【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ダイフク、クミアイ化、メルカリ
ダイフク <日足> 「株探」多機能チャートより
ダイフク<6383>、安川電機<6506>などが切り返し歩調。ここFA関連株は中国景気減速懸念などから調整色が強まったが、全体相場でリスクを取る動きが復活するなか、目先空売りの買い戻しを誘導した。ダイフク、安川電ともに前日まで年初来安値近辺にあったことでリターンリバーサル狙いの買いも入っているもよう。PERは両銘柄とも20倍近辺でやや割高感もあり、これが低PERの自動車株や半導体関連株などと戻り足で差がついている背景ともなっている。
■クミアイ化学工業 <4996> 932円 +43 円 (+4.8%) 本日終値
クミアイ化学工業<4996>が大幅反発、年初来高値を更新した。化学合成農薬を主力としており、北米で畑作用除草剤アクシーブが好調で収益に寄与、18年10月期営業利益は46億円見通しと前期比2割以上の伸びを見込んでいる。信用取組は売り長で東証信用残は13日申し込み現在で0.76倍と好需給で上値が軽い。
■メルカリ <4385> 4,595円 +205 円 (+4.7%) 本日終値
メルカリ<4385>が大幅続伸。フリマアプリ最大手の同社は、先月19日に東証マザーズに新規上場し公開価格(3000円)を67%上回る5000円で初値をつけた。ただ、その後は5000円が抵抗線となり株価は一時4100円台まで値を下げる場面があった。もっとも、上場から1カ月が過ぎ株価には見直し機運も浮上。この日は、大量保有報告書でJPモルガン・アセットが5.4%の株式を保有する大株主に浮上したことも市場の関心を集めた。
■三益半導体工業 <8155> 1,907円 +73 円 (+4.0%) 本日終値
三益半導体工業<8155>が大幅反発。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を3070円から3100円に引き上げた。半導体事業部(ウエハー研磨加工)の追い風環境に加え、パワー半導体用製造装置の受注も堅調。足もとでメモリ製品の市況が下落しているが想定内とし、半導体産業の活況を背景に中長期的な業績拡大局面に入った、とみている。19年5月期の営業利益は会社予想54億5000万円に対し、58億円(前期比29%増)を予想。1株利益は121円と試算しており、11期ぶりに100円台に到達する見込み。
■GMO-FH <7177> 906円 +29 円 (+3.3%) 本日終値
GMOフィナンシャルホールディングス <7177> [JQ] が大幅続伸。18日大引け後、非開示だった業績見通しを発表。18年12月期上期(1-6月)の業績予想は連結経常利益が58.6億円となる見通しとなったことが買い材料視された。17年12月期(9ヵ月決算)が決算期変更のため単純比較はできないが、前年同一期間(17年1-6月)と比べ経常利益は58.0%増加した。株式などの委託手数料が増えたうえ、店頭デリバティブ取引に係る収益も伸びた。また、昨年9月にGМOコインを連結子会社化したことを背景にトレーディング収益が増加したほか、金融収益も堅調だった。
■タカラトミー <7867> 904円 +29 円 (+3.3%) 本日終値
タカラトミー<7867>が大幅続伸。東海東京調査センターは18日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続した。目標株価は2280円(前回3050円)とした。定番商品(トミカ、プラレール、リカちゃん)については今期も底堅い販売を予想するほか、「ベイブレードバースト」は海外と合わせて増収が可能とみており、新商品で事前評価も高い「ゾイド」や「L.O.L.サプライズ!」の販売動向にも注目している。「トランスフォーマー」は商材の投入スケジュールが全体的に後ろ倒しになっていることなどはマイナス要因とみている。19年3月期の連結営業利益は前期比4.6%減の125億9800万円と減益を見込むが会社計画(100億円)は超過を予想。21年3月期の同利益は140億1200万円と新中期経営計画の目標である140億円は概ね達成できるとみている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,156.5円 +36.5 円 (+3.3%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>やJXTGホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>など石油株が高い。18日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近8月物が前日比0.68ドル高の1バレル68.76ドルと上昇。米国の原油在庫が増加したものの、ガソリン需要の増加などへの期待から原油価格は上昇した。これを受け、石油株に買いが先行している。
■東京エレクトロン <8035> 19,330円 +495 円 (+2.6%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>が一時500円を超える上昇をみせたほか、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株に買いが集まった。足もと米株高でリスクオンの流れが継続しており、前日の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数が続伸するなど半導体関連が引き続き強い動きをみせた。一方、東京市場では東京エレクなど日経平均と比較しても出遅れ感が強く、海外投資家とみられる買いがリターンリバーサルの戻り相場を後押しした。
■エフティグループ <2763> 1,510円 +22 円 (+1.5%) 本日終値
エフティグループ<2763>が6日続伸。同社は光通信<9435>傘下で法人向け中心に電話機などの通信関連機器やLED照明などを販売している。中小企業向けに監視カメラの販売が拡大、個人向けでは光回線などネット接続サービスが好調で業績に寄与している。19年3月期営業利益は53億円と2ケタ成長予想。配当利回り3%と高い。
■三菱UFJ <8306> 663.1円 +9.4 円 (+1.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は買いが先行。前日の米国株市場ではモルガン・スタンレーなどの市場予想を上回る好調な四半期決算発表を受け、大手金融株が総じて買い優勢だった。また米長期金利も上昇基調を続けており、米10年債利回りは前日終値ベースで2.87%台まで水準を切り上げている。東京市場でも株価に出遅れ感の強いメガバンクは、高配当利回りなども考慮され断続的に買いが向かっている。
株探ニュース