【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):グローバル社、ビーマップ、ロコンド
グローバル社 <日足> 「株探」多機能チャートより
THEグローバル社<3271>が急反騰。首都圏を地盤にマンション開発や戸建て事業を展開、インバウンド需要をターゲットとした経営戦略が注目されている。訪日外国人に人気の京都の中心部にホテルを積極展開して需要を取り込んでいる。また、東京では空の玄関口である羽田空港を意識して蒲田にホテル用事業用地を取得するなど布石に余念がない。18年6月期営業利益は前期比70%増の31億1400万円を見込むが、19年6月期も利益成長トレンドが続く見通し。PERに割安感が強い。
■ビーマップ <4316> 1,284円 +100 円 (+8.5%) 本日終値
ビーマップ<4316>が3連騰。19日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の12億円から12億6000万円(前の期比26.6%増)へ、営業損益が収支均衡から2000万円の黒字(前の期9700万円の赤字)へ、最終損益が収支均衡から2000万円の黒字(同1億1200万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。特に第4四半期にワイヤレス・イノベーション事業を中心に伸長したことや、ソリューション事業でO2O2O(オンエアーtoオンラインtoオフライン)・MMS(メディアtoモバイルtoストア)の展開により業績の改善が見られたことが売上高の押し上げに貢献。また、福岡事業所閉鎖に伴う固定費の削減や、外注費などの縮小による売上総利益の改善なども寄与した。
■ロコンド <3558> 1,350円 +100 円 (+8.0%) 本日終値
ロコンド<3558>が大幅高で3日続伸。19日の取引終了後、NTTドコモ<9437>子会社で婦人・紳士服のEC販売を行うマガシークと相互出店に関する契約を締結したと発表した。今回の相互出店により、両社が互いに保有する在庫情報の共有が可能となり、大幅な品揃えの拡大が実現することで、ECサービスにおける取扱高が増加することが見込まれるという。なお、19年2月期業績への影響は現在精査中としている。
■愛光電気 <9909> 1,817円 +114 円 (+6.7%) 本日終値
愛光電気<9909>が急伸。19日の取引終了後、集計中の18年3月期の単独業績予想について、営業利益が従来予想の2億5000万円から2億6500万円(前の期比0.4%減)へ、純利益が1億2000万円から1億6700万円(同63.7%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。売上高は従来予想の115億円に対して109億3600万円(同4.9%増)とほぼ計画通りとなったものの、貸倒引当金繰入額の減少に加えて、保険解約返戻金など営業外収入の増加や税金費用の減少が寄与した。また、業績上振れに伴い、従来35円を予定していた期末一括配当を45円に引き上げるとあわせて発表した。前期実績に対しては実質10円の増配となる予定だ。
■昭栄薬品 <3537> 3,445円 +175 円 (+5.4%) 本日終値
19日、昭栄薬品 <3537> [JQ]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の3.8億円→4.5億円に18.4%上方修正。従来の2.1%減益予想から一転して15.9%増益を見込み、2期連続で最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。堅調な界面活性剤業界の生産・販売活動を背景に、主力の化学品事業の業績が想定以上に伸長したことが寄与。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→53円(前の期は45円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに、前日終値ベースの予想PERが14.9倍→12.4倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。
■リソルホールディングス <5261> 4,375円 +160 円 (+3.8%) 本日終値
リソルホールディングス<5261>が大幅高で3日続伸。19日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の220億円から236億9500万円(前の期比6.4%増)へ、営業利益が13億円から21億300万円(同15.7%増)へ、最終利益が14億円から14億1500万円(同7.4%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。主にホテル運営事業が好調に推移したほか、太陽光土地など販売用不動産の一部を売却したことが寄与した。また、ゴルフ運営事業で、期初には新たに運営を開始するゴルフ場を持ち分法適用会社と計画していたが、株式の持ち分が増加して連結子会社としたことも寄与した。
■前田製作所 <6281> 963円 +32 円 (+3.4%) 本日終値
前田製作所<6281>が後場急上昇。午後2時ごろ、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の343億円から366億9000万円(前の期比3.6%増)へ、営業利益が14億5000万円から18億5000万円(同5.1%増)へ純利益が10億円から13億円(同0.2%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。市場の購買意欲が堅調に推移したことを受けて、建設機械関連商品の新車販売が想定を上回ったことが要因としている。また業績上振れに伴い、従来7円を予定していた期末一括配当で特別配当2円を実施し9円(前の期7円)に引き上げると発表しており、これも好材料視されたようだ。
■ANAP <3189> 1,307円 +36 円 (+2.8%) 本日終値
ANAP<3189>が前場終盤に急動意。午前11時ごろ、4月下旬から中国本土への越境ECを開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の中国本土への越境EC開始は、海外への本格的な展開の第1弾として行うもので、中国ビップショップ・ホールディングスが運営する中国最大級のECショップ「vip.com」で、中国個人消費者向けに商品を販売する。なお、18年9月期業績への影響は精査中としている。
■システムインテグレータ <3826> 1,116円 +30 円 (+2.8%) 本日終値
システムインテグレータ<3826>が3日続伸。19日取引終了後、新AIサービス「AISI∀ CompanyList(アイシア カンパニーリスト)」を今秋に提供開始すると発表したことが好感された。同サービスは、インターネット上の企業ページを複数のクローラー(ウェブ上の文書や画像などを周期的に取得し、自動的にデータベース化するプログラム)が24時間クロール(徘徊)し、スクレイピング(情報抽出)した業務概要や製品・サービスなどの企業ページの文章をAIが読み取り、業界や業種を自動でタグ付け(AIの自然言語理解技術を採用)することで、会社情報データベースを、人手をかけずに自動登録・更新できるようにするもの。AI技術の採用により、従来型サービスより大幅に安いコストで鮮度の高い情報の提供が実現できるという。クラウドサービスとして提供する予定で、販売開始から5年間で5億円の販売を見込んでいる。
■PALTEK <7587> 655円 +13 円 (+2.0%) 本日終値
PALTEK<7587>が続伸。19日取引終了後、ウィビコム(新潟市中央区)の全株式を13日に1400万円で取得し子会社化したと発表し、これが買い材料視された。ウィビコムは、ワイヤレスに特化した組み込み用途のアナログ・デジタル基板の開発・生産などを行っており、無線通信開発、高周波アナログ回路設計、デジタル通信論理回路開発などをコア技術としている。PALTEKは、ウィビコムの持つ高い無線通信に関する設計開発技術を活用することで、受託開発ビジネスやODMビジネスの拡大、IoTビジネス推進力の強化を図る。また、今後注力するソリューション事業でも、タイヤ空気圧監視システムや紙緩衝材による梱包ソリューションのIoT化でシナジーを見込んでいる。なお、業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
グローバルウェイ <3936> 6,390円 +1,000 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
バーチャレク <6193> 1,098円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
パルマ <3461> 5,650円 +700 円 (+14.1%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース