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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):リクルート、UMN、リリカラ

リクルート <日足> 「株探」多機能チャートより
■リクルート <6098>  2,938.5円  -39.5 円 (-1.3%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は29日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3200円から3600円に引き上げた。19年3月期の連結営業利益は前期比9%増の2100億円と営業増益に復帰する見通し。雇用環境が良好な米国などで展開する求人サイト「Indeed(インディード)」の高成長が続いている。また、グローバルで求人関連の口コミサイトを運営するGlassdoor(グラスドア)社の買収など、同社が目指す「人材と販売促進の分野で世界一」の企業に向けて収益基盤の強化が進んでいる点などに注目している。

■UMNファーマ <4585>  431円  +80 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 UMNファーマ<4585>は大幅高で8日ぶり反発。29日の取引終了後、塩野義製薬<4507>との提携で定められた半年ごとの成果達成状況に基づく、第1回マイルストーン条件を達成したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。UMNと塩野義薬は、ヒト用感染症予防ワクチンをはじめとする創薬に関する基盤技術整備や、新規開発候補ターゲットの基礎的研究を共同で推進しており、UMNは提携開始日から2年間にわたり、半年ごとにあらかじめ定めた成果の達成状況に基づいて一定額のマイルストーンフィーを受け取ることになっている。今回、第1回マイルストーン条件の達成確認に伴い、18年12月期第2四半期に塩野義薬から一定額のマイルストーンフィーを受け取ることになったとしている。なお、業績予想には織り込み済としている。

■共同ピーアール <2436>  3,460円  +500 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 29日、共同ピーアール <2436> [JQ]が6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。株式分割に伴い、年間配当を従来計画の5円→1.67円(前期は無配)に修正した。年間配当は実質0.2%の増額となる。

■アーバンライフ <8851>  1,135円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 関西地盤の不動産賃貸会社、アーバンライフ <8851> [東証2] がストップ高。29日大引け後、19年3月期の連結最終利益を従来予想の4.5億円→31.1億円に6.9倍上方修正。従来の9.8%減益予想から一転して6.2倍増益見通しとなったことが買い材料視された。賃貸事業の主力である東神戸センタービルの売却に伴い、売却益34億円が発生することが最終利益を押し上げる。一方、同ビルの売却により賃貸収益が大幅に減少することから、経常利益は従来予想の4.5億円→2.2億円に51.1%下方修正し、一転して45.5%減益見通しとなった。

■グローバルウェイ <3936>  5,420円  +590 円 (+12.2%) 一時ストップ高   本日終値
 グローバルウェイ<3936>が急反騰し一時ストップ高に買われた。午前10時30分ごろ、4月13日に発表したスイス子会社設立およびICO(新規仮想通貨公開)実施に向けたFINMA(スイス金融市場監査局)への申請について、子会社設立の手続きが完了したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では、自分の空き時間をチケットにして販売できるサービス「TimeTicket(タイムチケット)」事業のグローバル展開を目指しており、スイス子会社設立もその一環。また、今後新規発行し、タイムチケットで利用可能となる予定のトークン「タイムコイン」を利用したICO実施を予定しているが、スイスにおいてICOを実施するためには、同国において同法人に適用される法令などに準拠し、FINMAによりICOの認可を受ける必要があることから、今回のスイス子会社設立により、同事業が進捗したことになる。なお、FINMAへのICOの認可申請については6月を予定しており、認可が受けられるのは7~8月を見込む。

■T・SCAT <3974>  1,697円  +148 円 (+9.6%)  本日終値
 ティビィシィ・スキヤツト <3974> [JQ]が急伸。29日大引け後、18年10月期上期(17年11月-18年4月)の連結経常利益を従来予想の6400万円→1億0700万円に67.2%上方修正。増益率が3.2倍→5.4倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。多店舗型サロンを中心に美容サロン向け顧客・売上管理システムなどの買い換え受注が大きく回復したうえ、販売単価の上昇や仕入コスト低減で採算が改善したことも利益を押し上げた。また、介護サービス事業で有料老人ホームの平均入居率が97%前後と高水準を維持したことも上振れに貢献した。

■リリカラ <9827>  270円  +19 円 (+7.6%)  本日終値
 リリカラ<9827>が3日続伸、全体悪地合いをものともせず上値追い態勢を強めている。同社はカーテンや壁紙、床材などの商品卸を手掛け、訪日外国人の急増を背景としたホテル開発需要がフォローの風となっている。5月24日に一目均衡表の雲抜けを果たし、以降は一気に水準を切り上げる展開。一株純資産は500円近くあり、時価は解散価値の約半値水準で割安感がある。3月に急動意し同月15日に312円の年初来高値をつけており、当面はそこを目指す展開が意識される。

■VIX短先物 <1552>  12,980円  +910 円 (+7.5%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>は3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。29日のNYダウは前日に比べ391ドル安と急落。イタリアの政情不安を背景に欧州株が下落し、米株式市場も大幅安となった。これに伴い、米VIX指数は同3.80(28.7%)ポイント高の17.02に急上昇した。こうしたなか、この日の国際VIX短期先物も連動高した。

■那須電機鉄工 <5922>  4,470円  +305 円 (+7.3%)  本日終値
 那須電機鉄工 <5922> [東証2]が大幅反発し年初来高値を更新した。29日大引け後、19年3月期の連結最終利益を従来予想の2億4000万円→9億0800万円に3.8倍上方修正し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。持分法適用関連会社M.C.S.那須の全保有株式を売却するとともに、M.C.S.那須に賃貸している固定資産を同社に売却することを決定。これに伴い、固定資産売却益6.8億円が発生することが最終利益を押し上げる。

●ストップ高銘柄
 地域新聞社 <2164>  528円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 やまねメディカル <2144>  716円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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