【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソディック、ドンキHD、UNITED
ドンキHD <日足> 「株探」多機能チャートより
アークランドサービスホールディングス<3085>は3日続伸。前週末8日の取引終了後、従来は中間・期末各8円の年16円を予定していた18年12月期の配当予想について、中間・期末各10円の年20円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。通期業績予想および財務状況などを総合的に勘案したという。なお、前期実績に対しては、年間で実質4円の増配になる見通しだ。
■ソディック <6143> 1,128円 +28 円 (+2.6%) 本日終値
ソディック<6143>は反発。東海東京調査センターが8日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1950円を継続したことが好材料視されたようだ。同センターによると、株価は年初来の下落基調が続いているが、現在の株価水準は18年12月期予想PER10倍を下回っており、割安感が出ていると指摘。株価が反発する大きなきっかけはないものの、受注が堅調であることや割安なPERを背景に、株価反転の期待は高いとしている。
■MCJ <6670> 1,789円 +44 円 (+2.5%) 本日終値
MCJ<6670>が4日続伸。同社はきょう、チームラボ(東京都文京区)と森ビル(東京都港区)が共同で21日にお台場パレットタウンで開業する世界初のデジタルアートミュージアムに、自社のクリエーター向けパソコンブランド「DAIV」と法人向けパソコンブランド「MousePro」の製品がデジタルアートを生成するパソコンとして採用されたと発表した。このデジタルミュージアムの名称は「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM :EPSON teamLab Borderless」で、敷地面積1万平方メートルの巨大空間に5つの空間で構成され、約50作品を展示。約500台のコンピューターで実現する、細やかで繊細なデジタルアートの世界を同社製パソコンがサポートする。
■ドンキHD <7532> 5,850円 +140 円 (+2.5%) 本日終値
ドンキホーテホールディングス<7532>が4日ぶりに反発。この日正午ごろに発表した5月度の月次販売高で、既存店売上高が前年同月比1.6%増となり、21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ゴールデンウイーク明けに気温が急落し降雨量が多くなったことから、客数は同0.6%減となった。ただし、節約志向が強い環境下で、競争優位性を発揮しながら必需品消費やインバウンド消費の支持率を高めたことが奏功し、4月の高気温により夏物商品が前倒し消費された反動や休日数減少のマイナス影響をカバーすることができたとしている。
■ユナイテッド <2497> 4,280円 +100 円 (+2.4%) 本日終値
ユナイテッド<2497>は続伸。今月19日に予定されているフリマアプリ最大手、メルカリ<4385>のIPOの公開価格決定がきょう決定し、取引終了後に発表される。仮条件は2700~3000円と当初の想定仮条件(2200~2700円)から引き上げられて提示された。発行価格が上限で決まった場合、上場時時価総額は4000億円強となる。ユナイテッドは、メルカリの1500万株(議決権べースで12.8%)を保有する大株主。上場時には450万株の売り出しを実施する予定だが、売却後もメルカリの1050万(同7.7%)の株式を保有する見込みだ。
■インフォマート <2492> 1,449円 +31 円 (+2.2%) 本日終値
インフォマート<2492>は8日続伸で新値追い。同社はきょう、請求業務を改善するサービス「BtoBプラットフォーム請求書」をグリー<3632>に提供したと発表。さらなる提供先拡大などが期待されたようだ。「BtoBプラットフォーム請求書」は、電子請求書のプラットフォームとして、「発行する請求書」だけでなく、「受け取る請求書」や「支払金額の通知」など、多彩な請求業務の電子化に対応可能なクラウドサービス。現在、全国で約19万社が利用している。
■協和発酵キリン <4151> 2,379円 +28 円 (+1.2%) 本日終値
協和発酵キリン<4151>が3日続伸。SMBC日興証券が8日付けで目標株価を1900円から2250円へと引き上げたことが好感された。なお、投資評価は「2」を継続した。同証券では、IFRS導入による会計処理上の影響のほか、4月中旬から米国とドイツで発売となったX染色体遺伝性低リン血症(XLH)治療薬Crysvita(ブロスマブ)の薬価前提を引き上げて世界売り上げ予想を増額したことから、18年12月期の営業利益予想を400億円から570億円(会社予想510億円)へ、19年12月期を510億円から620億円へ、20年12月期を580億円から750億円へと引き上げた。
■ソニー <6758> 5,509円 +59 円 (+1.1%) 本日終値
ソニー<6758>が買い優勢。株価は前週後半に調整を入れたものの、6月に入ってからは急速に水準を切り上げている。今週12日から米ゲーム見本市「E3」が開催されるが、同社は売れ筋商品の新情報公開を予定していることで、その関連有力株としてマークされている。
■八十二銀行 <8359> 516円 +5 円 (+1.0%) 本日終値
八十二銀行<8359>が3日続伸。8日取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入った。今回の自社株買いでは、上限を600万株(発行済み株数の1.19%)、または30億円としており、取得期間は6月11日から8月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行および株主への利益還元を図るためとしている。
■ヤマハ <7951> 6,030円 +50 円 (+0.8%) 本日終値
ヤマハ<7951>が上場来高値を更新した。同社はきょう、ベトナムでの「器楽教育」の導入・定着化施策が、日本貿易振興機構(ジェトロ)の「社会課題解決型ルール形成プロジェクト」に採択されたことを明らかにした。同社は、楽器を実際に演奏して学ぶ「器楽教育」のメリットを世界各地の音楽教育現場に広める取り組みを進めており、2019年に学習指導要領の改訂を控えるベトナムでも現地子会社を通じて16年1月から推進。今回の採択で、ジェトロ協力のもと取り組みを促進することが可能になり、特に「器楽教育」導入・定着化のための持続的な教員養成のスキーム構築で支援を得ることになるとしている。
株探ニュース