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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三菱総研、豊田合、ルネサス

三菱総研 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱総合研究所 <3636>  4,865円  +310 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 三菱総合研究所<3636>が大幅反発で上場来高値を更新。大和証券が22日付で、投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を3800円から5020円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。4月26日に上期決算を発表したが、同証券ではうち1~3月について、14.1%増収、31.5%営業増益で着地したことを評価。17年9月期からの営業体制強化が奏功し、官民共創案件の受注が順調で、これを受けて18年9月期の同証券予想を営業利益で60億4000万円から66億円へ上方修正している。また同様に、19年9月期は同65億9000万円から74億3000万円へ、20年9月期を同71億5000万円から80億6000万円へ引き上げている。

■キトー <6409>  2,732円  +106 円 (+4.0%)  本日終値
 キトー <6409> の上げ足が止まらない。株価は決算発表した翌日から6連騰、上場来高値を連日更新した。15日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益が前期比34.5%増の51億円に拡大する見通しとなったことを引き続き評価する買いが続いた。今期は旺盛な設備投資需要が継続するなか、国内を中心に巻き上げ機などの販売が伸びるほか、1月に買収したフィンランドのクレーン製造会社の業績上積みなども収益を押し上げる見通し。経常利益予想の51億円は08年3月期に記録した過去最高益51.8億円に迫る水準で、11年ぶりの最高益更新への期待も膨らむ。併せて、前期の年間配当を30円→33円(前の期は28円)に増額し、今期も前期比7円増の40円に増配する方針としており、3期ぶりの大幅増配も好感されている。

■オープンドア <3926>  2,040円  +71 円 (+3.6%)  本日終値
 オープンドア<3926>が反発。22日の取引終了後、運営する「トラベルコ」で東海道新幹線とホテルを組み合わせて検索し、複数社の取り扱う商品を同一画面内で比較できる唯一のサービス「東海道新幹線+ホテル」(β版)をサービスメニューとして新設したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、JR東海ツアーズ(東京都中央区)と日本旅行(東京都中央区)が取り扱う東海道新幹線+ホテル商品を条件を指定して一括検索し、同一画面内で比較することのできる唯一のサービス。また、同一条件におけるトラベルコ 国内ツアー、国内ダイナミックパッケージ(航空券+ホテル)、航空券とホテルをそれぞれ予約する場合の組み合せの金額を参考価格として表示するため、どの商品タイプを選択すると最も安く旅行ができるのかを簡単に知ることが可能としており、利便性の向上による利用者の拡大が期待されている。

■豊田合成 <7282>  3,025円  +99 円 (+3.4%)  本日終値
 豊田合成<7282>が反発。SMBC日興証券が22日付けで目標株価を2600円から3000円へと引き上げたことが好感された。なお、投資評価は「2」を継続した。同証券では、アジアの需要増のほか、合理化、経費削減などの期待値を大きく見積もり、19年3月期の営業利益予想を450億円から460億円(会社予想440億円)へ、20年3月期を490億円から500億円へ引き上げ、21年3月期を同530億円と見込んでいる。また、最終年度の26年3月期に売上高1兆円、営業利益800億円を目指す中長期経営計画について実現可能だが意欲的と評価している。

■IBJ <6071>  728円  +16 円 (+2.3%)  本日終値
 IBJ<6071>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、ミクシィ<2121>子会社で、結婚支援事業を展開するDiverse(東京都渋谷区)の全株式を7月2日付で取得し子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の子会社化は、比較的ライトなユーザー層(婚活潜在顧客層)をターゲットとするDiverse社と、総合的な婚活サービスを展開するIBJが包括的に提携することで、相互の得意とする事業ノウハウの共有によりグループシナジーを高められると判断したという。なお、取得価額は5億2800万円。また、業績への影響は現在精査中としている。

■ルネサス <6723>  1,089円  +23 円 (+2.2%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>は3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は1200円から1400円に見直した。新たなエクイティストーリーは「安定的な利益成長局面入りを評価する」とした。長期に低迷していたシェアは積極的な営業活動により回復期に入ると予想しており、第2四半期(4~6月)を底に同社の業績は息の長い利益成長局面に入ったとみている。同証券では18年12月期の連結営業利益は前期比11%増の872億円、19年12月期の同利益は今期推定比30%増の1130億円と予想している。

■サイバネットシステム <4312>  936円  +19 円 (+2.1%)  本日終値
 サイバネットシステム<4312>が反発し年初来高値を更新。22日の取引終了後、米アンシス社(ペンシルベニア州)が開発・販売・サポートする「ANSYS Additive Print(アンシス アディティブプリント)および「ANSYS Additive Suite(アンシス アディティブスイート)」の販売および技術サポートを開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「アンシス アディティブプリント」および「アンシス アディティブスイート」は、最も一般的に使用されるレーザー粉末床焼結方式であるPBF(Powder Bed Fusion)に対応。シミュレーションを実施することで、サポート材除去後の変形や熱処理による形状の歪みなどの不具合を事前に予測することができるという。これにより、トライアンドエラーを大幅に削減し、金属3Dプリンターの造形にかかるコスト削減、納期短縮が図られるとしている。

■FRONTEO <2158>  1,193円  +24 円 (+2.1%)  本日終値
 FRONTEO<2158>は3日続伸と上値追い態勢を強めている。同社は米国での訴訟支援を展開、独自開発した人工知能(AI)エンジン「KIBIT」を活用したビッグデータ解析事業が業績に寄与している。22日取引終了後、ヘルスケア産業向けに開発した人工知能「Concept Encoder」の基礎技術について、子会社を通じ日本で特許査定を取得したことを発表、これが株価を強く刺激した。

■サカイ引越センター <9039>  6,130円  +120 円 (+2.0%)  本日終値
 サカイ引越センター<9039>が3日続伸。東海東京調査センターが22日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を6400円から7340円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターによると、物流業界全体でドライバーや作業人員の不足が深刻化するなか、引っ越し業界の競争環境は緩和傾向にあると指摘。また同社は、これまでの積極的な人員採用から豊富な作業人員を抱えており、今後も継続してシェアを拡大させることが可能であると評価している。同センターでは19年3月期の営業利益予想を前年比12.6%増の118億円(会社予想108億円)、20年3月期は同130億円と予想。作業単価の上昇は緩やかに続くと想定し、20年3月期からはさらに作業件数の拡大ペースが加速することで増益基調が続くと見込んでいる。

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