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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アニコムHD、LINE、久光薬

アニコムHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■アニコムHD <8715>  4,285円  +185 円 (+4.5%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が4日続伸し新高値。同社と富士フイルムホールディングス<4901>傘下の富士フィルムの共同出資会社である「セルトラスト・アニマル・セラピューティクス」(横浜市)は「動物への本格的な再生医療をスタート」したと発表した。具体的には、セラトラスト社は犬の眼疾患である難治性の乾性角結膜炎(KCS)を対象に細胞を用いた治療法の有効性を確認した。今回確立した治療法を用いた診療をセラトラスト社の「動物再生医療センター病院」で28日から開始した。

■LINE <3938>  4,225円  +145 円 (+3.6%)  11:30現在
 LINE<3938>が反発している。28日の取引終了後、同社と野村ホールディングス<8604>は、証券ビジネスを中心とした金融事業で業務提携の検討を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。5月末をメドにLINEが51%、野村が49%を出資して共同出資会社「LINE証券」を設立する予定で、LINEプラットフォーム上で証券や投資信託の売買の仲介や投資コンサルティングサービスを提供する方針。「LINE」の既存ユーザー層の資産形成を中心とした潜在的な金融サービスへのニーズに対して、「LINE」が持つ豊富なユーザーベースやユーザビリティの高いUI(ユーザインターフェース)/UX(ユーザエクスペリエンス)と、野村グループが培ってきた金融ビジネスのノウハウを生かすことで、新しい金融サービスを提供するとしている。

■久光製薬 <4530>  8,210円  +230 円 (+2.9%)  11:30現在
 久光製薬<4530>は3日続伸。28日の取引終了後、集計中の18年2月期連結業績について、売上高従来予想の1470億円から1480億円(前の期比1.4%増)へ、営業利益が241億円から265億円(同0.7%増)へ、純利益が185億円から192億円(同5.9%減)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。インバウンド需要などを追い風に一般用医薬品「サロンパス」が好調に推移し、売上高が計画を上回ったことに加えて、販管費が計画を大幅に下回ったことが上方修正の要因としている。

■JUKI <6440>  1,462円  +39 円 (+2.7%)  11:30現在
 JUKI<6440>は反発。きょう付の日刊工業新聞で「2018年12月期の設備投資を前期比2倍の40億円に引き上げる」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、4月にプリント基板製造工場にモデルラインを構築してシステム販売を後押しするほか、工業用ミシンの生産能力増強などに振り分けるという。IoTの進展で機器のデータを活用して生産を効率化する需要が高まっていることから、従来の機器単体からネットワークを含めたシステム販売に力を入れているとしており、投資の増額分はシステム提案の強化などに用いられるとしている。

■アスクル <2678>  3,565円  +60 円 (+1.7%)  11:30現在
 28日、アスクル <2678> が3月度(2月21日~3月20日)の単体売上高が前年同月度比20.1%増になったと発表したことが買い材料視された。主力分野のBtoB事業が同12.2%増と伸びたうえ、成長分野のLOHACOも前年のASKUL Logi PARK首都圏での火災影響の反動があったものの同2.3倍に拡大、再成長の軌道に乗ってきたとしている。

■JXTG <5020>  643.2円  +10 円 (+1.6%)  11:30現在
 JXTGホールディングス <5020> が反発。28日、18年3月期の連結最終利益を従来予想の3000億円→3350億円に11.7%上方修正。増益率が2倍→2.2倍に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。第4四半期における資源価格や石油製品マージンの状況に加え、事業ポートフォリオの再構築などを踏まえ、最終利益を上方修正した。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の18円→19円に増額修正した。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.75%にあたる6000万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好感された。なお、取得した自社株は11月7日付ですべて消却するとしている。

■北の達人 <2930>  758円  +9 円 (+1.2%)  11:30現在
 北の達人コーポレーション<2930>が4日続伸で上値指向を強めてきた。720~730円近辺で収れんする5日・25日移動平均線を上に抜け、今月19日につけた戻り高値818円も意識される局面にある。健康食品や化粧品の通販を展開するが製造は外部委託ながら自社で企画しており、顧客ニーズに沿うものしか作らないというコンセプトが特長で、品質の高さを背景にリピーターが多い。また、独自のマーケットデータベースによる分析で高効率な経営を行い業績拡大が顕著となっている。18年2月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比2.6倍の14億1600万円を見込んでいる。

