【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり急反落、米株安受け利益確定売り優勢 (2月28日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22292.53
高値 22380.28(09:49)
安値 22068.24(15:00)
大引け 22068.24(前日比 -321.62 、 -1.44% )
売買高 15億4229万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9369億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり急反落、引け際下げ幅を広げ安値引け
2.パウエルFRB議長の議会証言を受けた、米株大幅安の流れを引き継ぐ
3.中国PMIの低下でアジア株売られ、後場の日経平均の下げ助長
4.業種別ほぼ全面安商状も値下がり銘柄数は1300台にとどまる
5.売買代金は2兆9000億円台まで膨らみ2月15日以来の水準に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは299ドル安と4日ぶりに反落した。パウエルFRB新議長の議会証言を受け、長期金利が上昇し、売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米株安を受けて利益確定の売りがかさんだ。後場に入ると日経平均株価は下げ幅を広げ、引け際一段安で安値引けとなった。
28日の東京市場は、利益確定売り圧力の強い地合いとなった。パウエルFRB議長の議会証言を受け、米長期金利が上昇、前日の米国株市場でNYダウが約300ドルの下げをみせるなど主要3指数がいずれも大幅反落となり、リスク回避の流れが東京市場にも及んだ。後場に入ると、中国PMIの落ち込みを背景とした上海市場などアジア株市場の下落が嫌気され一段安となった。先物を絡めたインデックス売りが下げを助長し、日経平均は引け際になって一気に下げ幅を広げ300円を超える下落で着地した。業種別では精密機器などを除きほぼ全面安商状だったが、東証1部の値下がり銘柄数自体は1300強(64%)にとどまっている。なお、売買代金は2兆9000億円台で2月15日以来の水準に膨らんだ。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>は大きく下げた。日立製作所<6501>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売り優勢、トヨタ自動車<7203>も下落した。ワコム<6727>が急反落、共英製鋼<5440>は値下がり率トップに売られた。ヤフー<4689>が大幅安、国際石油開発帝石<1605>、新日鉄住金<5401>も下値を試した。
半面、ブイ・テクノロジー<7717>が大きく買われ、ヤクルト本社<2267>、楽天<4755>も高い。サイバーコム<3852>は連日のストップ高。オプトホールディング<2389>、スター・マイカ<3230>、エスケイジャパン<7608>も値を飛ばした。北沢産業<9930>が物色人気となり、ペッパーフードサービス<3053>、ルックホールディングス<8029>なども物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、ヤマハ <7951> 、楽天 <4755> 、中外薬 <4519> 、スクリン <7735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。うち9円はテルモ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約102円。
東証33業種のうち上昇は精密機器、空運業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)小売業、(2)水産・農林業、(3)サービス業、(4)倉庫運輸関連、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)石油石炭製品、(4)パルプ・紙、(5)銀行業。
■個別材料株
△ディディエス <3782> [東証M]
非開示だった今期経常は13期ぶり最高益更新へ。
△ラクオリア <4579> [JQG]
「RQ-941」の英第1相試験で良好な安全性・忍容性を確認。
△TDCソフト <4687>
今期経常最高益予想を4%上乗せ、3円増配。
△アトラエ <6194> [東証M]
「20年9月期営業利益を今期予想比5割増に引き上げる」との報道。
△竹内製作所 <6432>
東海東京調査センターが投資判断を引き上げ。
△ヴィスコ <6698> [JQ]
1→8の株式分割を実施、今期経常を36%上方修正。
△日電子 <6951>
今期経常を59%上方修正。
△SKジャパン <7608>
今期経常を27%上方修正。
△Vテク <7717>
東海東京調査センターが目標株価を4万円へ引き上げ。
△ベルーナ <9997>
東海東京調査センターが新規「アウトパフォーム」でカバレッジ開始。
▼共英製鋼 <5440>
三菱UFJMS証券が投資判断を「弱気」に引き下げ。
▼内田洋 <8057>
今期経常を一転2%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サイバーコム <3852> 、(2)Vテク <7717> 、(3)TDCソフト <4687> 、(4)ワールドHD <2429> 、(5)シード <7743> 、(6)オプトHD <2389> 、(7)SKジャパン <7608> 、(8)スターマイカ <3230> 、(9)日本アジアG <3751> 、(10)北沢産 <9930> 。
値下がり率上位10傑は(1)共英製鋼 <5440> 、(2)日本マイクロ <6871> 、(3)ワコム <6727> 、(4)テレ朝HD <9409> 、(5)ヤフー <4689> 、(6)内田洋 <8057> 、(7)千趣会 <8165> 、(8)電気興 <6706> 、(9)ホギメデ <3593> 、(10)国際石開帝石 <1605> 。
【大引け】
日経平均は前日比321.62円(1.44%)安の2万2068.24円。TOPIXは前日比22.10(1.23%)安の1768.24。出来高は概算で15億4229万株。東証1部の値上がり銘柄数は679、値下がり銘柄数は1326となった。日経ジャスダック平均は4149.68円(24.27円高)。
[2018年2月28日]
株探ニュース