【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、商い低調も円安を好感し一段高 (6月11日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22686.95
高値 22856.08(13:09)
安値 22667.30(09:08)
大引け 22804.04(前日比 +109.54 、 +0.48% )
売買高 11億3204万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9134億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、為替の円安を好感して後場に上げ幅を広げる展開に
2.G7サミットはトランプ米政権との貿易摩擦を懸念も相場への影響限定的
3.寄り前発表の機械受注が市場予測を大幅に上回ったことはポジティブ材料
4.海外ヘッジファンドとみられる先物買い戻しも全体相場に浮揚力を与える
5.市場参加者不足で売買代金は低調、5月28日以来となる2兆円大台割れ
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは75ドル高と3日続伸した。重要イベントを控え様子見姿勢が強まるなか、プロクター・アンド・ギャンブルやウォルト・ディズニーなど消費関連株が買われ指数を押し上げた。
週明けの東京市場では、買い優勢の展開で、後場に入ると日経平均株価は上げ幅を広げた。終盤伸び悩んだものの、100円を超える上昇で着地している。
11日の東京市場は、朝方は若干売りが先行して始まったものの、その後は買い優勢に転じ、日経平均は後場一段高に買われた。G7サミットは、会議終了後にトランプ米大統領がツイッターで首脳宣言を承認しないことを表明するなど荒れ模様となったが、全体相場への影響は限定的だった。寄り前に発表された4月の機械受注が市場予測を大幅に上回る伸長をみせたことがプラスに働いたほか、取引時間中に為替が急速にドル高・円安方向に傾いたことも追い風となった。海外ヘッジファンドとみられる先物への買い戻しも全体相場に浮揚力を与えた。ただ、市場参加者は少なく商い低調で、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円大台を割り込んだ。2兆円割れは5月28日以来のこと。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ソニー<6758>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>も高く、ファナック<6954>も買い優勢だった。フリービット<3843>、レノバ<9519>が値を飛ばし、エイチーム<3662>も物色人気となった。セラク<6199>、クミアイ化学工業<4996>なども買いを集めた。ディー・エル・イー<3686>が上昇、カチタス<8919>、TOKYO BASE<3415>も高い。
半面、資生堂<4911>が軟調、東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>も冴えない。積水ハウス<1928>が大幅安となったほか、日本海洋掘削<1606>、gumi<3903>が急落した。GMOインターネット<9449>が値を下げ、ラクーン<3031>も安い。東京ドーム<9681>、シンフォニアテクノロジー<6507>、ブレインパッド<3655>も値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、セブン&アイ <3382> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約92円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は日東電 <6988> 、東エレク <8035> 、積水ハウス <1928> 、信越化 <4063> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約30円。
東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)水産・農林業、(3)小売業、(4)サービス業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)建設業、(4)ゴム製品、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△高松グループ <1762>
三菱UFJMS証券が目標株価を3900円へ引き上げ。
△インフォMT <2492>
グリー <3632> に「BtoBプラットフォーム請求書」を提供。
△プロパティA <3464> [東証2]
中国企業と不動産販売の企画業務で契約締結。
△ポールHD <3657>
増収営業増益見通しでAI活用サービスで提携も発表。
△エイチーム <3662>
8-4月期(3Q累計)経常は37%増益で着地。
△フリービット <3843>
今期経常は65%増で10期ぶり最高益更新へ。
△Jエレベータ <6544> [東証M]
SMBC日興証券が新規「1」でカバレッジ開始。
△桜井製 <7255> [JQ]
1.3%を上限に自社株買いを実施。
△レノバ <9519>
SMBC日興証券が新規に「1」でカバレッジ開始。
△丹青社 <9743>
2-4月期(1Q)経常は54%増益で着地。
▼モルフォ <3653> [東証M]
上期経常が68%減益で着地。
▼メディアS <4824> [東証M]
今期経常を一転赤字に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)フリービット <3843> 、(2)レノバ <9519> 、(3)シンクロ <3963> 、(4)ポールHD <3657> 、(5)丹青社 <9743> 、(6)平河ヒューテ <5821> 、(7)グッドコムA <3475> 、(8)T&Gニーズ <4331> 、(9)CSP <9740> 、(10)サムティ <3244> 。
値下がり率上位10傑は(1)海洋掘削 <1606> 、(2)gumi <3903> 、(3)ミライアル <4238> 、(4)積水ハウス <1928> 、(5)GMO <9449> 、(6)ランドコンピ <3924> 、(7)日本CMK <6958> 、(8)光村印 <7916> 、(9)日本ビューホ <6097> 、(10)ラクーン <3031> 。
【大引け】
日経平均は前日比109.54円(0.48%)高の2万2804.04円。TOPIXは前日比5.40(0.30%)高の1786.84。出来高は概算で11億3204万株。東証1部の値上がり銘柄数は1189、値下がり銘柄数は800となった。日経ジャスダック平均は3952.23円(10.62円高)。
[2018年6月11日]
株探ニュース