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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):児玉化、メドレックス、総医研HD

児玉化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■児玉化学工業 <4222>  189円  +39 円 (+26.0%) 一時ストップ高   本日終値
 児玉化学工業<4222>が後場急騰。同社はきょう、タイ子会社がガラス繊維マットプレス工法で製造したバッテリートレーの量産を開始したと発表。ガラス繊維マットプレス工法の最大の狙いは軽量化による金属代替。すでに日系自動車メーカーに採用されているほか、受注がほぼ内定している案件もあるといい、順次生産を拡大していく予定だとしている。

■サムライJP <4764>  500円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 6日、東証が7日売買分からSAMURAI&J PARTNERS <4764> [JQG]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■メドレックス <4586>  1,033円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 メドレックス<4586>がストップ高。6日の取引終了後、米国で開発中の帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」(リドカインテープ剤)について、先行指標製品である「リドダーム」と生物学的同等性を示す結果を得たと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「MRX-5LBT」は、同社独自技術を用いた新規のリドカインテープ剤で、リドカインパップ剤リドダームの市場をターゲットに開発を進めている製品。リドダームと比較して高い経皮吸収効率のため薬物搭載量が少なく、テープ剤であるために貼りやすく粘着力に優れているのが特徴だという。なお、今後はFDA(米国食品医薬品局)から要求されている試験を実施したうえで、20年に新薬承認申請を行う計画としている。

■総医研ホールディングス <2385>  734円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 総医研ホールディングス<2385>はストップ高。米ブラックロック・ジャパンが6日付で財務省に提出した大量保有報告書で、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.50%と新たに5%を超えたことが判明、これが株価を強く刺激する格好となった。総医研は大阪大発のベンチャーで食品や飲料、化粧品などに展開している。化粧品は越境ECによる中国向け需要を取り込んでおり収益に反映、18年6月期営業利益は前期比52%増の4億円を見込む。

■ラサ工業 <4022>  2,986円  +257 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ラサ工業 <4022> が4連騰。株価は好調な業績を背景に上昇基調が続いているが、この日は一段高に買われ07年10月以来、10年8ヵ月ぶりとなる高値圏に浮上した。ただ、予想PERは10倍前後と指標面で割安感が強く、さらなる上値も期待できる状況にある。5月14日に発表した18年3月期の経常利益は前の期比2.0倍の27.1億円に急拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新した。半導体向け高純度リン酸の販売が絶好調なうえ、レアメタルの市況回復による在庫評価益の発生なども利益を押し上げた。続く19年3月期は前期比3.0%増の28億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。

■スクロール <8005>  651円  +51 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 カタログ通販大手でネット販売も積極展開しているスクロール<8005>は大幅高で3日続伸。ただ、PER12倍台、PBR1倍近辺と株価指標面では割安水準にある。同社が5月8日に発表した19年3月期通期の連結業績予想は、売上高700億円(前期比12.5%増)、経常利益25億円(同71.5%増)、最終利益17億円(前期10億3500万円の赤字)と大幅な経常増益を見込んでいる。引き続き商材ミックス型の媒体の拡充を行うほか、購入しやすい価格帯のファッション商材の開発など商品企画に注力して通販事業の安定的な収益基盤の確立を目指す方針。また、グループ各事業で事業環境にあわせた販促投資とコスト管理の徹底を推進することで、大幅増益を見込んでいる。

■Eストアー <4304>  1,024円  +71 円 (+7.5%)  本日終値
 Eストアー<4304>が大幅高。900円台半ばで収れんする13週・26週移動平均線をサポートラインに一段高をうかがう。年初に急騰し1312円の高値をつけており、人気化すると足は速い。ASPやレンタルサーバー提供を主力とし、ウェブ店舗運営などeコマース支援ビジネスを展開。19年3月期は営業減益見通しながら、PER14倍台と割安感があり、デジタルマーケティング社会への橋渡しを手掛ける企業として存在感を高めている。ブロックチェーン推進協会にも加盟していることから、同関連株が相次いで人気化するなか水準訂正期待の資金が流入している。

■テリロジー <3356>  531円  +36 円 (+7.3%)  本日終値
 テリロジー<3356>が切り返し急。セキュリティー関連製品やIPサーバーなどの輸入販売商社で米新興メーカーの最新技術取り扱いで強みを持っている。標的型攻撃の対策ソリューションなどを手掛け、IoT社会の進展で法人、個人を問わずサイバーセキュリティーの重要性が高まるなか、注目度が高い。19年3月期経常利益は前期比6%増の1億8300万円を会社側では見込むが、関連ソフトが好調で業績は大幅上振れの可能性も指摘されている。

■サイオス <3744>  934円  +56 円 (+6.4%)  本日終値
 サイオス<3744>が大幅高。リナックスを活用したシステムインテグレーションに強みを持ち、障害回避ソフトなどが好調な需要を捉えている。人工知能(AI)によるビッグデータ解析に実績を持つほか、エピゲノムの情報解析を手掛けるレリクサ(東京都・千代田区)と資本業務提携していることも材料視される。また、18年12月期第1四半期は営業利益段階で前年同期比84%増と絶好調で通期営業利益4億円見通しは大幅上方修正される可能性も。

●ストップ高銘柄
 エムビーエス <1401>  1,347円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値
 日本通信 <9424>  249円  +50 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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