【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):第一生命HD、オープンH、飯田GHD
第一生命HD <日足> 「株探」多機能チャートより
第一生命ホールディングス<8750>が5日続伸。15日取引終了後に発表した18年3月期連結決算は経常利益が11%増の4719億9400万円と2ケタ伸長をみせた。19年3月期については12.3%減の4140億円と減益を見込むが、同社は期初予想を控えめに出す傾向があり、前期も期中に2度の上方修正を行っている。今期も企業業績の改善を背景とした配当金の増加が収益に寄与する可能性が意識される。また、発行済株式数の3.3%相当にあたる最大3900万株の自社株買いの実施を発表していることも物色人気を後押しした。
■オープンハウス <3288> 6,590円 +80 円 (+1.2%) 本日終値
オープンハウス<3288>が5日続伸。15日の取引終了後、18年9月期の連結業績予想について、営業利益を447億円から475億円(前期比26.3%増)へ、純利益を300億円から317億円(同27.8%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の3800億円(同24.7%増)を据え置いたものの、戸建関連事業の売上総利益率が足もとで上昇していることに加えて、収益不動産事業が好調に推移していることが要因としている。また、業績修正に伴い、従来46円を予定していた期末配当を6円増額して52円にするとあわせて発表した。年間配当は98円となり、前期実績の65円に対しては33円の増配となる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(17年10月~18年3月)決算は、売上高1699億2300万円(前年同期比14.5%増)、営業利益210億5600万円(同15.5%増)、最終利益140億1700万円(同20.3%増)だった。
■飯田GHD <3291> 2,114円 +23 円 (+1.1%) 本日終値
飯田グループホールディングス <3291> が3日ぶりに反発。15日大引け後に発表した18年3月期の連結税引き前利益は前の期比9.5%減の1003億円で着地。続く19年3月期は前期比28.4%増の1288億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は戸建て住宅、マンションともに販売数が増加し、12.1%の増収を見込む。戸建て住宅は前期比9.8%増の4万8620棟、マンションは同20.1%増の1800戸を販売する計画。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の62円に増配する方針としたことも支援材料となった。
■バンナムHD <7832> 4,130円 +40 円 (+1.0%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>が3日ぶりに反発。水戸証券は15日、同社株のレーティング「B+」を継続するとともに、目標株価を従来の4400円から5000円に引き上げた。19年3月期の連結営業利益は会社側では600億円(前期比20%減)を見込むが、同証券では825億円(同10%増)と大幅増額修正を見込む。会社側のネットワークエンターテインメント(ゲーム関連)事業の業績見通しは保守的とみている。家庭用ゲームは、「CODE VEIN」や「ソウルキャリバー6」などのワールドワイド向けタイトルが複数投入される予定であるほか、スマホ向けゲームも既存タイトルが堅調な上に新作タイトルが加わることで業績を押し上げると予想している。
■GMO-PG <3769> 11,150円 +80 円 (+0.7%) 本日終値
GMOペイメントゲートウェイ<3769>がしっかり。SMBC日興証券が15日付で投資判断「2」を継続しつつ、目標株価を8370円から9550円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。5月10日に上期決算を発表したことを受けて、同証券では第3四半期以降の業績予想を見直しており、GMO後払いサービスを利用するEC大手が18年1~3月の成長速度を落としたことを受けて、金融関連事業の見通しを引き下げる一方、EC市場の順調な成長と大手EC加盟店の開拓に加え、EC以外の事業者におけるサービス利用が拡大したことを反映し、決済代行事業における決済処理金額前提を引き上げている。これにより、18年9月期営業利益を73億5000万円から72億3000万円へ下方修正したが、19年9月期は同93億6000万円から97億2800万円へ、20年9月期を同120億5000万円から124億4500万円へ上方修正している。
■マーベラス <7844> 963円 +2 円 (+0.2%) 本日終値
マーベラス<7844>が反発。この日正午ごろ、子会社HONEY∞PARADE GAMESが開発・運営するスマートフォン向けゲームアプリ「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」の簡体字版の中国本土での配信を決定し、5月16日に事前登録を開始したと発表したことが好感された。「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」は、「閃乱カグラ」シリーズ初のスマートフォン向けゲームアプリ。プレイヤーが「閃乱カグラ」シリーズの少女達を育てる「先生」となり、最強の忍集団に与えられる称号「シノビマスター」を目指すハイパーバトルゲーム。なお、配信は中国ゲーム大手のフォーカス・ゲームを通じて行うとしている。
■日本ライフライン <7575> 2,613円 +4 円 (+0.2%) 本日終値
日本ライフライン<7575>は3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は3180円から3480円に見直した。不整脈などの治療法である心房細動のアブレーション治療件数増加による業績拡大をエクイティストーリーとしている。アブレーション治療の増加や新製品投入により、同証券では19年3月期の連結営業利益は前期比11%増の118億円(会社予想112億200万円)、20年3月期の同利益は今期推定比15%増の136億円と連続2ケタ増益を見込んでいる。
■旭ダイヤモンド工業 <6140> 891円 -150 円 (-14.4%) 本日終値 東証1部 下落率2位
15日に決算を発表。「今期経常は34%減益、前期配当を2円減額・今期も13円継続へ」が嫌気された。旭ダイヤモンド工業 <6140> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比72.3%増の50.7億円に拡大したが、19年3月期は前期比34.0%減の33.5億円に落ち込む見通しとなった。同時に、前期の年間配当を15円→13円(前の期は16円)に減額し、今期も13円を継続する方針とした。
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■新光商事 <8141> 1,764円 -237 円 (-11.8%) 本日終値 東証1部 下落率4位
15日に決算を発表。「今期経常は36%減益へ」が嫌気された。新光商事 <8141> が5月15日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比67.9%増の35.9億円に拡大したが、19年3月期は前期比36.0%減の23億円に落ち込む見通しとなった。
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■AOITYO <3975> 1,381円 -169 円 (-10.9%) 本日終値 東証1部 下落率5位
15日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は42%減益で着地」が嫌気された。AOI TYO Holdings <3975> が5月15日大引け後(16:30)に決算を発表。18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比41.9%減の10.3億円に落ち込み、1-6月期(上期)計画の19億円に対する進捗率は前年同期の77.0%を下回る54.3%にとどまった。
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■ALBERT <3906> 3,240円 +501 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
ALBERT<3906>がストップ高。同社は15日取引終了後、トヨタ自動車<7203>と資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなった。自動運転におけるデータ分析・アルゴリズム・人工知能(AI)開発などの分野で業務提携ほか、トヨタを引受先とする16万5800株の第三者割当増資を実施する。自動車最大手との提携に伴い、業容拡大効果に対する期待が一気に高まった。
●ストップ高銘柄
セルシード <7776> 1,504円 +300 円 (+24.9%) ストップ高 本日終値
AppBank <6177> 752円 +100 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
LCホールディングス <8938> 1,579円 -500 円 (-24.1%) ストップ安 本日終値
IIF <6545> 1,919円 -500 円 (-20.7%) ストップ安 本日終値
オウケイウェイヴ <3808> 4,370円 -1,000 円 (-18.6%) ストップ安 本日終値
イオレ <2334> 2,214円 -500 円 (-18.4%) ストップ安 本日終値
平山ホールディングス <7781> 3,125円 -700 円 (-18.3%) ストップ安 本日終値
など、7銘柄
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