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【材料】マルハニチロは大幅高で上場来高値更新、19年3月期業績堅調見通しで良好な株式需給も後押し

マルハニチロ <日足> 「株探」多機能チャートより
 マルハニチロ<1333>が大幅高で上場来高値更新、一時320円高と値を飛ばし未踏の4000円大台乗せを果たした。同社は前日引け後に、19年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は9200億円(前期比0.1%増)とほぼ横ばい予想ながら、営業利益は250億円(同2.1%増)、最終利益は170億円(同5.6%増)と増益を計画。魚価の上昇効果に加え、海外での水産事業などが寄与する見通しで堅調な業績を見込んでいる。

 業績の伸びは限定的なものにとどまっているようにも見えるが、それにもかかわらず大きく買われた背景として、市場では「まず、事前のコンセンサスを上回っていることがひとつ。特に、海外での売り上げ動向が注目されていたが、想定以上に好調だった。また、加工食品部門では同業他社の業績を前提に、(同社についても)原料高によるデメリットが警戒されていた。しかし、これも決算見通しを受けて利益面への影響は小さいとの認識が広がった」(国内ネット証券アナリスト)という。さらに、株式需給面では信用取組が売り長で4月27日現在の信用倍率は0.22倍。日証金では株不足状態で逆日歩がついており、空売りの買い戻しを誘導する仕掛け的な買いも観測されているもよう。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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