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【市況】1日の米国市場ダイジェスト:NYダウは64ドル安、FOMC結果を見極め

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは64ドル安、FOMC結果を見極め

1日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は64.10ドル安の24099.05、ナスダックは64.44ポイント高の7130.70で取引を終了した。複数の主要企業決算が嫌気され、売りが先行。トランプ大統領が、EUやカナダなど5ヵ国に対する鉄鋼・アルミニウム輸入関税の適用を1ヶ月延期したことで先行き不透明感が強まったほか、明日のFOMC結果を見極めたいとの思惑から軟調推移となった。一方で、引け後に決算発表を控えるアップル(AAPL)を中心にハイテクセクターに買いが広がり、下げ幅をやや縮小する展開となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや食品・飲料・タバコが下落した。

製薬のファイザー(PFE)やメルク(MRK)は、決算で売上高が予想を下振れ下落。航空機のボーイング(BA)は、航空関連部品メーカーのKLX(KLXI)と32億ドルで買収合意し、財務負担を懸念した売りが広がった。一方で、病院運営のテネット・ヘルスケア(THC)は、決算内容が好感され、大幅上昇となった。SNSのフェイスブック(FB)は開発者向けイベントを開催し、プライバシーへの取り組みやデート機能の追加を発表し、堅調推移となった。

マーケット終了後に携帯端末のアップルが発表した1-3月期決算は、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。1000億ドルの自社株買い計画と16%の増配も好感され、時間外取引で上昇して推移している。

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■NY為替:ドルは主要通貨に対して上昇、米金利先高観強まる

5月1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円52銭から109円89銭まで上昇し、109円87銭で引けた。3月の米建設支出や4月ISM製造業景況指数は予想を下回ったものの、ISM支払い価格が予想を上回り2011年4月以来の高水準となったため、インフレ上昇や速やかな利上げ観測が強まり、ドル買いが加速した。

ユーロ・ドルは、1.2038ドルから1.1982ドルまで下落し、1.1993ドルで引けた。米国金利の先高観が強まり、ユーロ売り・米ドル買いが活発となった。ユーロ・円は、131円97銭から131円57銭へ下落。株安を嫌ったリスク回避の円買い優勢となった。ポンド・ドルは、1.3679ドルから1.3588ドルまで下落。低調な英国の経済指標を受け、早期利上げ観測は一段と後退した。ポンド売りが継続した。ドル・スイスは、0.9931フランから0.9970フランまで上昇した。


■NY原油:反落で67.25ドル、原油在庫増加予想を嫌気

NY原油先物6月限は反落(NYMEX原油6月限終値:67.25 ↓1.32)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比-1.32ドルの67.25ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて66.85ドルまで売られた。米原油在庫の増加予想や米ドル高の継続を意識した売りが活発となった。ただ、イラン核合意から米国が離脱するとの思惑は消えていないことから、67ドル近辺では押し目買いが観測された。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.95ドル +0.03ドル(+0.10%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.81ドル +0.19ドル(+0.37%)
ゴールドマン・サックス(GS)236.67ドル -1.66ドル(-0.70%)
インテル(INTC) 53.33ドル +1.71ドル(+3.31%)
アップル(AAPL) 169.10ドル +3.84ドル(+2.32%)
アルファベット(GOOG) 1037.31ドル +19.98ドル(+1.96%)
フェイスブック(FB) 173.86ドル +1.86ドル(+1.08%)
キャタピラー(CAT) 144.42ドル +0.06ドル(+0.04%)
アルコア(AA) 51.99ドル +0.79ドル(+1.54%)
ウォルマート(WMT) 87.41ドル -1.05ドル(-1.19%)
スプリント(S) 5.42ドル -0.19ドル(-3.39%)

《HT》

 提供:フィスコ

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