【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):高見サイ、ロングライフ、小松ウオール
小松ウオール <日足> 「株探」多機能チャートより
高見沢サイバネティックス<6424>がマドを開けて3連騰。券売機大手で高技術力を武器に硬貨処理装置などメカトロ分野にも展開。7カ国語対応のATM券売機を手掛け東京五輪特需が期待されるほか、キャッシュレスシステム技術分野でも先駆していることで、政府が推進するキャッシュレス化の流れにも乗る銘柄としてマークされている。19年3月期営業利益は前期比2.6倍の4億円予想と業績高変化が際立っている。
■ロングライフ <4355> 615円 +28 円 (+4.8%) 本日終値
ロングライフホールディング<4355>が大幅続伸。少子高齢化時代の到来に合わせたビジネスモデルで事業拡大にも余念がない。株価は7月に入って商いを伴い上げ足を強めていたが、目先は500円台後半での利益確定売りを吸収し一段と上値を慕う展開にある。施設型介護を主力に、在宅介護や介護専門学校など介護サービス事業を手掛けており、富裕層をターゲットとした会員制リゾートホテルなども国内外で運営し業容を拡大している。18年10月期営業利益は7億円を計画しているが、これは前期実績比4割近い伸びとなる。19年10月期も増収増益基調はキープされそうだ。
■トレファク <3093> 783円 +33 円 (+4.4%) 本日終値
トレジャー・ファクトリー<3093>は大幅続伸。同社が11日に発表した19年2月期第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高43億5400万円(前年同期比8.6%増)、経常利益3億150万円(同24.0%増)と大幅経常増益となり、上期(3~8月)計画の経常利益1億4900万円を大幅(進捗率2.1倍)に上回り、通期業績上方修正の可能性が浮上している。直営店の服飾専門リユース業態の「トレファクスタイル」を4店出店した効果もあり、衣料の売り上げが2ケタ増収となったほか、スポーツ・アウトドア業態も順調に売り上げを伸ばし、全体として増収を確保した。また、人員配置の効率化に加えて、その他経費の見直しを進めたことが利益を押し上げている。
■小松ウオール工業 <7949> 2,341円 +86 円 (+3.8%) 本日終値
小松ウオール工業 <7949> が9連騰。18日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.7倍の1.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。オフィスや工場、公共施設向けの可動間仕切りや移動間仕切りの販売が伸びたことが寄与。業務効率化など生産性の向上に取り組んだことも大幅増益に貢献した。
■黒田精工 <7726> 1,983円 +69 円 (+3.6%) 本日終値
黒田精工<7726>が大幅続伸。同社は半導体製造装置向けなどに直動関連機器や金型システムを製造販売しているが、世界的に高水準の半導体需要を背景に業績急拡大歩調にある。策定した中期経営計画を前日に開示。21年3月期に売上高200憶円(前期実績161億1700万円)、営業利益13億円(同5億2200万円)を目指す野心的な数値目標で、これを評価する買いを呼び込んでいる。
■ラサ工業 <4022> 2,771円 +44 円 (+1.6%) 本日終値
ラサ工業<4022>が反発。米国株市場ではデータセンター増設による旺盛なメモリー需要などを背景に半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数が続伸基調となるなど強い動き。東京株式市場でも出遅れていた半導体関連株にリターンリバーサル狙いの買いが目立つ。そのなか、同社は半導体向け高純度リン酸を手掛け、好収益環境を享受しており、足もと見直し買いが流入している。19年3月期営業利益は前期比微減見通しの28億円を見込むが上振れ余地がある。
■ニッカトー <5367> 1,550円 +13 円 (+0.9%) 本日終値
ニッカトー <5367> の上げ足が止まらない。株価は前日に1990年につけた上場来高値1545円にツラあわせ、この日は1570円まで上値を伸ばし、28年ぶりにこれを上抜いた。同社は工業用セラミックス中堅で、電子部品向けを中心にセラミックス製品の販売好調が続いている。直近3ヵ月の18年1-3月(第4四半期)経常利益は前年同期比37.2%増の2.5億円と7四半期連続の増収増益を達成。8月6日に予定する19年3月期第1四半期決算への期待も高まっている。また、同社は昨年11月にTDK <6762> がオールセラミック固体電池「セラチャージ」を開発したと発表したことを受け、全固体電池関連銘柄として一気に人気化した経緯があり、これも株高を後押ししている。
■八洲電機 <3153> 938円 +7 円 (+0.8%) 本日終値
18日、八洲電機 <3153> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.69%にあたる15万株(金額で1億3965万円)を上限に、19日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■イートアンド <2882> 1,842円 -219 円 (-10.6%) 本日終値 東証1部 下落率2位
18日、イートアンド <2882> が120万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限20万4000株の第三者割当増資を実施するほか、既存株主による16万株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約15.7%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は7月30日から8月2日までのいずれかの日に決定する。最大で約25億8000万円の調達資金については、新関東工場建設に係る設備投資資金などに充てる。
■三光合成 <7888> 455円 -11 円 (-2.4%) 本日終値
三光合成<7888>は続落。日証金が18日付から三光合成株を貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっているようだ。
●ストップ高銘柄
市進ホールディングス <4645> 511円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
DNAチップ研究所 <2397> 1,034円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース