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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三越伊勢丹、DMP、イソライト

三越伊勢丹 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三越伊勢丹 <3099>  1,200円  -4 円 (-0.3%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>は続落。25日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績予想について、最終損益が従来予想の80億円の黒字から10億円の赤字(前の期149億7600万円の黒字)へ下振れたようだと正式に発表しており、これを嫌気した売りが出た。減損損失および構造改革に伴う特別損失を計上したことが要因としている。なお、売上高は従来予想の1兆2700億円に対して1兆2680億円(前の期比1.2%増)とほぼ計画通りで着地。また、営業利益は引き続き経費コントロールを進めたことが寄与し220億円から240億円(同0.3%増)へ上振れたとしている。

■DMP <3652>  7,200円  +1,000 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>が前日に続きストップ高に買われた。同社は3D画像処理技術など研究開発型のファブレス半導体企業で、人工知能(AI)分野などを深耕しその高い技術力に定評がある。前日にディープラーニングの推論処理に特化したAIプロセッサーの新製品の提供を開始したことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。株価は1月9日に1万7470円の上場来高値をつけた後、大幅な調整を入れていたが、約2カ月にわたる底値模索を続けたことで目先は売り物がこなれており、一気に底値離脱の動きをみせている。時価は2日間で2000円幅、38%強の上昇をみせているが、それでも高値からは約1万円程度水準を切り下げた位置にあり、値ごろ感からの追随買いを誘っている。

■インスペック <6656>  1,301円  +151 円 (+13.1%)  本日終値
 25日に発表した「FPC用検査装置の大型受注を獲得」が買い材料。フレキシブル基板用のロールtoロール型検査装置を複数台、4億円弱の受注を獲得。19日に開示した受注と合計した受注額は約10億円。

■グランディハウス <8999>  497円  +51 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 グランディハウス<8999>は大幅高で4日続伸。同社は25日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を440億円から447億2600万円(前の期比1.7%増)へ、営業利益を22億6000万円から26億9500万円(同0.7%減)へ、最終利益を15億2000万円から18億2700万円(同4.8%増)へそれぞれ増額した。2月以降の販売棟数および1棟当り粗利益ともに想定を上回ったほか、販管費の縮減などにも取り組んだことで、予想を上回る見込みとなった。また、営業エリア(栃木県および茨城県西部)での販売が順調に推移したことも寄与している。

■イソライト工業 <5358>  921円  +92 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 25日、イソライト工業 <5358> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の29億円→33億円に13.8%上方修正。増益率が39.0%増→58.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。主力の耐火断熱材で高付加価値のセラミックファイバー製品の販売が増加したことが寄与。引き続きコスト削減を進めたことも利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の8円→10円(前の期は6円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが10.3倍→8.7倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買い気を誘った。

■アクセル <6730>  996円  +96 円 (+10.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率8位
 アクセル<6730>は一時ストップ高まで買われた。同社が25日取引終了後に発表した19年3月期の単独業績予想では、売上高が63億円(前期比25.7%減)、営業損益は14億5000万円の赤字(前期1億5600万円の黒字)、最終損益は10億5000万円の赤字(同8000万円の黒字)を見込むなど低調だった。ただ、業績面での苦戦は事前に織り込まれていたほか、同日に新規事業としてブロックチェーン事業を開始することを発表、子会社を設立する方向で検討していくとしており、これを材料視する買いが集中した。

■キング <8118>  642円  +60 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 25日、女性向けアパレル中堅のキング <8118> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の11.4億円→15億円に31.6%上方修正。増益率が2.2%増→34.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。売上高が堅調に推移する中、経費の効率使用などが奏功し、採算が大きく改善した。併せて、業績好調による普通配当2円と創立70周年記念配当4円を実施する形で、期末一括配当を従来計画の14円→20円(前の期は13円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが15.5倍→11.0倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■コア <2359>  1,464円  +107 円 (+7.9%)  本日終値
 コア <2359> が続急伸。25日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比10.8%増の13.5億円で着地。続く19年3月期も前期比10.4%増の15億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は次世代車載システム分野における業容拡大と大型案件の検収による伸長に加え、官公庁・自治体向けソリューションの売上増加も寄与し、ソリューション部門の収益が急拡大した。今期はインフラ関連投資の増加や人手不足解消に向けた情報化投資の進展を背景に、業績拡大を目指す。併せて、今期の年間配当は前期比5円増の25円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■博展 <2173>  1,089円  +51 円 (+4.9%)  本日終値
 博展<2173>が急動意。株価は3月から4月中旬にかけて大きく調整を入れたが、1000円近辺を底値圏に売り物をこなし、上に放れてきた。法人間取引を主体にイベントの展示や販促支援などを展開しており、18年3月期は営業損益段階からの大幅黒字化が見込まれている。AIソリューションを手掛ける子会社のアイアクトや、M&Aで傘下に収めたロボット会社のタケロボなど、AI関連分野を深耕している。

■横田製作所 <6248>  1,205円  +36 円 (+3.1%)  本日終値
 横田製作所 <6248> [JQ] が反発し、年初来高値を更新した。25日大引け後、18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.6億円→2.7億円に7.3%上方修正し、増益率が3.6%増→11.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。同社は業務用ポンプやバルブの製造・販売を手掛ける。民間企業の設備投資や公共工事が堅調に推移し、売上高が計画を上回ったことが寄与。工事採算が改善したことも利益を押し上げた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の26円→30円(前の期は26円)に増額修正したことも支援材料となった。

●ストップ高銘柄
 レカム <3323>  286円  +80 円 (+38.8%) ストップ高   本日終値
 麻生フオームクリート <1730>  853円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 栄電子 <7567>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 マネックスグループ <8698>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 パルマ <3461>  7,000円  -1,500 円 (-17.7%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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