【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Fスターズ、ラクオリア、UT
Fスターズ <日足> 「株探」多機能チャートより
ビューティガレージ <3180> が続急騰し、上場来高値を約3ヵ月ぶりに更新した。同社は12日昼に決算を発表。18年4月期第3四半期累計(17年5月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比9.4%増の3.7億円に伸びて着地したことを好材料視する買いが続いている。同社は美容業界最大級の卸サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」の運営を主力としている。5-1月期は理美容化粧品やエステ化粧品、ネイル・まつ毛材料など化粧品・材料カテゴリーの販売が大きく伸びた。また、店舗設計事業でチェーン店本部や大型店舗からの受注が増加したことも収益を押し上げた。上期時点では7%減益だっただけに、増益に転じたことを好感する買いが向かった。
■フィックスターズ <3687> 10,120円 +680 円 (+7.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
フィックスターズ<3687>が大幅高で1万円大台を回復。同社は金融機関向けなどを中心に顧客のシステムを高速化させるソフトを開発しているが、世界初の量子コンピューター商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携しており、同分野での成長期待が大きい。経済産業省は次世代の計算技術を使って製薬や金融、物流分野で活躍できる人材育成に乗り出す方針にあり、世界的に開発競争が先鋭化している量子コンピューターでは次世代計算機のソフト開発に取り組む人材の確保が急務となるなか、18年度からこれを支援する方向にある。同社は3月末の株主を対象に1対5株の株式分割を実施するため、足もと権利取り狙いの買いが上げ足を助長する可能性がある。
■日本電子 <6951> 983円 +52 円 (+5.6%) 11:30現在
日本電子 <6951> が続急伸し、昨年来高値を更新。株価は2003年11月以来、約14年4ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。化学工業日報が13日付で「理科学・計測機器の保守・メンテナンスに加え、1台数億円クラスのハイエンド機器による受託分析サービスを本格的に開始する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「名古屋大学発のベンチャー企業と共同でクライオ電子顕微鏡を用いたたんぱく質の受託分析事業を立ち上げた。また、インターネットを介した高磁場NMR(核磁気共鳴)装置の時間貸しサービスを始めた」という。ソリューション事業の業容拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■ラクオリア創薬 <4579> 2,056円 +67 円 (+3.4%) 11:30現在
ラクオリア創薬<4579>が反発している。12日の取引終了後、旭化成ファーマ(東京都千代田区)との新規疼痛治療薬の創出を目指した共同研究に関して、マイルストン達成に伴う一時金の受領が確定したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同社は16年3月に旭化成ファーマと共同研究契約を締結し、新規疼痛治療薬の創出を目指して創薬研究を推進してきたが、共同研究成果が最終段階の水準に達したと認定されたことから、マイルストン達成に伴う一時金を受領するという。なお、同件は18年12月期業績予想に織り込み済みとしている。
■UTグループ <2146> 3,700円 +115 円 (+3.2%) 11:30現在
UTグループ<2146>が大幅反発となっている。きょう付の日本経済新聞で「中期計画の利益目標を前倒しで達成する見通しだ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているようだ。同社では20年3月期に連結営業利益66億円を目標に掲げていたが、記事によると、電子部品・自動車メーカーからの技術者派遣要請が想定より強いことから、19年3月期は70億円強(今期予想比4割増)になりそうだとしている。また、中計の最終年度にあたる21年3月期の営業利益目標を82億円に設定しているが、予想を上回るペースで収益が伸びていることから、今の好環境を前提にした計画に作り直す可能性が高いともしている。
■MonotaRO <3064> 3,495円 +100 円 (+3.0%) 11:30現在
工場用間接資材のネット通販を運営するMonotaRO <3064> は大幅続伸。12日、2月の売上高が前年同月比21.5%増の76.9億円だったと発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。前期は12ヵ月連続で前年同月比20%以上の増収を達成、今期に入ってからもその勢いは変わらず20%プラスを続けている。今18年12月期の売上高は前期比23.9%増の1094億円、経常利益は同19.7%増の141億円と17期連続増収、9期連続増益を計画する。
■弁護士ドットコム <6027> 2,043円 +32 円 (+1.6%) 11:30現在
