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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):国際石開帝石、トヨタ、Sシャワー

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  1,215.5円  -33 円 (-2.6%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源関連株が売り優勢の展開となった。ロシアとOPEC加盟国が協調減産を一部解除するとの思惑を背景に原油価格が急速に水準を低下させる傾向にあり、前週末のWTI原油先物価格は2ドル83セント安の1バレル=67ドル88セントと急落した。これを受けて米株市場ではシェブロンなどエネルギー関連株が大きく株価を切り下げており、この流れが東京市場にも波及した。

■創通 <3711>  2,430円  -60 円 (-2.4%)  本日終値
 創通<3711>は反落。25日取引終了後、18年8月期連結業績予想について、売上高を210億円から174億円(前期比11.1%減)へ、営業利益を31億2000万円から25億4000万円(同16.0%減)へ、純利益を21億円から18億円(同11.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。主力のアニメ業界で、投資効率が悪化している製作委員会方式での委員会組成に業務が偏重し、計画通りに組成が実現せず、メディア事業におけるプロデュース作品の制作受託収入・放送事業収入とライツ事業における2次利用による収入が予想を下回ったことで、従来予想より減収となる見通し。また売上高の減少が利益を押し下げる見込み。また、業績予想の修正に伴い、従来40円を予定していた年間配当を37円に引き下げるとあわせて発表しており、これも売り材料視されているようだ。前期比1円の減配となる予定。

■トヨタ自動車 <7203>  7,052円  -63 円 (-0.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が6日続落と下値模索の動きを続けている。時価は7000円大台攻防でここを大きく下回ると13週移動平均線も下に抜ける形となるだけに正念場を迎えている。きょうの取引時間中に外国為替市場では1ドル=109円台前半まで円高に振れており、ひと頃の円安メリットへの期待が薄れてきた。同社の19年3月期想定為替レートは1ドル=105円で、実勢よりはかなり厳しめに見ているが、マーケットでは増額修正期待を事前に織り込んできただけに、足もとは利益確定を急ぐ動きが優勢。また、米トランプ政権の関税引き上げの検討も引き続き株価の重荷となった。

■やまねメディカル <2144>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 やまねメディカル<2144>が連日でストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。定款の事業目的に仮想通貨に関する事項などを追加するとしていることから、引き続き思惑視した買いが流入したようだ。同社は24日取引終了後に、6月28日開催予定の定時株主総会に「定款一部変更の件」を付議すると発表。追加するのは「仮想通貨の企画、開発、発行、売買、仲介、斡旋および管理」や、「仮想通貨に関するシステムの提供およびコンサルティング」、「仮想通貨の交換業および仮想通貨に関する販売所・取引所の運営、管理」、「資金決済に関する法律による前払式支払手段の発行および資金移動に関する一切の業務」など。今後の事業多角化や新規事業への進出に備えるためで、このほか「障碍者支援施設の運営」なども挙げている。

■Sシャワー <4838>  1,095円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 スペースシャワーネットワーク<4838>はストップ高。同社は音楽チャンネルをCS放送やケーブルテレビに提供し、デジタル音楽配信やライブイベントなど幅広い事業展開を行っている。前週末25日取引終了後、インフルエンサーマーケティング事業を手掛けるGROVE(東京都・渋谷区)の株式を取得し持ち分法適用関連会社化することを発表、これを手掛かり材料に買いを呼び込む形となった。

■イワキ <8095>  456円  +50 円 (+12.3%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 イワキ <8095> が急騰。25日大引け後、18年11月期上期(17年12月-18年5月)の連結経常利益を従来予想の5億円→8.6億円に72.0%上方修正したことが買い材料視された。4月の薬価改定によるマイナス影響があるものの、医療用医薬品の伸長に加え、高薬価品や自社医薬品原料の売上増加、有機EL素材の販売拡大などが利益を押し上げる。併せて、通期の同利益も従来予想の14.5億円→17.2億円に18.6%上方修正。減益率が18.4%減→3.3%減に縮小する見通しとなった。

■イワキポンプ <6237>  3,890円  +390 円 (+11.1%)  本日終値
 イワキポンプ<6237>が4日ぶり大幅反発。25日取引終了後、6月30日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。会社側によると、投資単位当たりの金額を引き下げることで、より一層投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。また、従来80円80銭を予定していた19年3月期の年間配当予想について、実質的な増額となる27円に修正したことも好感された。

■アイル <3854>  2,380円  +230 円 (+10.7%)  本日終値
 アイル<3854>が連日の年初来高値更新。中小企業向けを中心にシステム開発を手掛けており、ウェブとリアルを融合させることで企業の経営能力を高める役割を担う。求人求職マッチングサイトも展開しており、有効求人倍率が上昇一途にあるなか追い風が強い。18年7月期営業利益は前期比20%増の5億2000万円予想と急成長トレンドにあるが、増額修正期待も浮上している。ブロックチェーン技術の開発を行うシビラ社(大阪市)と資本・業務提携している点も注目されている。

■オンキヨー <6628>  142円  +12 円 (+9.2%)  本日終値
 オンキヨー <6628> [JQ]が続急伸。25日大引け後に発表した18年3月期の連結最終損益は34.2億円の赤字(前の期は7.5億円の赤字)に赤字幅が拡大して着地。続く19年3月期は10億円の黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。今期は3月にオンキヨーマーケティングを売却した構造改革効果で、固定費12億円の削減を見込む。また、前期に計上した子会社取引先にかかる貸倒引当金、商標使用許諾契約の解除損がなくなることも黒字転換の要因となる。

●ストップ高銘柄
 豊商事 <8747>  506円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 コムシード <3739>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   本日終値
 ALBERT <3906>  6,560円  +1,000 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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