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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):串カツ田中、SUMCO、郵船

SUMCO <日足> 「株探」多機能チャートより
■セントラル警備保障 <9740>  3,240円  +402 円 (+14.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 セントラル警備保障<9740>が急騰。同社は関東を地盤とする警備サービス会社でガードマン派遣による常駐警備主力ながら機械警備にも注力している。同社が12日取引終了後に発表した19年2月期業績予想は売上高が前期比11.7%増の600億円、営業利益が同45.4%増の25億2000万円と大幅な伸びを見込んでおり、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。また、前期配当については従来予想比2円増額の30円、また今期はさらに2円増配の32円を計画している。

■サムティ <3244>  1,944円  +131 円 (+7.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 サムティ<3244>は4日ぶり反発。午前11時ごろに発表した第1四半期(17年12月~18年2月)連結決算が、売上高197億200万円(前年同期比58.7%増)、営業利益35億9900万円(同43.3%増)、純利益21億9000万円(同29.8%増)と大幅増益となったことが好感された。主力の不動産事業で、収益マンションなどを計13棟、その他オフィスビルとして「日産南堀江ビル」(大阪市西区)を売却したことが寄与した。また、投資用マンションとして86戸を販売したことも貢献した。なお、18年11月期通期業績予想は、売上高640億円(前期比5.8%増)、営業利益110億円(同8.6%増)、純利益65億円(同14.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■串カツ田中 <3547>  3,920円  +230 円 (+6.2%)  本日終値
 串カツ田中<3547>が大幅続伸。12日に6月1日から串カツ田中のほぼ全店約180店舗(立ち呑み3店舗を除く)で全席禁煙化または一部フロア分煙化すると発表したことが好感された。一部の店舗や首都圏のみ全席禁煙としている居酒屋チェーンが多いなか、ほぼ全店で禁煙化するのは同社が初という。4月下旬から店舗でポスターによる告知を開始する。同社では現在、ほぼ全店全席で喫煙可能だが、一方で子ども連れ家族の顧客も多く、ターゲットとしても重要視するなかで、喫煙可の店内に違和感を覚える意見が多く上がっていた。これを受け、受動喫煙防止を促進することで、より多くの顧客に来店してもらうことを目的として、店舗禁煙化を決定した。

■コーナン商事 <7516>  2,694円  +156 円 (+6.2%)  本日終値
 大阪地盤のホームセンター大手、コーナン商事 <7516> が続急伸。12日に発表した18年2月期の連結経常利益は前の期非連結比11.0%増の161億円で着地。続く19年2月期も前期比5.1%増の170億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はホームセンターコーナン7店舗、建築専門店のコーナンプロ9店舗を出店する計画で、6期連続増収、4期連続増益を見込む。併せて、21年2月期に経常利益200億円を目指す中期経営計画を発表。PB商品の開発を強化し、売上構成比率を40%に引き上げ収益力を高めるほか、3年で50店舗をメドに出店を進める方針だ。

■IDOM <7599>  835円  +42 円 (+5.3%)  本日終値
 中古車の買い取り・販売を手掛けるIDOM<7599>が急伸。同社は12日取引終了後に、19年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを76億円(前期比12.1%増)としているほか、年間配当を前期比4円増配の11円としていることが好感されたようだ。売上高予想は2900億円(同5.0%増)。足もとで直営店の小売り台数が堅調に推移するなか、今期も新規出店を継続することで、全直営店の小売り台数が増加する見込みだとしている。

■SUMCO <3436>  2,758円  +113 円 (+4.3%)  本日終値
 SUMCO<3436>が反発。半導体シリコンウエハーでは世界シェア2位。主力の300ミリウエハーを中心に世界的なメモリー需要拡大の恩恵を享受している。ここ、米国株市場主導で半導体関連株は調整ムードにあったが、目先はアプライドマテリアルズやインテル、エヌビディアなどの主力銘柄が切り返しに転じており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は前日まで4日続伸と戻り足を強めている。これを受けて、東京市場でも同社株などに見直し機運が台頭している。

■SBIホールディングス <8473>  2,727円  +111 円 (+4.2%)  本日終値
 SBIホールディングス<8473>が大幅高。この日、100%子会社でロシアの商業銀行SBI BANKが、米国のFinTech企業R3社が主導するブロックチェーンコンソーシアムに参加することになったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。R3社はブロックチェーン関連技術に強みを持つ米国のスタートアップ企業で、金融取引を記録・処理するための分散台帳技術プラットフォームであるCordaの商用化に向けた取り組みを進めている。R3社が主導するコンソーシアムには、世界各国の有力な金融機関等200社以上が参加しており、コンソーシアムに参加する金融機関において、分散台帳技術のシンジケートローンや貿易金融での活用に向けた実証実験を進めるなど、同技術の金融サービスへの活用を推進しており、今回、SBI Bankはこれに参加することで、ロシア市場おいてCordaを活用した新たな革新的な金融サービスの導入を目指すとしている。

■島忠 <8184>  3,545円  +140 円 (+4.1%)  本日終値
 島忠<8184>が大幅高、年初来高値を更新した。同社は首都圏を中心に展開するホームセンター大手で積極的な出店戦略の一方で管理コストの削減など合理化にも努め、18年8月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比36%増の103億1900万円予想と好調だ。同社が12日取引終了後に発表した18年8月期第2四半期累計(17年9月~18年2月)の単独決算では、売上高にあたる営業収益は714億5500万円(前年同期比1.7%減)と小幅減収だったものの、本業のもうけを示す営業利益は48億8500万円(同9.5%増)と2ケタ成長に近い伸びを示した。日用品などの価格見直しで利益率が改善しており、これを評価する形で買いが入った。信用取組は買い残が枯れた状態にあり、信用倍率は直近4月6日申し込み現在で0.55倍と需給関係も味方している。

■日本郵船 <9101>  2,190円  +66 円 (+3.1%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>をはじめ海運株の上げが目立つ。トランプ米大統領が12日、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と国家経済会議(NEC)のクドロー委員長に環太平洋連携協定(TPP)への復帰を検討するよう指示したと伝えられたほか、シリア情勢に対する懸念が目先やや後退したこともあり、買いが広がった。また、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は、前日に4日続伸し993にまで上昇したほか、運賃がドル建て決済の海運セクターにとっては、13日の東京外国為替市場のドル円相場がドル高・円安で推移していることもポジティブに働き、業績押し上げの期待も株高を助長している。

■TOKYO BASE <3415>  1,485円  +44 円 (+3.1%)  本日終値
 TOKYO BASE<3415>は3日ぶり反発。大和証券が12日付で投資判断「2」、目標株価1600円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視された。同社は、国内ブランドのみを取り扱うセレクト業態の衣料品専門店で、主要ブランドは「STUDIOUS」(20~30代のファッション感度が高い層向け)、「UNITED TOKYO」(20~40代向け)など。同証券では、同業他社に対し売上高EC比率が高く(17年2月期34.6%)、18年2月期中に国内ブランドのECモール出店を開始したことでEC売り上げはさらなる拡大が見込まれると指摘。効率性を重視した高い店舗運営力や新業態・新施策により、事業規模が拡大しても継続して30%超営業増益が見込める点を評価しているという。

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