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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソラスト、ユーザベース、JCRファ

ソラスト <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソラスト <6197>  3,495円  +285 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ソラスト<6197>が大幅高で4連騰し上場来高値を更新。25日取引終了後、6月30日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。会社側によると、投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えることで、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的としている。あわせて2019年3月期の年間配当予想を48円から16円へと修正したが、株式分割に伴うもので実質配当は変わらない。

■ユーザベース <3966>  3,150円  +182 円 (+6.1%)  本日終値
 ユーザベース<3966>が新値追い。同社は25日取引終了後に、子会社のニューズピックスと電通<4324>が業務提携し、動画を中心としたポストテキストコンテンツの企画制作・プロデュースを目的とした合弁会社「NewsPicks Studio」を6月にも設立すると発表。今後の展開などが期待されているようだ。新会社の出資比率は、ニューズピックスが51%、電通が49%。2020年以降、5G(第5世代移動通信)が普及するにつれ、活字・動画・音声などの表現手段を複合した「ポストテキストコンテンツ」の需要が世界中で高まると予想されるなか、新会社では国内外を見据えたコンテンツを制作・プロデュースを行う予定だとしている。また、ユーザベースはきょう、ニューズピックスが編集部初の海外支局として、米カリフォリニア州サンフランシスコに「NewsPicks シリコンバレー支局」を開設したと発表している。

■JPホールディングス <2749>  389円  +22 円 (+6.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 JPホールディングス<2749>が大幅反発。26日付の日本経済新聞夕刊で「政府は2019年10月から幼児教育・保育の無償化を全面的に実施する方針を固めた」と報じられており、これを受けて関連銘柄の一角に買いが入ったようだ。これまで幼児教育の無償化については、19年4月からは5歳児のみとし、20年度から全体に広げる予定だったが、記事通りならば全面無償化が半年前倒しされることになる。これによる施設や児童数の増加への思惑から、同社やライクキッズネクスト<6065>、幼児活動研究会<2152>などに物色の矛先が向かったようだ。

■月島機械 <6332>  1,756円  +91 円 (+5.5%)  本日終値
 月島機械<6332>が後場一段高。同社はきょう、グループの月島テクノメンテサービスと特別目的会社「バイオコール京都鳥羽」を設立し、京都市と「鳥羽水環境保全センター下水汚泥固形燃料化事業」に関する基本契約を締結したことを明らかにした。この事業は、京都市が鳥羽水環境センターでバイオマス資源である下水汚泥から燃料化物を製造し、石炭の代替燃料として有価で供給する事業。同社グループが21年3月までに施設を設計・施工し、21年4月から41年3月までの20年間にわたって同施設の維持管理・運営および固形燃料の買い取りを行う。

■エスプール <2471>  1,930円  +80 円 (+4.3%)  本日終値
 エスプール<2471>が4連騰。物流などアウトソーシングのほか、高水準のニーズがあるコールセンター向け人材派遣が収益の柱を担う。人材派遣事業では、まとまった数の人材送るグループ型派遣で受注を伸ばしており18年11月期第2四半期営業利益は従来予想の3億200万円から3億5200万円(前年同期比34%増)に大幅増額している。レオス・キャピタルワークスが保有株数を買い増すなどファンド系資金のマークも強い。

■日本トリム <6788>  4,495円  +150 円 (+3.5%)  本日終値
 日本トリム<6788>が3日ぶりに反発。25日取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入った。今回の自社株買いでは、上限を10万株(発行済み株数の1.24%)、または6億円としており、取得期間は5月28日から来年3月31日まで。経営環境の変化に対応した、機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■JCRファーマ <4552>  6,690円  +180 円 (+2.8%)  本日終値
 JCRファーマ<4552>が反発し年初来高値を更新。午前10時ごろ、血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤「JR141」について、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)に提出していた治験計画届が受理され、6月にもブラジルで第2相臨床試験を開始すると発表したことが好感された。ブラジルでの第2相臨床試験は単独で実施し、ハンター症候群患者18人を対象に、用量設定に加えて、全身症状や中枢神経症状に対する有効性・安全性を評価するとしている。今回のブラジルでの治験は、ブラジルでは多くのハンター症候群の患者が診断されており、特定の施設に集中して治療を受けていることなどから判断したとしている。

■河合楽器製作所 <7952>  5,410円  +140 円 (+2.7%)  本日終値
 河合楽器製作所<7952>が大幅に3日続伸し新高値。野村証券は25日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに、目標株価を4900円から6200円に引き上げた。18年3月機は鍵盤楽器の販売が好調で、特に北米と中国向けが高い伸びを示した。19年3月期の連結営業利益は同証券の従来予想32億円に対して34億円(前期比24%増)を予想。20年3月期以降も鍵盤楽器の成長継続に加えて、中国の音楽教育・調律の業績貢献も徐々に始まるとみている。

■ニュートンF <7169>  2,386円  +51 円 (+2.2%)  本日終値
 ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング<7169>が反発。25日の取引終了後、4月度の新契約年換算保険料が前年同月比45.3%増の16億3100万円になったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。新契約年換算保険料とは、年払いや一括払いなどの商品による支払い方法の違いを調整し、保険会社が保険契約から1年間に得る収入の規模を示す指標のこと。業績を知る数値として注目されており、4月度は2カ月ぶりに前年実績を上回った。

■東急不HD <3289>  788円  +16 円 (+2.1%)  本日終値
 東急不動産ホールディングス<3289>は6日ぶりに反発。SMBC日興証券が25日付けで目標株価を970円から1000円へと引き上げたことが好感された。なお、投資評価は「1」を継続した。同証券では、渋谷エリアを中心としたオフィスなどの賃料増額のほか、インドネシアの分譲マンション、インフラ施設への投資など、新事業の収益化も進むことから、19年3月期の営業利益予想を796億円から814億9000万円(会社予想800億円)へ、20年3月期を823億6000万円から856億5000円へ、21年3月期を907億1000万円から913億4000万円へそれぞれ引き上げた。

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