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【市況】25日の香港市場概況:ハンセン1.0%安で反落、万洲国際が9.5%下落

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

25日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比308.09ポイント(1.01%)安の30328.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が150.56ポイント(1.23%)安の12094.32ポイントとそろって反落した。売買代金は980億6300万港ドルとなっている(24日の売買代金は974億7000万香港ドル)。

外部環境の不透明感が重し。米企業業績の先行き不安、米長期金利の上昇基調などを嫌気し、昨夜の米株が続落した流れを継いだ。香港上場企業の四半期決算報告が進むなか、一部の企業が明らかにした成長鈍化もマイナス材料視されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が9.5%安と下げが目立つ。同社が昨日引け後に公表した1~3月期決算に関し、営業利益が9.3%減少したことを売り材料視した。そのほか、香港域内の金利上昇を受け、香港系不動産株も軒並み安。恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)と信和置業(サイノランド:83/HK)がそろって1.7%下落した。

ITハイテク関連セクターも安い。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.5%、舜宇光学科技(2382/HK)が3.3%、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が1.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.4%、華虹半導体(ファンダメンタルホンセミコンダクター:1347/HK)が3.1%ずつ値を下げた。

他の個別株動向では、中国自動車大手の北京汽車(1958/HK)が12.0%安と急落。同社が25日、第三者割当増資の計画を発表したことがネガティブ材料だ。

半面、バイオ医薬セクターは高い。康哲薬業HD(867/HK)が5.7%、中国生物製薬(1177/HK)が5.4%、薬明生物技術(2269/HK)が4.2%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.0%、石薬集団(1093/HK)が2.2%ずつ上昇した。

一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%安の3117.97ポイントで取引を終えた。時価総額上位の金融株とエネルギー株が下げを主導する。鉄鋼や非鉄、セメントなどの素材株、不動産株、インフラ関連株、発電株なども売られた。半面、成長性の高いITハイテク・バイオ関連の銘柄は物色されている。


【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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