■武田薬品工業 <4502>  5,158円  -374 円 (-6.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
  武田薬品工業<4502>が急落。同社は28日、アイルランドの製薬大手「シャイアー」のM&A(合併・買収)を検討していることを明らかにした。シャイアー社は英ロンドン証券取引所に上場し、時価総額は4兆円強。同社のM&A金額は5兆円規模に上る可能性があるとみられている。実現すれば、日本企業による海外企業の買収では過去最大となる。この日の武田薬の株価は、超大型買収に伴う財務体質悪化を懸念し、売りが膨らんでいる。なお、武田薬では「シャイアー社に対して、何らかの提案を行うことを検討していることは事実だが、その検討はごく初期かつ調査段階」とコメントを出している。

■クレオ <9698>  1,006円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 クレオ<9698>が急騰。中段もみ合いを一気に上放れてきた。法人向けに特化して開発受託とERP販売などを手掛けているが、人工知能(AI)搭載の業務自動化支援システムへの期待が大きい。ここAI関連株に動意をみせるものが増えているが、その流れに乗る形で買いを集めている。業績も18年3月期は急回復、営業利益は前期比35%増の4億円を計画。また年間配当も期初予想に1円上乗せし前期比2円増配の15円を計画するなど株主還元姿勢にも厚い。

■ODKソリューションズ <3839>  548円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 28日、ODKソリューションズ <3839> [JQ]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の2億円→3.8億円に90.0%上方修正。増益率が9.3%増→2.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。学校法人向け業務の処理件数が増えたことに加え、採点や合格判定などの追加処理を受託したことが寄与。退職給付費用が想定を下回ったことも上振れに貢献する。

■C&R <4763>  1,043円  +78 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 クリーク・アンド・リバー社<4763>は大幅反発となっている。28日の取引終了後、集計中の18年2月期連結業績について、純利益が従来予想の10億円から11億円(前の期比23.3%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。持ち分法適用関連会社の業績が期初想定を上回って推移したことに加えて、税金費用が期初想定を下回ったことなどが寄与した。また、業績上振れに伴い、従来10円を予定していた期末一括配当を11円に引き上げるとあわせて発表した。前の期実績の9円に対しては2円の増配となる。

■オプトエレクトロニクス <6664>  772円  +56 円 (+7.8%)  11:30現在
 オプトエレクトロニクス<6664>が上昇加速。国内大手ドラッグストアが全店舗に無人レジを導入すると報じられたことを契機にセルフレジ関連銘柄が物色人気を集めるなか、レーザー式バーコード読み取り装置を製造する同社株にも投機資金が流入した。週足チャートでも3週連続しての大陽線を示現、13週・26週移動平均線のゴールデンクロスも接近しており、中期的にも上昇トレンドが鮮明だ。

■パピレス <3641>  2,100円  +131 円 (+6.7%)  11:30現在
 パピレス<3641>がカイ気配スタートで大幅高。2月5日以来の2000円大台回復を果たした。同社は電子書籍配信の先駆的存在で販売システム開発も手掛ける。28日取引終了後、同業のインフォコム<4348>]が同社の議決権割合9.83%にあたる96万9500株を取得することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。インフォコム子会社で電子コミックサービス「めちゃコミック」を運営するアムタスとの協業の可能性を協議中としており、業容拡大に対する期待も高まった。

■日邦産業 <9913>  615円  +33 円 (+5.7%)  11:30現在
 日邦産業<9913>は急伸。自動車やスマートフォン向けなどに強みを持つ電子部品商社で無線自動識別機能を持つRFID市場に早くから進出しており、現在人気テーマとなっているセルフレジ関連の一角として投機資金が攻勢をかけている。セルフレジは小売・流通業界の構造的な人手不足の問題とも絡み市場拡大余地が大きいとみられ、同時並行的に、従来のバーコードではなくRFIDタグの普及も加速するとの見方が強い。

■三光産業 <7922>  586円  +28 円 (+5.0%)  11:30現在
 三光産業<7922>が急伸。粘着剤・粘着剤付印刷物など特殊印刷物専業で、ラベル印刷やタッチパネル関連分野で実績が高い。セルフレジの普及と合わせ急速に市場拡大が見込まれるICタグ分野でも同社の商機が膨らむとの思惑が株高を後押ししている。18年3月期業績は従来予想を大幅に増額、本業のもうけを示す営業利益は7000万円から2億3000万円予想に上方修正しており、収益急回復に対する評価も高い。

●ストップ高銘柄
 SOU <9270>  5,290円  +700 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 五洋インテックス <7519>  308円  -80 円 (-20.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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