【市況】明日の株式相場見通し=米中経済摩擦を警戒し売り優勢、円高進行へ懸念も
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「現地13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の政策金利見通しで、年内の追加利上げの回数が従来の3回から4回へと切り上げられた。ところが、まさに“材料出尽くし”といってしまえばそれまでだが、これが“想定の範囲内”と受け止められ、米株式市場でNYダウが下落しただけで、円安・ドル高進行の思惑は外れ、東京外国為替市場では、逆に円高・ドル安傾向が強まり、これを嫌気して日経平均は前日比200円を超える下落幅で、終値は安値引けとなった」との見方が出ていた。
14日の東京株式市場は、FOMCでの米利上げ加速の思惑などが重荷となり、リスクオフの流れが強まったことで日経平均は反落した。日経平均株価終値は、前日比227円77銭安の2万2738円61銭と反落した。
日程面では、政府が経済財政運営の基本方針(骨太の方針)、成長戦略、規制改革実施計画を閣議決定予定、黒田日銀総裁が会見、住宅宿泊事業法(民泊新法)施行に注目。海外では、米5月の鉱工業生産・設備稼働率、米6月のNY連銀製造業景況感指数、欧州5月の新車販売が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)