【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、後場寄りに大口の買い注文でプラス圏浮上 (6月29日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22314.47
高値 22332.82(09:06)
安値 22145.48(10:58)
大引け 22304.51(前日比 +34.12 、 +0.15% )
売買高 12億8824万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2986億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、後場寄りに大口の買い注文でプラス圏に浮上
2.前場は貿易摩擦問題への懸念と週末要因で軟調、後場は円安進行が追い風に
3.EU首脳が移民問題で合意したことがドル買いを誘発し、投資家心理が改善
4.中国、香港などアジア株市場が堅調に推移したことも全体相場の下支え要因
5.業種別では医薬品買われ自動車株も強い、一方で石油、陸運、海運など軟調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは98ドル高と反発した。前日下落したIBMなどのIT関連やJPモルガン・チェースなど金融株に買い戻しが入った。
東京市場では前場安かったものの、後場寄りに大口買いが入り日経平均株価はプラス転換、その後も頑強な推移で大引けはプラス圏を維持した。
29日の東京市場は朝方に買いが先行したものの、その後売り圧力が強まり、前引け時点で日経平均はマイナス圏だった。しかし、後場寄りにまとまった買いが入り一気にプラス圏に浮上、その後も売り物をこなし小幅ながら高く引けている。前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が上昇したことに加え、EU首脳が移民問題で合意したことなどを手掛かり材料に、後場に入り為替市場で1ドル=110円台後半と円安に振れたことも主力株中心に追い風となった。中国や香港などアジア株が総じて強かったこともポジティブに作用した。一方、週末要因に加え、米中貿易摩擦に対する懸念などが買いを手控えさせる形で、上値も限定的。業種別には医薬品、繊維などが買われ、自動車株も強い動きをみせた半面、石油、陸運、海運株などに下げるものが目立った。
個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>、武田薬品工業<4502>、村田製作所<6981>なども買い優勢となった。シャープ<6753>が大商いで値上がり率トップに買われたほか、エボラブルアジア<6191>、ヴィンクス<3784>、シグマクシス<6088>なども急伸。楽天<4755>も物色人気を集めた。東邦チタニウム<5727>、ヤマシンフィルタ<6240>なども上昇した。
半面、ソニー<6758>が軟調、キーエンス<6861>も売りに押された。ニトリホールディングス<9843>が下値模索の動きとなり、SCREENホールディングス<7735>、象印マホービン<7965>は大幅安となった。ヒマラヤ<7514>、ニホンフラッシュ<7820>が急落、ディー・エル・イー<3686>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、武田 <4502> 、日立建機 <6305> 、ファナック <6954> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ダイキン <6367> 、KDDI <9433> 、スクリン <7735> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約41円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)繊維製品、(3)非鉄金属、(4)輸送用機器、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)海運業、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△アマナ <2402> [東証M]
サイバーエージェントと広告制作の合弁設立。
△ファンコミ <2461>
1.21%の自社株消却を実施。
△ネオス <3627>
アプリ「クレヨンしんちゃん お手伝い大作戦」が世界各国で1位獲得。
△シェアテク <3989> [東証M]
5万株上限に自社株買いと1→3の株式分割を実施。
△サンバイオ <4592> [東証M]
三菱UFJMS証券が「オーバーウエート」でカバレッジ開始。
△シャープ <6753>
公募増資の中止を発表。
△菊水電子 <6912> [JQ]
8万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△パルテック <7587> [東証2]
ドコモなどと世界初の「8K360度VRリアルタイム映像処理装置」を開発。
△平和堂 <8276>
3-5月期(1Q)経常は14%増益で着地。
△LCHD <8938> [JQG]
21年3月期営業利益25億円目指す中計を評価。
▼ソフトフロン <2321> [JQG]
債務超過の猶予期間入りを発表。
▼象印 <7965>
今期経常を一転11%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シャープ <6753> 、(2)エボラブルA <6191> 、(3)ジンズメイト <7448> 、(4)シグマクシス <6088> 、(5)ヴィンクス <3784> 、(6)ネクステージ <3186> 、(7)楽天 <4755> 、(8)津田駒 <6217> 、(9)クロスマーケ <3675> 、(10)MSジャパン <6539> 。
値下がり率上位10傑は(1)海洋掘削 <1606> 、(2)ヒマラヤ <7514> 、(3)ニホンフラ <7820> 、(4)USENHD <9418> 、(5)スクリン <7735> 、(6)シンクロ <3963> 、(7)象印 <7965> 、(8)ソルクシーズ <4284> 、(9)スターマイカ <3230> 、(10)DLE <3686> 。
【大引け】
日経平均は前日比34.12円(0.15%)高の2万2304.51円。TOPIXは前日比3.89(0.23%)高の1730.89。出来高は概算で12億8824万株。東証1部の値上がり銘柄数は1167、値下がり銘柄数は829となった。日経ジャスダック平均は3858.22円(16.71円高)。
[2018年6月29日]
株探ニュース