市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):任天堂、メガチップス、三越伊勢丹

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■メガチップス <6875>  3,230円  +180 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 メガチップス<6875>は大幅反発。この日、任天堂<7974>が「ニンテンドースイッチ」向けポケットモンスターシリーズ最新作として、「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ」「ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ」を11月16日に発売すると発表しており、任天堂にLSI製品を供給している同社にも連想買いが入った。

■ヘリオス <4593>  1,640円  +73 円 (+4.7%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が10日ぶりに反発。29日取引終了後、子会社として臓器原基に関する医薬品の研究および開発を行う器官原基創生研究所を6月に設立すると発表したことが買い材料視された。同社は14年10月から横浜市立大学との間で人間の臓器に関する共同研究を開始し、臓器原基の臨床応用に向けた研究を進めている。これまでに臓器原基による肝臓の再生に向け、臨床応用に必要な細胞の検討、準備などを推進してきた。同社はこれら技術をプラットフォームとして、さらに多面的な観点から実用化を加速するため、新たに子会社を設立する。

■任天堂 <7974>  44,240円  +1,840 円 (+4.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 任天堂<7974>が続伸。「ポケモン公式ツイッター」などで、この日にポケットモンスターに関する重大発表があると発表しており、発表に対する期待感から買いが入った。なお、同社株価は5月中旬から急落し、5月28日には年初来安値4万1520円をつけるなどしていただけに、自律反発への期待もあるようだ。

■マネーフォワード <3994>  5,180円  +215 円 (+4.3%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>が反発。29日の取引終了後、運営する「マネーフォワードファンド」を通じて、インドで資産管理・投資情報プラットフォーム「ORO Wealth」を提供するフィンテック企業アルファ・フィンテック社に出資したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「ORO Wealth」は16年の創業以来、インド国内で初めて仲介手数料ゼロを実現した投資信託の直接販売プラットフォーム。マネーフォワードでは今回の出資を通じて「ORO Wealth」との協業やノウハウ共有などを実施するほか、オブザーバーとして取締役会に参加するという。また今後は、急拡大が予想されるインドのフィンテック市場への出資機会を模索するとしている。なお、マネーフォワードの海外企業への出資は2例目で、インド企業への出資は初となる。

■三越伊勢丹 <3099>  1,346円  +24 円 (+1.8%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>は8日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付で投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を1100円から1490円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、18年3月期決算および19年3月期会社計画の内容は、構造改革の持続・拡大を目標とするもので、過去の同社に見られた「増収局面になるとコストが増加する」状況とは異なると指摘。コスト構造改革が19年3月期以降にさらに加速するとして、19年3月期営業利益予想を273億円から302億円へ、20年3月期を同332億円から343億円へ、21年3月期を同362億円から406億円へ上方修正している。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,817円  +18 円 (+1.0%)  本日終値
 菱洋エレクトロ <8068> が続伸。29日大引け後、19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比39.3%増の4.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。携帯ショップ用端末やPC周辺機器向け半導体の販売が落ち込み減収だったものの、売上原価の減少を背景に利益率が改善し、大幅増益を達成した。上期計画の6億円に対する進捗率は76.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■UKCホールディングス <3156>  2,170円  +18 円 (+0.8%)  本日終値
 UKCホールディングス<3156>は7日ぶり反発。29日の取引終了後、21年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上総利益率7.0%(18年3月期5.2%)を目指すとしたことが好感された。事業ポートフォリオの再構築やEMS事業のキャパシティ増強などで利益志向への転換を図るほか、主力製品であるソニー<6758>製CIS(CMOSイメージセンサー)を軸に同社技術力を付加したAI/IoT関連ビジネスの拡大を図るとしている。

■東京センチュリー <8439>  6,760円  +50 円 (+0.8%)  本日終値
 東京センチュリー<8439>が高い。午後1時30分ごろ、インドネシアの大手財閥リッポー・グループ傘下の銀行で、インドネシア証券取引所上場のバンク・ナショナル・ノブ社(以下ノブ)へ約1400万ドルを出資し、発行済み株数の約5%に相当する2億2189万5000株を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。東京センチュリーは16年にリッポー・グループとデジタル事業、フィンテック事業に関して戦略的パートナーシップ協定を締結し、eコマース事業や電子マネー事業に総額約1億3300万ドルを出資している。今回、ノブの株式を取得したことで、リッポー・グループとの戦略的パートナーシップの一層の強化を図り、事業の拡大を目指すとしている。

■ISID <4812>  3,335円  +20 円 (+0.6%)  本日終値
 ISID<4812>が後場プラスに転じた。この日、多種多様なロボットを一元的に制御し異なるロボット同士の連携を可能とする「マルチロボットプラットフォーム」の開発プロジェクトを立ち上げたと発表しており、これを好感した買いが入った。同プロジェクトは、駅や空港ターミナルなどの公共施設や商業施設などにおけるサービスロボット活用の早期実現を目指して行わるもので、これに先立ち同社は、既にロボット開発のデファクトスタンダードになりつつあるROS(ロボット・オペレーティング・システム)を用いて、複数機種のロボットを1つのインターフェースで同時に制御し、ロボットの情報を他のデバイスに連携する機能を備えたマルチロボットプラットフォームのプロトタイプ開発と実機による稼働検証を実施しているという。また、この結果を踏まえ今後は、先進テクノロジー企業や研究・教育機関などと連携しながら、段階的にプラットフォームの機能拡張と実証検証を進めるとしている。

■エン・ジャパン <4849>  5,270円  -540 円 (-9.3%)  本日終値
 エン・ジャパン<4849>が安い。同社は22日に株式売り出しを発表しており、この日から売出価格の決定期間に入っていることから警戒感が出た様子だ。有限会社えん企画などが624万7300株の売り出しを行う。上限93万7000株のオーバーアロットメントの売り出しも行う。ジャスダック市場から東証1部または2部への市場変更を行うことも明らかにされており、売出価格の決定とともに所属市場も決定する。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均