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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日立造、出光興産、ツガミ

日立造 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日立造船 <7004>  553円  +10 円 (+1.8%)  本日終値
 日立造船<7004>が3日ぶりに反発。12日の取引終了後、100%子会社であるスイスの日立造船イノバ(HZI)が、スウェーデンの湿式メタン発酵施設を買収し、メタン発酵事業者としてスウェーデン市場に参入したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。スウェーデンのヨンショーピング市内の湿式メタン発酵施設・ガス充填設備JEBIO1を2月に買収し、今後2年間は同施設を運営し、その間に乾式メタン発酵技術であるコンパガスを用いたプラントを同市内に建設するという。建設予定のプラントでは、乾式メタン発酵槽2基により年間4万トンの有機性廃棄物(生ごみ・剪定枝など)を処理できるようになるとしている。なお、日立造船はメタン発酵事業の海外展開を進めており、新プラントが完成すればスカンディナビア地域で2施設目となる。

■出光興産 <5019>  3,860円  +55 円 (+1.5%)  本日終値
 出光興産<5019>はしっかり。12日の取引終了後、中国に有機EL材料の新会社を第1四半期に設立すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同社では17年に上海市に出光電子材料(上海)を設立し、有機EL材料事業におけるカスタマーサポートやマーケティング活動を行ってきたが、中国における需要拡大に対応し、顧客への技術支援の強化と供給体制の整備のため、100%出資で新会社「出光電子材料(中国)」を設立するという。なお、19年度中に有機EL材料製造工場を完工し、商業生産を開始する予定だ。

■ツガミ <6101>  1,416円  +17 円 (+1.2%)  本日終値
 ツガミ<6101>が高い。この日の前引け後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の520億円から576億円(前の期比40.3%増)へ、営業利益が60億円から70億円(同2.3倍)へ、純利益が36億円から42億円(同59.7%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。前回予想時には市況が多少落ち着くと予想していたが、引き続き好調を維持していることが要因としている。

■朝日インテック <7747>  4,100円  +20 円 (+0.5%)  本日終値
 朝日インテック<7747>は4日ぶりに反発。12日の取引終了後、主力製品であるPTCAガイドワイヤーの米国への販売について、7月1日から直接販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同社は現在、PTCAガイドワイヤーの米国市場への販売について、これまで米アボット・ラボラトリーズ社を通じて販売を行っていたが、契約が18年6月30日に満了することに伴い、アサヒインテック米子会社が直接販売を行うことになるという。アサヒインテックでは既に、貫通カテーテルやペリフェラルガイドワイヤーについては直接販売を行っているが、PTCAガイドワイヤーは同じ循環器系の医師が治療を行うため、既存の直接販売体制を生かして、販売を行うことが可能としている。なお、18年6月期業績への影響は軽微としている。

■ディップ <2379>  2,776円  -489 円 (-15.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ディップ<2379>が急落し年初来安値を更新した。12日の取引終了後に発表した19年2月期連結業績予想は、売上高423億6000万円(前期比11.3%増)、営業利益116億3000万円(同7.7%増)、純利益79億6000万円(同5.7%増)と増収増益を見込むものの、市場予想平均の営業利益135億円前後に届かないことから、失望売りが出たようだ。求人需要の高まりを受けてアルバイト・派遣求人市場の市場拡大が見込まれることから、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」、正社員・契約社員の求人情報サイト「バイトルNEXT」、総合求人情報サイト「はたらこねっと」ともに伸長が期待できる。また、前期に収益が好転した「ナースではたらこ」も改善基調が続くとみられ、これらが業績押し上げに貢献する。一方、テレビCFやWEB広告などによる広告宣伝投資も継続する予定で、利益の伸びを抑える見通し。なお、年間配当は前期比2円増の45円を予定している。18年2月期決算は、売上高380億6200万円、営業利益107億9900万円、純利益75億3100万円だった。なお、18年2月期から連結決算に移行したため、前の期との比較はない。

■明光ネット <4668>  1,248円  -48 円 (-3.7%)  本日終値
 明光ネットワークジャパン<4668>が大幅反落。12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年9月~18年2月)連結決算が、売上高97億6900万円(前年同期比3.7%減)、営業利益11億8600万円(同41.8%減)、純利益6億8300万円(同60.1%減)と大幅減益となったことが嫌気された。個別指導塾間の競争激化により、主力の明光義塾の生徒数が同7973人減の12万5045人となったことに加えて、ブランディング刷新施策の一環として行ったテレビCMの放映回数増加や、ICTコンテンツ拡充などの戦略的先行投資などが響いた。なお、18年8月期通期業績予想は、売上高204億1500万円(前期比5.3%増)、営業利益20億1100万円(同23.1%減)、純利益11億9100万円(同41.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■リーバイス <9836>  353円  +80 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値
 12日、リーバイ・ストラウス ジャパン <9836> [JQ]が決算を発表。18年11月期第1四半期(17年12月-18年2月)の経常利益(非連結)が前年同期比5.8倍の3.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。小売店の冬物商戦で新商品が好調だったうえ、昨年開店した大阪の旗艦店をはじめ直営店も伸長したことが寄与。利益率の高い商品の販売増加で採算も向上した。通期計画の2億円をすでに70%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■インターアクション <7725>  1,318円  +264 円 (+25.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 12日、インターアクション <7725> が決算を発表。18年5月期第3四半期累計(17年6月-18年2月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の6億8900万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォンなど向けCCD・C-MOSイメージセンサー検査用光源装置や瞳モジュールの販売が拡大したことが寄与。精密除振装置の販売低迷や買収・開発費用などを吸収し、大幅増益を達成した。通期計画の6億9900万円に対する進捗率は98.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

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