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【市況】東京株式(大引け)=3円高、貿易摩擦懸念も後場買い戻され小反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 26日の東京株式市場は、朝方はリスク回避の売りが優勢だったが、下値では押し目買いや買い戻しが入り、日経平均株価が後場にプラス圏に転じた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比3円85銭高の2万2342円00銭と3日ぶり小反発。東証1部の売買高概算は13億5443万株、売買代金概算は2兆3416億7000万円。値上がり銘柄数は1209、対して値下がり銘柄数は797、変わらずは85銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方こそ買い手控え感が強かったが、その後押し目買いや買い戻しで後場に入り小幅ながら高くなった。トランプ米政権の保護主義政策に対する警戒感から前日の欧米株は総じて安く、特に米国株市場では、中国からの対米投資を抑制するとの思惑が嫌気され、NYダウが一時約500ドル下落するなど波乱展開となった。このリスクオフの流れが東京市場にも及んだが、為替が大きく円高方向に振れなかったこともあり、輸出株中心には突っ込み警戒感からの買い戻しが入り、全体相場を支えた。センチメントの変化は値上がり値下がり銘柄数にも反映され、前場は値下がり銘柄数が1300以上を占めたが、大引けは逆に値上がりが1200超と全体の6割近くを占めた。業種別では電力ガスや水産などデフェンシブストックが値上がり上位となったほか、銀行株も久しぶりに買いが優勢だった。

 個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買い優勢となり、朝安の東京エレクトロン<8035>やSUMCO<3436>など半導体関連もプラス圏に切り返した。太陽誘電<6976>が大きく買われ、ブリヂストン<5108>も堅調。ヴィンクス<3784>が値を飛ばし、バリューコマース<2491>、あさひ<3333>も大幅高。エイチ・アイ・エス<9603>、北洋銀行<8524>も高い。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が安く、ファーストリテイリング<9983>の下げが目立った。村田製作所<6981>、資生堂<4911>なども売りに押された。田淵電機<6624>はストップ安、しまむら<8227>も急落した。Olympicグループ<8289>、日本通信<9424>が急反落、GMOペイメントゲートウェイ<3769>も大きく値を下げた。アダストリア<2685>、日本ライフライン<7575>も安い。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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