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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米株上値追い基調でリスク選好の買い (5月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22705.30
高値  22894.76(14:57)
安値  22683.64(09:02)
大引け 22865.86(前日比 +107.38 、 +0.47% )

売買高  15億1988万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5931億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続伸、米株上昇に追随して上値追い基調を継続
 2.NYダウ7日続伸でリスク許容度の高まった国内外機関投資家の買い
 3.好調決算や株主還元策を評価する形で買いが流入し、戻り売りを吸収
 4.主力では資生堂が活況高、業種別には不動産株の上昇目立ち全体を牽引
 5.好決算発表銘柄への物色人気が際立ち、ストップ高銘柄が相次ぐ展開に

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは91ドル高と7日続伸した。メルクやファイザーなど医薬品株や、ベライゾン・コミュニケーションズなどの通信株が買われ指数を押し上げた。

 週明けの東京市場では、朝安後に買い優勢の展開となり、日経平均株価は2万2900円目前まで上昇する場面があった。

 14日の東京市場は安く始まったものの、その後切り返し、リスク選好ムードのなか戻り売りを吸収、上昇態勢を明確にした。前週末の米国株市場ではNYダウが7日続伸するなど上値追い基調が鮮明で、リスク許容度の高まった国内外機関投資家の買いを誘導している。好調な決算発表や自社株買い・増配の発表を受け、これを素直に好感する形で買われる銘柄が多くストップ高が相次ぎ、全体相場を押し上げる格好になった。今週16日に発表予定の1~3月のGDPの結果を見極めたいとの思惑もあり、日経平均は朝方こそやや気迷いムードがみられたが、その後は買い意欲が勝り前場後半から大引けまで一貫してジリ高歩調を続ける展開となった。業種別には不動産株の上昇が目立っている。

 個別では、資生堂<4911>が売買代金トップで大幅高、武田薬品工業<4502>も買われた。三井不動産<8801>も大きく上値を伸ばした。ソニー<6758>がしっかり、ファナック<6954>、村田製作所<6981>も堅調だった。日本板硝子<5202>、エー・アンド・デイ<7745>、グローバルグループ<6189>、乾汽船<9308>がいずれもストップ高に買われた。日本電子材料<6855>、日本ケミコン<6997>が急伸、イーレックス<9517>も物色人気となった。
 半面、ファーストリテイリング<9983>が売りに押されたほか、キリンホールディングス<2503>も安い。ヨータイ<5357>、淺沼組<1852>が急落、豆蔵ホールディングス<3756>が大幅安となった。ホシデン<6804>も大きく値を下げた。オープンドア<3926>、昭和電線ホールディングス<5805>が売られ、タカラトミー<7867>も下値模索となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 、三井不 <8801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約89円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、アサヒ <2502> 、オリンパス <7733> 、キリンHD <2503> 。押し下げ効果は約35円。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)倉庫運輸関連、(3)電気・ガス業、(4)化学、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)鉱業、(3)金属製品、(4)水産・農林業、(5)その他製品。

■個別材料株

△ビリングシス <3623> [東証M]
 1-3月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地。
△資生堂 <4911>
 1-3月期(1Q)経常は98%増益で着地。
△板硝子 <5202>
 今期税引き前は8%増益、前期配当を6期ぶり20円で復配。
△グローバルG <6189>
 今期経常を一転15%増益に上方修正。
△オプトラン <6235>
 1-3月期(1Q)経常は34億円で着地。
△ニューフレア <6256> [JQ]
 前期経常が上振れ着地・今期は27%増益。
△東京計器 <7721>
 今期経常は29%増益、5円増配へ。
△A&D <7745>
 前期経常が上振れ着地・今期は3%増益へ。
△レーサム <8890> [JQ]
 今期経常は42%増益、5円増配へ。
△乾汽船 <9308>
 前期経常が上振れ着地・今期は2.5倍増益。

▼浅沼組 <1852>
 今期経常は37%減益、前期配当増額も今期減配。
▼ホシデン <6804>
 今期経常は5%減益へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)グローバルG <6189> 、(2)A&D <7745> 、(3)近鉄エクス <9375> 、(4)乾汽船 <9308> 、(5)板硝子 <5202> 、(6)資生堂 <4911> 、(7)東京計器 <7721> 、(8)オプトラン <6235> 、(9)エンシュウ <6218> 、(10)トヨカネツ <6369> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ソリトン <3040> 、(2)ヨータイ <5357> 、(3)ホクリヨウ <1384> 、(4)浅沼組 <1852> 、(5)戸田工 <4100> 、(6)IBJ <6071> 、(7)ウィルG <6089> 、(8)あすか薬 <4514> 、(9)マイネット <3928> 、(10)PS三菱 <1871> 。

【大引け】

 日経平均は前日比107.38円(0.47%)高の2万2865.86円。TOPIXは前日比10.96(0.61%)高の1805.92。出来高は概算で15億1988万株。東証1部の値上がり銘柄数は1197、値下がり銘柄数は813となった。日経ジャスダック平均は3983.82円(4.72円高)。

[2018年5月14日]

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