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【市況】NY株式:NYダウは25ドル安、貿易戦争への懸念が再燃

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は25.89ドル安の25175.31、ナスダックは65.34ポイント高の7761.04で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を年内に終了する一方で、政策金利を19年夏まで据え置く方針を示したことが好感され、欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行した。5月の小売売上高や輸入物価指数が予想を上振れたものの、トランプ政権が中国に対する新たな関税計画を検討しているほか、米国債利回りの下落を受けて金融株に売りが広がり、上値の重い展開となった。セクター別では、メディアや公益事業が上昇する一方で銀行や自動車・自動車部品が下落した。

米長期金利の下落でバンク・オブ・アメリカ(BAC)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が軟調推移。ソフトウェア大手のオラクル(ORCL)は、JPモルガンによる投資判断引き下げを受け下落。一方で、ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は、21世紀フォックス(FOX)に対して650億ドルの買収案を新たに提示し上昇。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け買われた。

マーケット終了後にグラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)が発表した3-5月期決算は、売上高、利益ともに予想を上振れた。





Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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