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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日精工、エンジャパン、大村紙業

日精工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本精工 <6471>  1,384円  -53 円 (-3.7%)  本日終値
 日本精工<6471>は反落。大和証券が22日付で、投資判断を「2」から「3」とし、目標株価を1900円から1600円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、従来の想定に比べてステアリング事業の規模縮小や利益率低下が厳しいと指摘。産機用軸受けは国内外で好調を継続し、ボールねじやガイドといった精機製品も半導体製造装置や工作機械など向けに逼迫が続いており、特に産機用軸受けでは市販向けを中心に値上げ効果も出ているが、想定を上回るほどではないとして、19年3月期の営業利益予想を1115億円から1000億円(会社予想980億円)へ、20年3月期を同1265億円から1090億円へ下方修正している。

■エン・ジャパン <4849>  5,540円  -200 円 (-3.5%)  本日終値
 22日、エン・ジャパン <4849> [JQ]が既存株主による624万7300株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限93万7000株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で718万4300株と発行済み株式数の14.5%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は5月30日から6月1日までのいずれかの日に決定される。同日、東証が6月11日付で市場1部または2部に市場変更すると発表したがこちらへの反応は限定的となった。

■住友金属鉱山 <5713>  4,499円  -87 円 (-1.9%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は22日、同社株の投資判断「A」と目標株価5700円を継続した。18年3月期は銅価格を中心に非鉄市況が上昇したことから連結純損益が916億4800万円の黒字(前の期は185億4000万円の赤字)となった。配当も過去最高水準の実質年100円とした。19年3月期も足もとの非鉄市況は会社想定を上回り堅調に推移。今期純利益は会社予想の940億円に対し1140億円への増額修正を予想。また、配当性向30%以上を基本方針としており年125円(会社予想103円)への増配を見込んでいる。

■ニトリホールディングス <9843>  18,510円  -75 円 (-0.4%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>は反落。22日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.9%増と2カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。5月度は、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズが伸長したほか、防ダニや抗菌などの機能性寝具の売り上げが伸びた。また、自社開発マットレス「Nスリープ」のほか、カーテンやキッチン用品なども堅調に推移した。なお、前年より日曜日が1日多いため、プラス3.7ポイントの影響を受けている。

■大村紙業 <3953>  2,053円  +400 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値
 大村紙業<3953>が急反騰。きょう付の日本経済新聞で「世界で段ボールの需要が急増している」と報じられており、段ボール製品大手の同社に思惑的な買いが入った。記事によると、世界最大の需要国である中国などでインターネット通販が急拡大しており、梱包や配送に使う量が増えているという。また、これを受けて国内段ボール最大手のレンゴー<3941>も06年3月以来の4ケタ台を回復するなど関連銘柄が物色された。

■AppBank <6177>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 AppBank<6177>がストップ高。22日の取引終了後、今年6月中旬に新サービスとして、仮想通貨配付コンテンツプラットフォーム「@BLAST(アットブラスト)」の提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、ゲームやエンターテイメントを中心としたさまざまなコンテンツを通して、仮想通貨を配付するWebサービスのプラットフォーム。まずは、6月リリース予定のゲームアプリ「POKER×POKER」内でのオンライン大会を皮切りに、7月下旬には賞金総額1000万円相当の仮想通貨を配付するPOKER大会を予定しており、さらに今夏以降は国内メーカーと協力し、月に2~3回の頻度で継続的に大会を開催する予定としている。

■ベクター <2656>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 ベクター<2656>が後場急動意。午後1時ごろ、ソフトバンクグループ<9984>傘下のソフトバンクが提供するアプリ取り放題サービス「App Pass」の運用に関して、23日に業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。ベクターが長年ソフトウエア販売やコンテンツ運営で培ってきたノウハウを活用し、ソフトバンクと連携して両社がさらなる成長を目指すことが目的という。また、今回の提携によりベクターは、ソフトバンクが行っている同サービスを継続提供するために必要となるサーバー、通信システム、およびアプリケーションを運用開始日までに構築し稼働させるほか、システムの運用、保守および両社で合意した改修を実施することなどを担当する。なおベクターでは、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■アイフリークモバイル <3845>  315円  +39 円 (+14.1%)  本日終値
 アイフリークモバイル<3845>が急騰。22日の取引終了後に定款の一部変更を発表しており、事業目的に「仮想通貨交換業」「金融商品取引業」などを追加したことから今後の事業展開への期待感から買いが入っているようだ。なお、前述の2事業に加えて、「有限責任事業組合財産に運用及び管理、並びに有限責任事業組合への出資」「匿名組合財産の運用及び管理、並びに匿名組合への出資」なども追加している。

■セレス <3696>  2,240円  +275 円 (+14.0%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 セレス<3696>が3連騰。22日の取引終了後、運営するポイントサイト「モッピー」「お財布.com」で、Amazon.co.jp(アマゾン)で利用できる「Amazonプライムギフトコード」とのポイント交換を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。Amazonプライムギフトコードは、登録すると会員サービス「Amazonプライム」の特典を1年間(税込み3900円相当)利用できるギフトコードで、Amazonプライムは迅速な配送特典のほか、プライムビデオやプライムミュージック、プライムフォトなどのデジタル特典を追加料金なしで利用できる。今回のポイント交換により、モッピー・お財布.com会員は獲得したポイントをいつでもAmazonプライムギフトコードへ交換可能となり、利便性向上による利用者層の拡大が期待されている。

●ストップ高銘柄
 平和紙業 <9929>  604円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 シーズメン <3083>  795円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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