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【市況】10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは143ドル高、決算発表への期待強まる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 

■NY株式:NYダウは143ドル高、決算発表への期待強まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は143.07ドル高の24919.66、ナスダックは3.00ポイント高の7759.20で取引を終了した。週後半から始まる4-6月期決算発表への期待感から買いが先行。金融関連株に売りが広がったものの、原油相場の上昇が好感され、堅調推移となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や食品・飲料・タバコが上昇する一方で銀行や運輸が下落した。

飲料メーカーのペプシコ(PEP)は、決算内容が好感され上昇。カジノ・ホテル運営のウィン・リゾーツ(WYNN)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け堅調推移。電気自動車のテスラ(TSLA)は、中国に年産50万台の生産能力を持つ工場建設を計画していることが報じられ買われた。一方で、ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は、21世紀フォックス(FOX)の一部事業の買収が成功した場合に備えて、独占禁止法の観点から売却が必要となる地域スポーツネットワークの買い手候補を選定していると報じられたが、買収に伴うコスト増加への懸念から売られた。

明日、トランプ大統領がブリュッセルで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する。同大統領は国防費負担の問題でNATOを批判しており、通商問題に続いて新たな対立の原因となりそうだ。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米中貿易摩擦への警戒感が再燃しドルは伸び悩む

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円33銭まで上昇後、110円92銭まで反落し、110円97銭で引けた。米国の5月JOLT求人件数が予想を上回ったほか、米3年債入札の低調な結果を受けた利回りの上昇で、一時ドル買いが優勢になった。その後、米国政府が中国の2000億ドル相当の商品に対する関税リストを公表する方向にあると報じられたことから、米中貿易摩擦の深刻化懸念が広がり、取引終了前にリスク回避の円買いが加速した。

ユーロ・ドルは、1.1697ドルまで下落後、1.1750ドルまで上昇し1.1744ドルで引けた。米中貿易摩擦激化の懸念が再び高まった。ユーロ・円は、130円10銭から130円74銭まで買われたが、引け前に130円33銭まで反落した。ポンド・ドルは、1.3287ドルから1.3241ドルまで下落。ドル・スイスは、0.9953フランから0.9917フランまで下落した。


■NY原油:続伸で74.11ドル、ポジション調整的な買いがやや目立つ

NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:74.11 ↑0.26)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.26ドルの74.11ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時74.70ドルまで売られた。需給悪化に対する警戒感はやや低下していることや米国株高を意識した買いが入ったようだ。週間在庫統計の発表を控えてポジション調整的な取引が主体となったが、買戻しがやや目立った。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.83ドル -0.22ドル(-0.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.10ドル -0.31ドル(-0.64%)
ゴールドマン・サックス(GS)226.85ドル -1.14ドル(-0.50%)
インテル(INTC) 52.16ドル +0.30ドル(+0.58%)
アップル(AAPL) 190.35ドル -0.23ドル(-0.12%)
アルファベット(GOOG) 1152.84ドル -1.21ドル(-0.10%)
フェイスブック(FB) 203.54ドル -1.20ドル(-0.59%)
キャタピラー(CAT) 141.25ドル +0.28ドル(+0.20%)
アルコア(AA) 47.89ドル -0.40ドル(-0.83%)
ウォルマート(WMT) 87.21ドル +1.28ドル(+1.49%)
スプリント(S) 5.63ドル +0.02ドル(+0.36%)

《HT》

 提供:フィスコ

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