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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ジンズメイト <日足> 「株探」多機能チャートより

■ジーンズメイト <7448>  957円 (+150円、+18.6%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ジーンズメイト <7448> がストップ高。前週末2日の取引終了後に発表した2月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比23.9%増と大幅に伸長し、7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月間を通して気温が低い日が続いたことで防寒アウターや冬小物の消化が進んだほか、都心部の店舗を中心としたインバウンド需要によりスポーツブランドなどの春物も動き出したことで、月度全体として前年実績を上回った。なお、決算期変更への対応として、2月度は1月21日から2月28日までとして同期間で比較している。

■エリアクエス <8912>  257円 (+37円、+16.8%)

 エリアクエスト <8912> [東証2]が5日ぶり急反騰。同社は5日午前10時50分に、株主優待制度を導入すると発表。対象は6月末時点で、1単元(100株)以上を保有する株主。同社が指定する飲食店などで利用できる2000円相当の優待券、もしくは1000円相当のクオカードのいずれかを選択する内容となっている。

■セーラー <7992>  279円 (+28円、+11.2%) 一時ストップ高

 セーラー万年筆 <7992> [東証2]が3日ぶり急反騰。前週末2日の取引終了後、次に開かれる定時株主総会招集通知から「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消すると発表しており、これを好感した買いが入った。同社では前期まで継続して最終損失を計上しており、このことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められるとして「継続企業の前提に関する注記」を記載していた。これに対し、16年から新たな3年間の中期経営計画を策定し、構造改善に取り組んだ結果、17年12月期には営業利益、経常利益および最終利益を計上することができたことから、期末において継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在していないと判断し、「継続企業の前提に関する注記」を解消することにしたという。

■DyDo <2590>  6,980円 (+640円、+10.1%)

 東証1部の上昇率2位。ダイドーグループホールディングス <2590> が3日ぶり急反騰で、上場来高値を更新した。同社は2日取引終了後に、19年1月期通期の連結業営業利益は57億4000万円(前期比17.4%増)を見込むと発表。また、同時に19年7月から希少疾病用医薬品事業に参入することも明らかにしており、これらが材料視されたようだ。今期の売上高は1752億2000万円(同1.5%増)を予想。主力の国内飲料事業の売上高は1270億7000万円(同0.3%増)、同事業の営業利益は自販機固定費の削減効果などで67億円(同20.9%増)を見込んでいる。

■アインHD <9627>  7,700円 (+530円、+7.4%)

 東証1部の上昇率3位。アインホールディングス <9627> が続急伸。2日に決算を発表。18年4月期第3四半期累計(17年5月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比47.3%増の147億円に拡大して着地したことが買い材料視された。前期にM&Aで獲得した調剤薬局や新規出店したドラッグストア が寄与し、9.9%の増収を達成したことが寄与。ドラッグストアでのPB商品の積極展開に加え、業務効率化によるコスト低減なども大幅増益に貢献した。

■ラクス <3923>  3,280円 (+120円、+3.8%)

 ラクス <3923> [東証M]が3日ぶり反発。2日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■共立メンテ <9616>  4,570円 (+120円、+2.7%)

 共立メンテナンス <9616> が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で同社の目標株価を5700円→6000円に引き上げたことが買い材料視されたようだ。リポートでは、ホテル事業の客室単価上昇や流動化による開発加速を評価。これを踏まえ、18年3月期の連結営業利益を130億円→132億円(会社計画は126億円)、19年3月期を149億円→157億円、20年3月期を165億円→173億円にそれぞれ引き上げた。また、株価は依然割安感があるとみて、投資判断は「Buy(買い)」を継続している。

■Uアローズ <7606>  4,440円 (+110円、+2.5%)

 ユナイテッドアローズ <7606> が3日ぶりに反発。前週末2日の取引終了後に発表した2月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比4.7%増となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて気温が低く推移したものの、春物衣料が動き始めたほか、メンズでは長袖カット、パンツ、ウイメンズではスプリングコート、ワンピースなどが順調に推移した。また、服飾雑貨では前月から引き続きリモワのスーツケースが順調に推移し、既存店売上高の増加に寄与した。

■ニッコンHD <9072>  2,700円 (+63円、+2.4%)

 ニッコンホールディングス <9072> が4日ぶりに反発。2日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の1.03%にあたる70万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月5日から5月31日まで。

■ファストリ <9983>  41,920円 (+940円、+2.3%)

