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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、シャープ、シュッピン

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  2,882円  +403 円 (+16.3%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が急騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は28日、同社株のレーティングを新規「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は4600円としている。細胞医薬品「SB623」による中長期の利益成長をエクイティストーリーに挙げている。SB623は、慢性期脳梗塞と外傷性脳損傷を対象に開発が進められている。特に、米国の慢性期脳梗塞の患者は500万人を超え潜在市場規模は大きい。SB623の臨床開発が成功した場合、同剤は慢性期脳梗塞の適用だけでピーク時に世界で売上高6000億円を超える大型製品になると予想しており、その場合、同社がSB623によって獲得する売上高は2000億円を超えるとみている。慢性期脳梗塞では米国でフェーズ2b試験を実施している。

■シャープ <6753>  2,700円  +356 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 シャープ<6753>が急騰。同社は、この日の取引開始前に今月22日に発表した公募増資の中止を発表した。米中貿易摩擦の激化などにより株式市場が不安定さを増していることを中止の理由に挙げた。国内と海外で約2162億円を調達し、A種類株の取得や8Kエコシステムの構築およびAIoT事業の拡大に向けた研究開発費用などに充てる予定だった。この日は公募増資による1株当たり利益の希薄化懸念がなくなったことを好感した買いが流入している。

■ファンコミ <2461>  748円  +33 円 (+4.6%)  本日終値
 28日、ファンコミュニケーションズ <2461> が発行済み株式数の1.21%にあたる94万3076株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は7月20日。

■平和堂 <8276>  2,760円  +99 円 (+3.7%)  本日終値
 平和堂 <8276> が大幅反発し、年初来高値を更新した。28日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比14.0%増の31.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。同社は滋賀県を地盤として総合スーパーを中心に店舗展開している。3月は大型セールを中止したため減収となったものの、4月、5月は前年を上回り、売上高は全体で前年並みを確保した。売上原価が減少したことで採算が上向いた。

■SECカーボン <5304>  13,220円  +460 円 (+3.6%)  本日終値
 SECカーボン<5304>は続伸。日証金が28日、SECカーボン株について29日約定分から貸借取引申し込み停止措置の解除および貸株利用等に関する注意喚起を実施すると発表した。貸借取引の一部規制解除に伴って、売買の自由度が回復するとの見方から買いが優勢となった。

■シュッピン <3179>  1,696円  +59 円 (+3.6%)  本日終値
 シュッピン<3179>の上値追い基調が継続している。きょうは一時1700円台に買われ、昨年12月11日につけた1700円(分割修正値)を上回り、上場来高値に買われた。ネット経由とリアル店舗でカメラや時計など高級商材の中古品販売を行う。訪日外国人の増勢が続くなか、インバウンド需要を取り込んでいるほか、自社ECサイトでの販売が好調で収益を押し上げている。メルカリ<4385>の上場に伴い中古品市場への注目度が高まっていることも同社株を刺激する背景となっている。

■セプテニHD <4293>  243円  +7 円 (+3.0%)  本日終値
 セプテーニ・ホールディングス<4293>が大幅高。この日、傘下のセプテーニが、AI(機械学習)を活用したアプリデータソリューションツール「Precog for APP(プリコグ フォー アップ)」を開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同ツールは、AIを活用し、アプリ内のデータをもとに、「起動」や「課金」などユーザーのさまざまなアクションの予測モデルを構築するとともに、その傾向をインサイトとして可視化。これらの情報を主要広告媒体と連携し、各ユーザーに合わせた広告配信を行うというもの。これにより、各種KPIに応じた質の高いアプローチや継続的な関係構築をより効果的に行うことができるとしており、テスト運用では、導入前後でインストールユーザーの獲得単価を約20%改善することができたとしている。

■マクセルHD <6810>  1,866円  +53 円 (+2.9%)  本日終値
 マクセルホールディングス<6810>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は2200円(従来2880円)とした。同社は19年3月期を初年度、21年3月期を最終年度とする3カ年中期経営計画を発表。自動車、住生活・インフラ、健康・理美容を成長3分野と位置付け21年3月に売上高2000億円、営業利益150億円を目指すことを明らかにした。19年3月期の売上高は1525億円、営業利益は前期比2%増の90億円の見通しだが、「今期は助走段階」とし来期以降の展開を注視している。

■アイティフォー <4743>  1,298円  +36 円 (+2.9%)  本日終値
 アイティフォー<4743>は反発。独立系のシステム開発会社で、金融機関などを主要顧客にネットワークの構築や債券管理システムで実績が高い。RPA分野に注力しており、地銀や官公庁、通信メガキャリア向けで受注を積み重ねており、「全体受注残は前期末時点で2ケタ伸長ペースを確保している」(国内中堅証券)状況。提携戦略にも積極的で、今月22日には、山田債権回収管理総合事務所<4351>を中核とする山田グループと「登記支援システム」の共同開発を行うと発表している。19年3月期営業利益は前期比3割増の20億円を見込むが達成は濃厚だ。

■ワコム <6727>  630円  +10 円 (+1.6%)  本日終値
 ワコム<6727>が3日続伸。ペン入力タブレットの世界トップメーカーで、業績は回復色を強めている。タブレットの世界的な普及を背景にデジタルペンの需要が収益を押し上げている。今後は学校などでの電子端末利用など教育分野開拓にも期待が大きい。19年3月期営業利益は13.4%増の40億円を見込むが、保守的で市場では増額期待が高まっている。また、会社側では2021年度に売上高1000億円、営業利益率10%を目標に掲げている。

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