【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラクトJ、トランザス、CRI
ラクトJ <日足> 「株探」多機能チャートより
ラクト・ジャパン<3139>が大幅高。同社は12日取引終了後に、18年11月期第1四半期(17年12月~18年2月)の連結売上高が294億6100万円(前年同期比35.3%増)となり、第1四半期の過去最高になったと発表。主力の乳原料・チーズ事業で、前年度に落札した農畜産業振興機構向け脱脂粉乳の販売が進んだことや、新規に獲得した取引先への販売が順調に伸びたことなどが寄与した。一方、連結経常利益は7億4500万円(同41.4%減)にとどまった。前年同期にあった為替の円安による増収効果がなくなったことが主な原因で、会社側では為替の影響(6億3900万円のマイナス要因)を除いたベースでは増益になるとしている。
■トランザス <6696> 2,538円 +275 円 (+12.2%) 本日終値
トランザス<6696>が急伸。午前10時ごろ、ウエアラブルデバイス「Cygnus」を米大手半導体メーカーのマレーシア工場に現地企業を通じて納入したと発表。「Cygnus」はカメラや無線LAN機能を持ちバーコード、QRコードおよびNFCタグの読み取りが可能なウエアラブルデバイス。今回の納入は、マレーシア現地企業が提供するリアルタイムでのマシン監視システムの連携端末として利用されるとしている。
■CRI・ミドルウェア <3698> 2,190円 +210 円 (+10.6%) 本日終値
12日、CRI・ミドルウェア <3698> [東証M]が18年9月期上期(17年10月-18年3月)の連結経常利益を従来予想の6100万円→1億2200万円に2.0倍上方修正。増益率が35.6%増→2.7倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。主力のゲーム分野で利益率の高いスマートフォン向けミドルウェアの許諾売上が拡大したほか、包括的な許諾契約を新規獲得したことなども上振れに貢献した。
■キリン堂HD <3194> 2,000円 +176 円 (+9.7%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
キリン堂ホールディングス<3194>が大幅続伸。同社は12日取引終了後、18年2月期の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は1246億円から1266億6600万円(前期比8.8%増)へ見直したほか、営業利益は15億2000万円から19億3700万円(同49.2%増)へ、最終利益は9億2000万円から12億9100万円(同2倍)へ修正した。グループの中核企業である「キリン堂」の新店が寄与したほか、既存店舗の改装やポイントカードを活用した販売促進、カウンセリング販売などが収益を押し上げた。また、調剤部門の伸長も業績の上乗せ要因に働いた。一方、店舗設備への減損などで4億6300万円の特別損失を計上している。
■TONE <5967> 2,756円 +215 円 (+8.5%) 本日終値
TONE <5967> [東証2] が急反発し、年初来高値を更新した。12日に発表した18年5月期第3四半期累計(17年6月-18年2月)の連結経常利益が前年同期比21.1%増の6.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。同社はレンチ、ボルト締結機器など主力とする作業用工具大手。国内で作業用工具類の高付加価値製品の販売が伸びたことが収益を押し上げた。販管費の抑制なども増益の要因となった。併せて、株主優待制度を新設すると発表したことも好感された。毎年11月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、一律で5000円相当の自社グループ製品を贈呈する。
■うるる <3979> 3,035円 +189 円 (+6.6%) 本日終値
うるる<3979>が3連騰。同社は12日、東京都が実施する18年度の「東京都ひとり親家庭等在宅就業推進事業」を受託したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同事業は、都内在住の一人親や寡婦の人を対象に、18年6月から19年3月の間、在宅就業コーディネーターによる個別カウンセリングやセミナー、在宅ワークのOJT(日常業務を通じた従業員教育)を行いながら、在宅ワークでの知識や技術の習得と、仕事納品の支援を行うという。また、これに伴い18年4月1日から5月2日まで、30人の参加者を募集するとしている。
■前澤工業 <6489> 469円 +22 円 (+4.9%) 本日終値
前澤工業 <6489> が急反発。12日に発表した18年5月期第3四半期累計(17年6月-18年2月)の連結経常損益が3.4億円の黒字(前年同期は7.2億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。上下水道用機械設備の納品が増加し、環境事業の赤字が大幅に縮小したことが寄与。バルブ事業の伸長なども黒字浮上に貢献した。併せて、創業80周年記念配当2円を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の8円→10円(前期は8円)に増額修正したことも支援材料となった。
■JIG-SAW <3914> 3,705円 +145 円 (+4.1%) 本日終値
JIG-SAW<3914>が続伸。12日の取引終了後、2月14日に発表した自社株買いについて、取得株数の上限を3万株から5万株へ、取得価額の総額を1億4000万円から2億4000万円へ引き上げ、取得期間についても4月15日までから6月30日までに変更したことが好感された。なお、今回の自社株取得枠の設定に関して、4月11日までに2万7500株を取得。取得価額の総額は1億1357万円に上るとしている。
■ミマキエンジニアリング <6638> 849円 +33 円 (+4.0%) 本日終値
ミマキエンジニアリング<6638>は大幅続伸。12日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は521億5000万円から524億円(前期比8.4%増)へ見直したほか、営業利益は23億5000万円から27億円(同31.8%増)へ、最終利益は15億5000万円から17億円(同36.0%増)へ修正した。為替レートを1ユーロ=129円70銭へとのユーロ高・円安へ修正したことが寄与する。同時に18年3月期の期末配当を従来予想の5円から7円50銭に引き上げ、中間配当5円と合わせ年12円50銭(前の期比2円50銭増)へ増配することも明らかにしている。
■シルバーライフ <9262> 8,200円 +310 円 (+3.9%) 本日終値
シルバーライフ<9262>が4日ぶりに反発。12日取引終了後、旭化成ホームズ(東京都新宿区)の運営するシニア向け賃貸住宅「ヘーベル Village」入居者に、高齢者向け配食サービス「まごころ弁当」「配食のふれ愛」を紹介する営業協力契約を締結したと発表したことが好材料視された。「ヘーベル Village」では、入居者へのサービスの一環として、日々の暮らしに役立つ情報を提供するタッチパネル式のタブレットを各住戸に備えている。このタブレット端末で、シルバーライフは高齢者向け配食サービスの注文を受けることが可能となる。なお、対象物件は、「ヘーベル Village」新小岩、元住吉、杉並井草、井荻の4施設。
●ストップ高銘柄
リーバイス <9836> 353円 +80 円 (+29.3%) ストップ高 本日終値
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
エディア <3935> 971円 -300 円 (-23.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース