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【特集】2万2000円「関門突破」で注目したい“最新大幅増益”株 <株探トップ特集>

日経平均はフシ目として意識されていた2万2000円を突破、潮目が変わった東京株式市場で注目したい銘柄を追った。

―日経平均大幅高でフシ目を突破、潮目転換でスポットライトを浴びるのは―

 18日の東京株式市場は、日経平均株価が当面のフシ目として意識されていた2万2000円台を回復してきたことで、株価指数先物に売り方のショートカバーが入り、現物市場での裁定買いを誘発して後場に入っても上げ幅が拡大し、大幅高で4日続伸となった。そうしたなか、19年2月期通期業績で大幅経常増益予想銘柄に注目した。

●トレファク、既存店の収益改善に加え12店舗程度の新規出店を予定

 家電、家具、雑貨などの総合リサイクルショップを運営するトレジャー・ファクトリー <3093> が11日に発表した19年2月期通期連結業績予想は、売上高177億9900万円(前期比8.3%増)、経常利益8億4100万円(同25.9%増)を見込む。トレジャー・ファクトリー店舗での取り扱いカテゴリーの拡充や、オンライン販売の強化などで既存店の収益改善に取り組む一方、今期に12店舗程度の新規出店を行う予定だ。

●エストラスト、分譲マンションの順調拡大を見込む

 山口県内首位で九州へも展開するマンション開発のエストラスト <3280> は11日、19年2月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は154億円(前期比10.6%増)、経常利益は12億4000万円(同18.9%増)、最終利益は8億1000万円(同12.7%増)を見込む。今期は分譲マンション467戸(前期比47戸増)、戸建て住宅60戸(同3戸増)の引き渡しを計画している。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の12円に増配する方針も明らかにしている。

●瑞光、新興国向け紙おむつ製造機械の需要が拡大

 衛生用品製造機国内最大手の瑞光 <6279> [東証2]は5日、19年2月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は252億5000万円(前期比14.3%増)、経常利益は19億8500万円(同2.6倍)、最終利益は12億8500万円(同93.2%増)を見込んでいる。今期は新興国を中心に、紙おむつなど衛生用品製造機械の需要が拡大するうえ、前期に出荷予定だった新規製造機械の納品なども寄与してくる。業績回復に伴い、今期の年間配当は、前期比10円増の50円に増配する方針としている。

●放電精密、排気ガス浄化装置向けセラミックス金型が好調推移

 放電精密加工研究所 <6469> [JQ]は5日、19年2月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は117億7600万円(前期比10.5%増)、経常利益は10億400万円(同2.1倍)を見込む。今期は航空機エンジン部品である低圧タービンブレードの販売が伸びるうえ、自動車排気ガス浄化装置向けセラミックス押出用金型の好調が継続し、2ケタ増収を計画している。17年2月の成田事業所の爆発火災事故による代替生産に伴う損失が解消することも大幅増益の要因となる。あわせて、21年2月期に経常利益14億1100万円を目指す中期経営計画も発表している。

●西松屋チエイン、IT活用などによる店舗運営効率化で採算も改善

 西松屋チェーン <7545> は3日、19年2月期通期の単体業績予想を発表した。売上高は1460億円(前期比6.3%増)、経常利益は85億円(同19.2%増)、最終利益は57億700万円(同19.9%増)を見込む。前期はマタニティー用品の販売不振や人件費の増加が響いた。今期は積極的な出店で増収を確保する。不採算店舗の閉鎖や改装に加え、ITなどの活用による店舗運営の効率化で採算改善を図る。

●フジ、生鮮部門やデリカ部門での独自性発揮で価格競争力向上

 四国最大チェーンストアのフジ <8278> が9日に発表した19年2月期通期の連結業績予想で、売上高3220億円(前期比1.7%増)、経常利益105億円(同17.5%増)と、5期連続で最高益を更新する見込み。主力のスーパーマーケット事業では、生鮮部門やデリカ部門で独自性を発揮するほか、頻度品を中心に価格競争力を向上させることで店舗の集客力を高める。店舗戦略としては、フジ波止浜店を新設し、フジ宇和島店とスーパーABC上一万店の建て替え新設を行う予定。一方、店舗の改装を積極的に行い、既存店活性化と収益力向上を図る。

●CSP、画像関連サービスの拡販で収益力向上狙う

 セントラル警備保障 <9740> が12日、19年2月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は600億円(前期比11.7%増)、経常利益は27億4000万円(同34.6%増)を見込む。画像関連サービスのさらなる拡販のため、昨年末IPカメラ対応の「CSP画像センター」を開設した。また、新たにオリンピック・パラリンピックなどの国際イベントでのテロ警戒を視野に入れた、鉄道会社向けのセキュリティ監視に特化した画像関連サービスを今秋から開始する予定。これにより、迅速に幅広い警備ニーズに対応できる見込み。画像関連サービスを中心とした機械警備の需要拡大に伴って、大型かつ大量の受注に迅速に対応し、技術・施工部門を強化して機器工事の施工効率を上げることにより収益力向上に努めている。

◆主な19年2月期「経常利益大幅増益」予想銘柄◆

銘柄 <コード>        増益率  株価  PER
アルバイトT <2341> [JQ] 10.5    214  13.5
パルHD <2726>       25.2   2734  12.2
ピックルス <2925>      14.6   1953  14.9
ジェーソン <3080> [JQ]  21.1    371  11.6
トレファク <3093>      25.9    750  15.3

MV九州 <3171> [JQ]   15.2   2449  18.5
エストラスト <3280>     18.9   1001   7.6
あさひ <3333>        18.6   1300  12.2
瑞光 <6279> [東証2]     2.6倍  3555  18.2
ローツェ <6323>       14.5   2050   9.5

放電精密 <6469> [JQ]    2.1倍  1763  19.3
エコーTD <7427>      29.9    715  22.1
西松屋チェーン <7545>    19.2   1258  14.1
チヨダ <8185>        19.8   2557  19.8
大和デ <8247> [東証2]   57.5    550  20.6

フジ <8278>         17.5   2386  15.0
MV西日本 <8287> [東証2] 14.5   1787  18.0
CSP <9740>        34.7   3545  31.3
ジュンテン <9835> [東証2] 14.6    772  27.1

※株価は18日終値(単位:%、円、倍)

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