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【市況】日経平均は続伸、500円超高から一転マイナスの場面も/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は続伸。8日の米国市場でNYダウは反発し、93ドル高となった。米国による鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を巡り、従来の強硬姿勢が軟化したことが好感された。本日の日経平均はこうした流れから226円高でスタートすると、米朝首脳が5月までに会談する見通しと伝わったこともあり、前場に一時21884.45円(前日比516.38円高)まで上昇した。しかし、本日発表される米2月雇用統計を見極めたいなどとの思惑も強く、後場に入ると利益確定売りに押されマイナスに転じる場面があった。

大引けの日経平均は前日比101.13円高の21469.20円となった。東証1部の売買高は17億5048万株、売買代金は3兆5584億円だった。先物・オプション特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買が膨らんだ。業種別では、建設業、機械、金属製品が上昇率上位だった。一方、鉄鋼、電気・ガス業、証券が下落率上位だった。

個別では、東エレク<8035>、キーエンス<6861>といったハイテク株やソフトバンクG<9984>が堅調。任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>などは小じっかり。決算発表の積水ハウス<1928>は5%近い上昇。配当利回りの高さが意識されたようだ。業績観測報道のヤーマン<6630>、デンソー<6902>による出資比率引き上げが発表されたルネサス<6723>、レーティング引き上げ観測のハウス食G<2810>も上げ目立つ。また、無人レジ関連のヴィンクス<3784>がストップ高水準まで買われ、決算が好感された鎌倉新書<6184>なども東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、JT<2914>などがさえない。武田<4502>は2%超安。決算発表のクミアイ化<4996>は4%近く下げた。また、東京個別<4745>のほか、石川製<6208>や豊和工<6203>といった防衛関連銘柄が東証1部下落率上位に顔を出した。
《HK》

 提供:フィスコ

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