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【市況】東京株式(大引け)=192円高、欧米株高や円安進行を背景にリスク選好ムード

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 名実ともに8月相場入りとなった1日の東京株式市場は買い優勢に傾き、全体商いも膨らむなか日経平均は終値で2万2700円台を回復した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比192円98銭高の2万2746円70銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は17億6725万株、売買代金概算は2兆9652億7000万円。値上がり銘柄数は1144、対して値下がり銘柄数は888、変わらずは71銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の欧米株高に加え、外国為替市場で1ドル=112円台近辺に円安が進行したことを受け、主力株をはじめリスクを取る動きが強まった。日銀の金融政策決定会合通過で、当面は緩和的な環境が継続するとみた海外投資家などの先物を絡めた買いが全体指数を押し上げた。企業の決算発表が総じて好調であることも投資家の買い安心感を誘っている。米国の通商政策に対する不透明感も意識されたが、足もとは買いの勢いが強く、日経平均は一時200円を超える上昇をみせた。売買代金は3兆円に迫る水準をこなしている。ただ、値下がり銘柄数も900近くに達しており、決算発表絡みで明暗を分ける銘柄が多かった。

 個別では、任天堂<7974>が断トツの売買代金をこなし大幅高、ソニー<6758>、ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>なども高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買われ、第一生命ホールディングス<8750>も物色人気となった。東亜ディーケーケー<6848>、旭有機材<4216>が急騰、スクロール<8005>はストップ高に買われた。昭和電線ホールディングス<5805>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>なども大きく上値を追った。

 半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、スタートトゥデイ<3092>、村田製作所<6981>も安い。ルネサスエレクトロニクス<6723>も大幅安となった。シーティーエス<4345>、FPG<7148>が急落、アイティフォー<4743>も大きく売られた。ぐるなび<2440>が利食われ、LIXILグループ<5938>も値を下げた。TOTO<5332>も下落した。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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