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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):資生堂、板硝子、レーサム

資生堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニューフレア <6256>  9,100円  +1,500 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 ニューフレアテクノロジー<6256>が急騰、大幅に年初来高値を更新した。同社はマスク描画装置など半導体製造装置の製造を手掛けており、世界的に旺盛な半導体需要を背景に好収益環境を享受している。11日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想は、売上高が500億円(前期比20.3%増)と2割強も拡大し、本業のもうけをしめす営業利益も114億円(同22.5%増)と大幅な伸びとなる見込み。さらに18年3月期は減益だったものの、年間配当を従来予想の125円に25円上乗せし150円とすることを発表しており、これが買い人気を増幅させた。

■レーサム <8890>  1,778円  +291 円 (+19.6%)  本日終値
 レーサム <8890> [JQ]が急騰。11日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比63.1%増の109億円で着地。続く19年3月期も前期比41.5%増の155億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の資産運用事業で販売価格ベース600億円の高水準な在庫を背景に、収益不動産の販売が拡大し、58.1%の大幅増収を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比5円増の45円に増配する方針とした。前営業日終値ベースの予想PERが7.7倍→6.8倍に低下する一方、配当利回りは3.03%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。また、発行済み株式数の0.99%にあたる45万株(7億円)を上限とする自社株買いを実施することを発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■SECカーボン <5304>  9,690円  +1,500 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 SECカーボン <5304> [東証2]がストップ高。11日大引け後に発表した18年3月期の連結経常損益は11.5億円の黒字(前の期は26.2億円の赤字)に浮上して着地。続く19年3月期の同利益は前期比7.3倍の84億円に急拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は世界的な電極需給の逼迫を背景に、黒鉛電極の販売数量が増加するうえ、販売価格も上昇し、人造黒鉛電極事業の売上高が前期比2.8倍の181億円に急拡大する計画だ。前日終値ベースの予想PERが16.8倍→5.1倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■近鉄エクスプレス <9375>  2,466円  +376 円 (+18.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 近鉄エクスプレス<9375>が急騰。国際航空貨物大手で、世界的に高水準の需要に支えられる半導体関連の取扱量増加が、収益拡大の強力なフォローの風となっている。11日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想は最終利益段階で前期比24%増の87億円を見込んでいる。前18年3月期は56%増益と急回復を見せた後だけに、連続の大幅増益予想がポジティブサプライズとなった。また、株式需給面でも上値追いを後押しする。信用取組は買い残が枯れた状態にあり、直近4月27日申し込み現在の信用倍率が0.4倍台と売り長で買い戻しを誘発している

■日本板硝子 <5202>  1,083円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 日本板硝子 <5202> がストップ高。11日大引け後に発表した18年3月期の連結税引き前利益は前の期比50.3%増の221億円で着地。続く19年3月期も前期比8.2%増の240億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は良好な市場環境が続くなか、建築用、自動車用ともに高機能ガラスの販売拡大に注力する。また、引き続き不採算・低採算事業の見直しや生産性向上によるコスト削減を進める方針とし、3期連続の増益を目指す。業績回復に伴い、従来未定としていた前期の期末一括配当を20円実施し、6期ぶりに復配するとし、今期は100周年記念配当10円を実施する形で、前期比10円増の30円に増配する方針とした。11日終値ベースの配当利回りは3.22%となったことも買いに拍車を掛けた。

■資生堂 <4911>  8,330円  +1,122 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 資生堂<4911>が続急騰で上場来高値を更新。前週末11日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算で、売上高2637億6000万円(前年同期比13.5%増)、営業利益471億4400万円(同95.3%増)、純利益288億7000万円(同2.1倍)と大幅増益を見込んでいることが好感された。インバウンド需要の拡大や「選択と集中」により強いブランドを確立した効果で、国内事業が2ケタ増となったことに加えて、プレステージブランドが中国をはじめグローバルで大きく拡大したことが業績を牽引した。また、コスメティックブランドがアジアで大幅に伸長したことも寄与した。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高1兆330億円(前期比2.8%増)、営業利益900億円(同11.9%増)、純利益540億円(同2.4倍)の従来見通しを据え置いている。また同時に、上限を30万株(発行済み株数の0.07%)、または25億円とする自社株買いも発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月14日から5月18日まで。役員報酬制度におけるストックオプションの行使に充当するためとしている。

■オプトラン <6235>  3,505円  +455 円 (+14.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 オプトラン<6235>が大幅続伸となった。同社は11日取引終了後に、18年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。前期は四半期連結財務諸表を作成していないため単純比較はできないが、営業利益は32億6300万円となり、通期計画81億円に対する進捗率が40.3%に達していることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は107億1000万円で着地。スマートフォン向け成膜装置の販売が好調だったほか、車載関連向け成膜装置なども堅調に推移した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■トーヨーカネツ <6369>  3,750円  +470 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 11日に決算を発表。「今期経常は26%増益へ」が好感された。トーヨーカネツ <6369> が5月11日大引け後(16:30)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比23.1%減の26.4億円になったが、19年3月期は前期比26.2%増の33.4億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒トーヨーカネツの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「3.1%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。発行済み株式数(自社株を除く)の3.1%にあたる29万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月18日から8月28日まで。

■フジミインコ <5384>  2,669円  +331 円 (+14.2%)  本日終値
 フジミインコーポレーテッド<5384>が続急伸。11日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高365億円(前期比2.0%増)、営業利益51億円(同4.7%増)、純利益39億円(同29.5%増)と増収増益を見込み、年間配当を前期比17円増の80円と予定していることが好感された。半導体業界が足もとで好調に推移していることを受けて、ラッピング材やポリシリング材などシリコンウエハー向け製品が伸長する見通し。また、メモリデバイス向け製品需要の増加で、CMP向け製品も伸長が見込まれ、これらが業績を牽引する。なお、18年3月期決算は、売上高357億8800万円(前の期比8.1%増)、営業利益48億7200万円(同13.9%増)、純利益30億1100万円(同10.1%減)だった。同時に、出資先であるディーピーエス(京都市西京区)と、高純度シリカモノリスパウダーを充填材として用いた逆相用フラッシュカラムカートリッジなどの製造販売に関して、協業すると発表しており、これも好材料視されているようだ。

■PI <4290>  1,465円  +173 円 (+13.4%)  本日終値
 プレステージ・インターナショナル <4290> が続急騰し、上場来高値を更新した。11日に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比12.5%増の46.3億円で着地。続く19年3月期も前期比5.6%増の49億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。同社は自動車保険のロードサービスや海外旅行保険の事故受付などを行うBPO事業を展開している。今期は損害保険向けサービスの安定成長と自動車メーカー向けサービスの拡充を背景にロードアシスト事業の収益が拡大するほか、利益率の高い家賃保証関連サービスの好調継続を見込む。また、15年4月に開設した富山BPOと現場対応グループの稼働率改善に注力する方針である。併せて、21年3月期に売上高450億円(18年3月期は331億円)、営業利益率14.0%(同12.8%)を目標とする中期経営計画も発表した。

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