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【市況】15日の株式相場見通し=買い手控えで続落基調、米株安や円高も重荷に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は、トランプ米大統領がティラーソン国務長官を解任したことによる米政権運営の不透明感増幅や、外国為替市場での円高・ドル安進行懸念が尾を引くことから、日経平均株価は続落基調となりそうだ。また、外部要因に加えて、森友学園への国有地売却に関する財務省の決裁文書書き換え問題を巡り、国会運営が不透明感を増すとの懸念が買い控え要因となっている。15日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=106円20銭台と、前日夕刻に比べて円高・ドル安が進行している。

 14日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比248.91ドル安の2万4578.12ドルと3日続落した。 中国との貿易摩擦の懸念が高まり、NYダウは軟調。米政府が中国製品に高関税を課す措置を検討と報じられたことなどが警戒された。NYダウは一時330ドルを超す下落となった。キャタピラーやボーイングが安く、アップル、テスラも値を下げた。ジョンソン・エンド・ジョンソン、ウォルマートも下落した。半面、アマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)、インテルが高い。ナスダック総合株価指数は、前日比14.201ポイント安の7496.811と続落。

 日程面では、有機化合物の受託研究、受託製造・分離精製及び技術開発を手掛ける神戸天然物化学<6568>が東証マザーズ市場に新規上場する。そのほかに、2月の新築マンション市場動向に注目。海外では、米3月のNY連銀製造業景気指数、米3月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米2月の輸出入物価が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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