弁護士ドットコム<6027>は小安く始まったものの、その後は切り返す動きとなっている。同社は12日、自社運営する法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の有料会員数が13万人を突破したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。「弁護士ドットコム」は2009年12月に有料会員サービスを開始して以降、順調に増加しており、この1年で1.3倍に拡大。会社側では増加の要因として、月間サイト訪問者数が17年8月に1050万人を超えるなど順調に増加していることや、有料会員に登録することでモバイル端末上で閲覧できる「みんなの法律相談」の相談件数が63万件となり、ユーザーの多様な相談ニーズに対応する回答が拡大し続けていることなどを挙げている。
■東京エレクトロン <8035> 22,400円 +195 円 (+0.9%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が全般軟調相場のなかで頑強な値動きをみせている。米国株市場ではここ半導体関連株が好調な業績を拠りどころに買い直されており、前日までフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は7連騰で新高値圏を走っている。前日はアナリストが評価を引き上げたマイクロン・テクノロジーが大幅高に買われるなど、注目が高まっている。そうしたなか東京市場では米国と比較して半導体セクターの相対的な出遅れが目立っており、水準訂正狙いの買いが活発化している。
■寿スピリッツ <2222> 5,690円 +10 円 (+0.2%) 11:30現在
寿スピリッツ<2222>が反発している。12日の取引終了後、従来30円を予定していた18年3月期の期末一括配当について、5円増額して35円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、前期実績の25円に対しては10円の増額となる予定だ。
■菱洋エレクトロ <8068> 1,680円 -169 円 (-9.1%) 11:30現在 東証1部 下落率2位
菱洋エレクトロ<8068>は大幅安となっている。同社は12日取引終了後、18年1月期通期連結決算を発表した。売上高922億3400万円(前の期比6.3%減)、営業利益2億5100万円(同81.7%減)、最終利益2億1200万円(同74.1%減)と大幅減益となりこれが嫌気されているようだ。国内で産業用途やパソコン向け半導体需要が減少したことや、アジア地域でテレビやアミューズメント機器向け半導体の売上高減少が響いた。ただ、19年1月期通期の連結業績予想については、高付加価値型ビジネスの立ち上げとそれに伴う採算性の向上により、売上高930億円(前期比0.8%増)、営業利益10億円(同4倍)、最終利益8億円(同3.8倍)をそれぞれ見込んでいる。
■ヨシックス <3221> 3,585円 -215 円 (-5.7%) 11:30現在 東証1部 下落率8位
12日に発表した「2月既存店売上高は1.7%減」が売り材料。2月既存店売上高は前年同月比1.7%減と4ヵ月ぶりに前年割れとなった。
■トヨタ自動車 <7203> 6,918円 -40 円 (-0.6%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に売りが目立つ。足もと外国為替市場で1ドル=106円台前半の推移と円高に振れており、為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算悪化に対する懸念が株価にネガティブに働いている。前日の米国株市場ではNYダウが157ドル安と反落、ここ戻り歩調にあった東京市場も海外投資家の買い戻し一巡で上昇一服の場面にあり、主力輸出株には風向きが悪い。
■ライクキッズネクスト <6065> 2,363円 +400 円 (+20.4%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率2位
12日、ライクキッズネクスト <6065> が決算を発表。18年4月期第3四半期累計(17年5月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の11.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。認可保育園の新規開設や補助金収入の増加などで、公的保育事業の収益が拡大したことが寄与。適正価格での契約更改が奏功し、受託保育事業の採算が大幅に改善したことも増益に貢献した。通期計画の13億円に対する進捗率は90.7%に達しており、業績上振れが期待される。同時に、3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いも向かった。
■日本フォームサービス <7869> 610円 +100 円 (+19.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
日本フォームサービス<7869>がストップ高カイ気配。同社株は前日まで3日連続のストップ高に買われていたが、きょうも売り物薄のなか大量の買い注文が入り、カイ気配のまま水準を切り上げている。同社は収納ラック製造メーカーで液晶モニターのアーム関連製品なども手掛ける。前日に米グリーン・レボリューション・クーリング(GRC社)と3月6日に業務提携契約を結んだことを発表した。GRC社が展開するデータセンターなどでサーバーを冷却する液浸冷却装置の販売を始める見通しで、これによる業容拡大期待が投機資金流入を誘っている。
●ストップ高銘柄
協和日成 <1981> 979円 +150 円 (+18.1%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース