のほか、高い需要が予想されるウェアラブルやディスプレー業界向けなどでも展開を図っていく方針。

■ユークス <4334>  707円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 ユークス<4334>が急反騰。エイベックス<7860>傘下のエイベックス・エンタテインメントと、会えるARイケメングループ「ARP」の共同プロジェクトを発表しており、これを好感した買いが入った。ARPの来年1月のライブや、アニメ化決定に加えて、ユークスが開発したARライブシステム「ALiSZERO」(アリスゼロ)のオープンイノベーション化などを進めるという。これにより、リアルアーティストのライブ演出や、人気Vチューバーや2次元キャラクターなどのリアルライブ化、伝説の人物に目の前で会えるARショーの実現や、企業イベント、スポーツイベント、舞台演出などでの利用などさまざまなシーンでの活用が期待できるとしており、業績への貢献が期待されているようだ。

■リボミック <4591>  458円  +46 円 (+11.2%) 一時ストップ高   本日終値
 リボミック<4591>は反発。21日の取引終了後、新規疼痛薬の開発を目的としたRBM004(抗NGFアプタマー)に関して、米国における物質特許査定を受け取ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同特許は、藤本製薬(大阪府松原市)と共同で出願していたもので、既に日本や欧州などで権利化されている。今回の米国での特許査定により、疼痛治療薬として開発中のRBM004が、知的財産権面でさらに保護されることとなるとしている。なお、同件による19年3月期業績予想への影響はないとしている。

■長大 <9624>  862円  +66 円 (+8.3%)  本日終値
 長大 <9624> が急反発。21日大引け後、配当政策を「1株あたり10円をベース」から「配当性向25%を目安」に変更すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。18年9月期から適用する。今期の年間配当は10円を計画している。今期1株当たりの純利益88.6円から計算すると、配当額22.2円で配当性向25%となることから増配への期待が高まった。なお、前期実績の17年9月期の配当は記念配当2円を含めて15円で、配当性向は12.4%だった。

●ストップ高銘柄
 アンジェス <4563>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 双信電機 <6938>  515円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 ハリマビステム <9780>  4,575円  +700 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 スルガ銀行 <8358>  620円  -150 円 (-19.5%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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