【市況】来週の株式相場見通し=為替動向と中国株の動きなどに注目、企業決算はポジティブ
上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより
今週後半になってから日経平均は上値が重くなっている。上値抵抗ラインとして2万3000円大台近辺は強く意識されている水準であり、18日に2万2949円まで買われたが、そこが目先のターニングポイントとなった。5月21日、6月12日にいずれも2万3000円トビ台が戻り相場の天井となって2度にわたり跳ね返された経緯がある。今回も米株高・ドル高のリスクオン・モードが戻れば、日経平均も再び上値を試す可能性があるが、それでも2万3000円ラインを明確に上抜くには新たな好材料が求められそうだ。日米ともに企業業績は良好であり、そこは心強い材料といえるものの、一方で中国景気減速への懸念を手掛かりに先物を絡めた売り仕掛けを警戒しておく必要がある。
ただし、全体を見るうえで押さえておきたいのは米国経済の強さだ。この中軸が揺らがない限り、貿易摩擦問題だけでは世界株安連鎖の引き金が引かれることはないと考えておきたい。その意味で来週末27日に予定される米4~6月期GDPの結果はマーケットの耳目を集めることになろう。
日程面では23日にマネジメントソリューションズ<7033>、24日にバンク・オブ・イノベーション<4393>、25日はGA technologies<3491>、26日はエクスモーション<4394>、アクリート<4395>が、27日はプロレド・パートナーズ<7034>がいずれもマザーズに上場する。
海外では23日に米6月の中古住宅販売、24日にトルコ中銀の金融政策決定会合、25日に独7月のIfo景況感指数、米6月の新築住宅販売件数、26日にECB理事会、米6月の耐久財受注、27日に米4~6月期GDPなどが注目される。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)