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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安とGDPの減少を嫌気し売り優勢 (5月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22730.12
高値  22796.14(12:40)
安値  22695.84(14:22)
大引け 22717.23(前日比 -100.79 、 -0.44% )

売買高  16億2672万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6028億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、米株安と国内1~3月GDPの減少を嫌気して売り優勢に
 2.米長期金利の上昇を背景にリスク回避ムード、為替の円安進行にも反応は限定的
 3.後場寄りに先物を絡めて下げ渋るも買いは続かず、後半は改めて売り直される
 4.取引時間中はアジア株安も嫌気、業種別には鉱業や情報通信の売り目立つ
 5.三菱UFJ、ソフトバンクなどが軟調となる一方、リクルートなどは買われる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは193ドル安と9日ぶりに大幅反落した。米長期金利が6年10ヵ月ぶりの水準に上昇したことが警戒され、幅広い銘柄に利益確定の売りが出た。

 東京市場では売り優勢の展開となり、日経平均株価は後場寄りに下げ渋ったものの戻し切れず、後半売り直される形となった。

 16日の東京市場は、利益確定売り圧力に押される展開となった。前日の米国株市場でNYダウが9日ぶりに大幅に下落、米長期金利の上昇が嫌気されており、東京市場でもこのリスク回避の流れが波及した。外国為替市場では1ドル=110円台前半のドル高・円安方向に振れたが反応は限定的。きょう寄り前に発表された1~3月のGDPが9四半期ぶりのマイナスで市場コンセンサスを下回ったことも、買い手控えムードを強める背景となった。後場寄りに先物を絡めて大口の買いが入り、日経平均はいったん戻り足をみせたものの買いは続かず、中国や香港などアジア株安も影響して後半は売り直される展開に。業種別には医薬品や保険、サービスなどが堅調だった一方で、鉱業や情報通信などが軟調だった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売りに押され、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。ブイ・テクノロジー<7717>も大きく下げた。ノーリツ鋼機<7744>が一時ストップ安となり、旭ダイヤモンド工業<6140>も急落した。トリドールホールディングス<3397>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>などの下げも目立った。三浦工業<6005>も安い。
 半面、トヨタ自動車<7203>が堅調、リクルートホールディングス<6098>が物色人気。SBIホールディングス<8473>も高い。宮越ホールディングス<6620>が急騰、日新製鋼<5413>、関東電化工業<4047>も値を飛ばした。エムアップ<3661>、東洋製缶グループホールディングス<5901>が大幅高となったほか、GMOインターネット<9449>、ヤマシンフィルタ<6240>なども大きく買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、エーザイ <4523> 、洋缶HD <5901> 、ユニファミマ <8028> 、大日本住友 <4506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約37円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 、トレンド <4704> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約65円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)保険業、(3)サービス業、(4)証券商品先物、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)倉庫運輸関連、(3)情報・通信業、(4)建設業、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△フロンテオ <2158> [東証M]
 今期経常は16倍増益、3期ぶり3円で復配へ。
△キタムラ <2719> [東証2]
 CCC子会社がTOBを実施。
△みんなのW <3685> [東証M]
 10月1日付でオウチーノ <6084> [東証M]と経営統合。
△フライト <3753> [東証2]
 今期経常は5.2倍増益へ。
△旭有機材 <4216>
 19年3月期営業利益は4.1%増予想。
△洋缶HD <5901>
 今期経常20%増益見通しと自社株取得・消却を好感。
△キャリインデ <6538>
 今期経常は37%増で3期連続最高益へ。
△ヒロセ通商 <7185> [JQ]
 前期経常は75%増で3期連続最高益。
△クワザワ <8104> [東証2]
 1→2の株式分割を実施。
△ファイバーG <9450> [東証M]
 今期経常最高益予想を27%上乗せ。

▼要興業 <6566> [東証2]
 今期経常は34%減益へ。
▼ラオックス <8202> [東証2]
 1-3月期(1Q)経常は赤字拡大で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)宮越HD <6620> 、(2)メック <4971> 、(3)日新製鋼 <5413> 、(4)キャリインデ <6538> 、(5)旭有機材 <4216> 、(6)日電子 <6951> 、(7)関電化 <4047> 、(8)エムアップ <3661> 、(9)洋缶HD <5901> 、(10)ペガサス <6262> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ノーリツ鋼機 <7744> 、(2)旭ダイヤ <6140> 、(3)スタティアH <3393> 、(4)新光商 <8141> 、(5)AOITYO <3975> 、(6)大日精 <4116> 、(7)東京きらぼし <7173> 、(8)トリドール <3397> 、(9)スルガ銀 <8358> 、(10)ショーケース <3909> 。

【大引け】

 日経平均は前日比100.79円(0.44%)安の2万2717.23円。TOPIXは前日比4.80(0.27%)安の1800.35。出来高は概算で16億2672万株。東証1部の値上がり銘柄数は890、値下がり銘柄数は1120となった。日経ジャスダック平均は3924.80円(36.41円安)。

[2018年5月16日]

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