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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ウェルビー <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本M&Aセンター <2127>  3,130円 (+133円、+4.4%)

 東証1部の上昇率9位。日本M&Aセンター <2127> が3日ぶり大幅反発。同社株は前日に心理的な節目である3000円を割り込んでおり、値ごろ感が働きやすくなったもよう。また、同社が2日に、三菱UFJ銀行と中小企業の事業承継分野で業務提携したと発表したことも買い材料となったようだ。同社は今回の提携により、企業提携などを検討している顧客に対し、資本政策のソリューションを提供することで、国内中小企業の存続と発展に貢献し、より高い付加価値のあるサービス提供を目指すとしている。

■ワークマン <7564>  4,710円 (+185円、+4.1%)

 ワークマン <7564> [JQ]が4日ぶり大幅反発。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比10.8%増となり、9ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の上昇とともに空調服、エアロストレッチシリーズのカーゴパンツ、接触冷感機能のコンプレッションウェア、アームカバーなど夏物衣料が好調に推移した。これに加えて、梅雨に入りレインウェアや長靴など雨関連商品が活発に動いた。

■ウェルビー <6556>  1,625円 (+56円、+3.6%)

 ウェルビー <6556> [東証M]が大幅高。下落相場に抗し日足3陽連で25日移動平均線を上抜き、今年5月以降に始まった上昇トレンド継続を印象づけている。障害を持つ人などの就職を支援する就労移行支援事業を展開しており、業績も15年3月期以降飛躍的な伸びをみせている。17年3月期は営業利益段階で3.7倍、18年3月期は同87%増益、19年3月期も28%増益を見込むがさらに上振れる可能性もある。信用買い残も3月末のピーク時からは整理が進んでおり、日々の商い水準を考慮すれば需給面にも軽さがある。

■ホクト <1379>  1,981円 (+67円、+3.5%)

 ホクト <1379> が大幅反発。2日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の自社株買いでは、上限を55万株(発行済み株数の1.71%)、または10億円としており、取得期間は8月1日から12月28日まで。株主還元および資本効率向上のためとしている。

■シンバイオ製薬 <4582>  149円 (+5円、+3.5%)

 シンバイオ製薬 <4582> [JQG]が大幅高。同社は2日取引終了後、抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」と抗CD20抗体医薬品との併用に関する承認を取得したことを発表、これが株価押し上げ材料となった。4月10日にマドを開けて下放れ、以降は一貫して下値模索の展開が続いていたが、前日終値時点で140円台と値ごろ感があり、目先リバウンド狙いの短期資金が流入した。

■スリープロ <2375>  1,033円 (+33円、+3.3%)

 スリープログループ <2375> [東証2]が大幅反発。前週末まで6日続伸と上値追い基調を鮮明とし、週明け2日こそ全体波乱相場のなか利益確定売りに値を下げたが、3日は売り物を吸収し上値を指向する強さをみせた。17年10月期に営業43%増益、18年10月期は同31%増益の5億円を予想するなど業績は絶好調。エンジニア派遣やコールセンターコンサルティング事業を展開し、企業の人材ニーズに対応。さらに直近、ブロックチェーン推進協会にも加入しており、ブロックチェーン技術によって登録エージェントと企業をつなぐプラットフォーム構築に取り組んでいる。人工知能(AI)分野でもビジネス領域を広げ、商品の注文から手元に届いた後の対応までを一括サポートする「AI・IoTロボットフルフィルメントサービス」を、富士通<6702>のロボットAIプラットフォームを皮切りにスタートさせている。

■カシオ計算機 <6952>  1,828円 (+54円、+3.0%)

 カシオ計算機 <6952> が連日の新値追いとなった。同社は5月9日、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高3400億円(前期比8.0%増)、経常利益330億円(同14.9%増)、最終利益230億円(同17.6%増)を見込んでいる。時計事業では、「G-SHOCK」のラインアップ拡充、新ジャンル製品の投入、インターネット販売の増強などによりさらなる事業拡大と高収益性を維持する。教育事業では、関数電卓の学校販売拡大、英語学習専用機の法人向け販売強化などにより、事業拡大と高収益性の維持を図る。システム事業では、強いハードとソリューションビジネス強化により、本格的な収益貢献と成長軌道を確立する。新規事業では、リスト端末の大幅強化と2.5Dプリントシステムの導入加速などにより、事業拡大と収益貢献を目指す。

■スタートトゥデイ <3092>  4,025円 (+100円、+2.6%)

 スタートトゥデイ <3092> が反発。3日午後の日本経済新聞電子版で、「衣料品のプライベートブランド(PB)『ZOZO(ゾゾ)』でビジネススーツとドレスシャツの販売を始めると明らかにした」と報じており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、ゾゾタウンに登録した自分の体形データを使い「フルオーダースーツ」を販売するという。

■デジタルアーツ <2326>  5,770円 (+90円、+1.6%)

 デジタルアーツ <2326> 、テリロジー <3356> [JQ]、トレンドマイクロ <4704> などサイバーセキュリティー関連が総じて高い。全般相場は前日の急落から立ち直ってはいるものの、主力株中心に上値が重い展開で、貿易摩擦問題などに左右されない内需のテーマ株に物色の矛先が向いている。そのなか、サイバー攻撃に対応するセキュリティー分野は国策フォローが見込まれることで、関連株への追い風も強い。2018年度の政府予算でサイバーセキュリティーには727億円が投入されている。また、今後3年を見据えたサイバーセキュリティー次期戦略では、経済的・社会的リスクを防ぐため産学官や国家間の連携を進めるほか、2020年の東京五輪に向けた対策強化も明記されている。

■ソースネクス <4344>  840円 (+9円、+1.1%)

 ソースネクスト <4344> が物色人気。世界的なサイバー攻撃に対する警戒が強まるなか、安倍政権は18年度の政府予算に720億円超を投入するなどサイバーセキュリティー分野に重きを置いている。そのなか、同社は関連銘柄として注目度が高く、「ZEROウイルスセキュリティ」は高評価が定着している。同製品の搭載エンジンが4月実施のAV-Comparativesのパフォーマンステストで世界18製品中、第1位を獲得し脚光を浴びた。また、同社が手掛ける通訳機「ポケトーク」もインバウンド関連の側面で注目されている。

■松屋 <8237>  1,614円 (+17円、+1.1%)

 松屋 <8237> が反発。2日の取引終了後に発表した6月度の売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高が前年同月比17.7%増となり、12ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。早めの梅雨明けとなった天候と高気温が後押しし、銀座店で婦人部門で盛夏軽衣料中心に売り上げが好調に推移し、サングラス・傘などの婦人雑貨も売り上げを大きく伸ばした。また、中元ギフト商戦でも、外商顧客需要が堅調となった。なお、免税売上高は、引き続き化粧品等の自家需要商材が好調だった。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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