 ファーストリテイリング <9983> が4日ぶりに反発。前週末2日の取引終了後に発表した2月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高が前年同月比5.1%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことを好感した買いが入った。月前半に気温が低く推移したことで、「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」など冬物商品が好調だったことに加えて、中旬以降は春物商品が順調に立ち上がり始めたことから、既存店売上高は増収となった。なお、前月に落ち込んだ客数は同0.2%増とプラスに転じ、客単価は同4.8%増と堅調を持続した。

■アダストリア <2685>  2,373円 (+44円、+1.9%)

 アダストリア <2685> が反発。前週末2日の取引終了後に発表した2月度の国内月次売上高で、既存店売上高は前年同月比2.7%減と3ヵ月連続で前年実績を下回ったが想定内との見方が強く、5日は買いがやや優勢となった。ニットやカーディガン、アウターなどが売り上げを牽引したほか、バッグ類やコラボ雑貨などが人気だったが、全国的に気温が低く推移したため春物の売り上げが伸びきらず、既存店売上高は減少した。なお、昨年3月からの累計では、既存店売上高は前期比0.6%減、全店売上高は同3.2%増となった。

■カルビー <2229>  3,490円 (+55円、+1.6%)

 カルビー <2229> 、江崎グリコ <2206> 、明治ホールディングス <2269> など食品関連に物色資金が流入。全体相場は円高などの影響もあって下値模索の動きを続けていたが、輸出主力株に逆風が強い一方で、ディフェンシブセクターである食品株は相対的に強い動きが目立った。足もと進む円高についても、原料コストの低下が見込めるため収益メリットとなる点が買いの根拠となった。

■ブリヂストン <5108>  4,626円 (+56円、+1.2%)

 ブリヂストン <5108> が4日ぶり反発、全体リスクオフ相場のなかで主力輸出株としては異色の頑強ぶりをみせた。株価は前週末にマドを開けて売られたが昨年4月以来約1年ぶりの安値圏まで突っ込んだこともあり、目先買い戻しが利いている。米国でSUV用タイヤが好調で収益に寄与しているほか、好採算の鉱山車両向け超大型タイヤの回復も顕著で18年12月期は営業2ケタ増益が視野に入る。足もと為替の円高基調はネガティブ材料ながら、SMBC日興証券が2日付で、為替前提を1ドル=110円から105円に修正したうえで投資評価「1」を継続、目標株価も5600円継続でフォローしており、これが株価を下支えている。

■良品計画 <7453>  37,500円 (+450円、+1.2%)

 良品計画 <7453> が続伸。前週末2日の取引終了後に発表した2月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比6.5%増と12ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。例年より気温の低い日が多かったため、衣服・雑貨ではシャツやボトムスなど、薄手の新規商品の動きが鈍かったが、「首のチクチクをおさえた洗えるタートルネックセーター」や、春物を含めたアウターが好調。また、生活雑貨では、前月に引き続き化粧水やタオル、スリッパが底堅く推移し、毛布やケットなど、季節ファブリックのセール販売も売り上げの底上げに寄与した。さらに、食品ではバレンタイン関連商品に加え、販売を強化したコーヒーや穀物茶シリーズの売り上げが上昇した。

■S Foods <2292>  4,210円 (+50円、+1.2%)

 S Foods <2292> が3日ぶり反発。主力商品の「こてっちゃん」のほか、食肉流通の川上から川下までを展開している。第3四半期(17年3-11月)の連結営業利益は前年同期比10%増の83億400万円だった。輸入牛肉や輸入豚肉などが好調だ。18年2月通期の業績は会社計画の115億円に対して市場には120億円(前期比14%増)へ増額修正され、最高益を更新するとの期待が出ている。2月に今期配当を従来予想の38円から43円(前期比8円増)とすることを発表。株価は昨年12月に5300円の上場来高値をつけた後は、調整局面にあるが好業績の内需株として評価余地は大きく本格反騰が見込める。

■日経Dインバ <1357>  1,454円 (+17円、+1.2%)

 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]が4日続伸。同銘柄は日経平均株価の値動きと逆方向に連動するETFで、日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるように基本設定されている。トランプ米大統領が鉄鋼やアルミの輸入関税を引き上げる方針を表明したことを受けて、米国株主導で再び世界株市場はリスク回避の流れが強まってきた。東京市場でも全体相場の先行きに懐疑的な見方を示す個人投資家を中心に物色の矛先が向いた。

※5日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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