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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):スズキ、日ガス、JAL

日ガス <日足> 「株探」多機能チャートより
■スズキ <7269>  6,285円  +124 円 (+2.0%)  本日終値
 スズキ<7269>が5日ぶりに反発。同社は25日、トヨタ自動車<7203>と開発や生産、市場開拓の分野で、新たな共同プロジェクトの協議を開始することで合意したと発表。今後の展開などが期待されたようだ。両社は2017年2月の業務提携に向けた覚書締結以降、さまざまな具体的協力を進めている。今回、協議を開始する内容は、スズキが主体となって開発する小型超効率パワートレインに対し、デンソー<6902>とトヨタが技術支援を行うことや、スズキが開発した車両をトヨタキルロスカ自動車(インド)で生産し、トヨタおよびスズキの両ブランドによるインド国内での販売、トヨタキルロスカ自動車での生産モデルを含むスズキの開発車両を両社がインドからアフリカ市場向けなどに供給することなどが挙げられている。

■日本瓦斯 <8174>  5,810円  +100 円 (+1.8%)  本日終値
 日本ガス<8174>が上場来高値を更新。SMBC日興証券が25日付で投資評価「1」を継続し、目標株価を5800円から6300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、顧客獲得数は中期計画を下回るペースであるものの、おおむね同証券の想定線の進捗となっているほか、顧客獲得費用、広告宣伝費などの費用は予算内でコントロールされていると評価。プロパンCP価格の上昇にも価格転嫁で対応しマージンを確保しており、エネルギーシステム改革を追い風にした顧客獲得ペースの加速による業績拡大の見方に変更はないとして、19年3月期の営業利益予想を120億円から130億円へ、20年3月期を同134億円から150億円へ上方修正している。なお、5月15日に電力小売事業への参入決定を発表したが、同証券の業績予想には織り込んでいないという。また、プラットフォーム事業での新規パートナー獲得に加えて、電力小売事業開始のスケジュールや戦略などの具体化が今後のカタリストとなるとしている。

■日本航空 <9201>  4,366円  +73 円 (+1.7%)  本日終値
 JAL<9201>が7日続伸。また、ANAホールディングス<9202>も続伸するなど空運株の上昇が際立つ。「空運」は業種別値上がり率でトップとなった。WTI原油先物価格が前週末に2ドル83セント安の1バレル=67ドル88セントと急落しており、これを受け燃油コストの低減が収益メリットとなるとの思惑が物色人気に反映されている。

■キヤノンMJ <8060>  2,448円  +38 円 (+1.6%)  本日終値
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が高い。同社とホーチキ<6745>は午後1時30分ごろ、ネットワークカメラと入退室管理システムの連携システムで協業を強化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。ホーチキの入退室管理システム「id・Techno for Professional 2」と、キヤノンMJが販売するネットワークカメラのビデオ管理ソフトウエア「XProtect」を簡単に連携できるように機能拡張したという。これにより、パソコンからネットワークカメラと入退室管理システムのどちらも遠隔操作できるようになるため、日常的な管理が一元化され、利用者の利便性が向上することになる。両社は今後も営業面と技術面で連携を強化し、今回の連携システムにとどまらない総合的な防災・防犯ソリューションの提供を目指すとしている。

■ユニファミマ <8028>  11,150円  +170 円 (+1.6%)  本日終値
 ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>とドンキホーテホールディングス<7532>がともに堅調な動きとなった。きょう付の日本経済新聞で「ファミリーマートはディスカウントストア『ドン・キホーテ』と連携したコンビニエンスストアを展開する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、6月から都内でドンキの雑貨や日用品2000~3000点を陳列する実験を始めるとしており、客数や収益動向を見極めながら、全国への展開を検討するという。また、実験店は4000~5000点の商品のうち、2000~3000点をドンキから仕入れるとしていることから、両社業績への恩恵が期待されている。

■バンナムHD <7832>  4,420円  +60 円 (+1.4%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>が4日続伸し上場来高値を更新した。この日、子会社バンダイナムコアミューズメントが、VRエンターテインメント施設「VR ZONE OSAKA」を今秋、大阪梅田「HEP FIVE」8階、9階にオープンすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では昨年7月、東京・新宿にVRエンターテインメントの旗艦店「VR ZONE SHINJUKU」をオープンさせたが、新店舗はこれに次ぐ関西初のフラッグシップ店舗だという。SHINJUKUで好評稼働中のVRアクティビティのほか、アリーナスペースを自由に動きながらVR体験ができるフィールドVRアクティビティも導入する予定で、導入アクティビティやチケット料金体系の詳細は7月中旬に発表するとしている。

■LINE <3938>  3,985円  +40 円 (+1.0%)  本日終値
 LINE<3938>が3日続伸。同社は25日、野村ホールディングス<8604>との証券ビジネスを中心とした金融事業での業務提携の一環として合弁契約書を締結したことを明らかにした。同社子会社のLINE Financialと野村HDは、6月1日にLINE証券を設立する予定。同証券はLINEプラットフォーム上で、資産形成層をターゲットとした非対面証券ブローカレッジおよび非対面証券投資コンサルティングサービスの提供などを行うとしている。また、LINEはきょう、電子コミックサービス「LINEマンガ」を6月7日に大型リニューアルを実施し、23時間経てば無料で次話が読める新機能「マイ連載」を開始すると発表している。

■ユナイテッド <2497>  3,785円  +35 円 (+0.9%)  本日終値
 ユナイテッド<2497>はしっかり。この日、初のスマートフォン向けオリジナルゲームタイトル「東京コンセプション」の事前登録者数が10万人を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同タイトルは“究極簡単ノーストレスな時間泥棒ゲーム”をコンセプトにした、誰もが気軽に爽快感あふれるバトルを楽しむことができるシンプル操作の3DRPG。今回、事前登録者数10万人突破とPV第1弾公開を記念し、ツイッターフォロー&リツイートキャンペーンを実施するとしている。

■凸版印刷 <7911>  901円  +3 円 (+0.3%)  本日終値
 凸版印刷<7911>が後場プラスに浮上。この日、冷凍食品向けに電子レンジ対応紙製一次容器「レンジで楽チントレー」を開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「レンジで楽チントレー」は、冷凍食品を購入した状態のまま電子レンジで加熱できる紙製一次容器。現在主流のプラスチックや紙製の深絞りトレーと異なり、容器の側面を含めた全面に美粧性の高い印刷が可能であるほか、容器本体の印刷面積が広いため加飾表現や法的表示のための外袋や外箱が必要ないのが特徴という。同社では、高付加価値の冷凍食品容器として、食品メーカーやコンビニエンスストア向けに6月上旬から販売を開始し、20年度に関連受注も含めて約3億円の売り上げを目指すとしている。

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