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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニッケ、共英製鋼、テレ朝HD

ニッケ <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本毛織 <3201>  1,103円  +12 円 (+1.1%)  本日終値
 27日、ニッケ <3201> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.36%にあたる100万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月28日から5月31日まで。うち75万株を28日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得する。

■科研製薬 <4521>  6,060円  +60 円 (+1.0%)  本日終値
 科研製薬<4521>が高い。午前11時ごろにカナダのヴァリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル(ケベック州)子会社と科研薬が創製した新規化合物KP-470の独占的ライセンス実施許諾契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、ヴァリアント社が米国、カナダおよび東西ヨーロッパにおいて、乾せんなどの皮膚疾患やリウマチ性疾患を対象にしたKP-470を有効成分とする外用剤を独占的に開発および販売する権利を供与するというもの。これにより、科研薬は契約一時金および開発に段階に応じた開発マイルストンを受領するほか、販売後は販売額に応じたロイヤルティーおよび販売額の目標達成に応じた販売マイルストンを受領することになるという。なお、同件による18年3月期業績予想の修正はないとしている。

■NECキャピ <8793>  2,142円  +12 円 (+0.6%)  本日終値
 27日、NECキャピタルソリューション <8793> が18年3月期の期末配当を従来計画の22円→28円(前期は22円)に増額修正したことが買い材料視された。好調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比56.4%増の55億円と12期ぶりに過去最高益を更新する見通し。権利確定日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いなどが向かった。

■共英製鋼 <5440>  1,714円  -199 円 (-10.4%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 共英製鋼 <5440> は急反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)」→「アンダーウエート(弱気)」に引き下げ、目標株価を2060円→1600円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、ベトナムを中心とした海外事業は今後の成長ドライバーであることは変わらないが、国内事業は厳しい環境を迎えると指摘。同社主力製品の鉄筋棒鋼は恒常的に需給が緩んだ状態で受注競争が激しく、スクラップ以外のコスト上昇分の製品価格への転嫁は容易ではないとみている。同証券では、18年3月期の連結営業利益を52億円→37億円(会社計画は34億円)、19年3月期を98億円→51億円、20年3月期を111億円→65億円に下方修正した。

■テレ朝HD <9409>  2,185円  -178 円 (-7.5%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 テレビ朝日ホールディングス<9409>が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウエート」とし、目標株価を1970円から1840円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、テレビ広告需要の縮小や、熾烈な視聴率競争を繰り広げるなど事業環境が従来想定以上に悪化するなか、放送専業といえる同社の業績は相対的に厳しいと指摘。19年3月期営業利益予想を153億円から150億円へ、20年3月期を同149億円から137億円へそれぞれ下方修正している。

■内田洋行 <8057>  3,105円  -210 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 内田洋行<8057>が大幅続落。27日の取引終了後、18年7月期の連結業績予想について、営業利益を33億円から30億5000万円(前期比0.3%増)へ、純利益を21億5000万円から20億円(同1.8%増)へ下方修正したことが嫌気された。前年同期に大きく伸長した自治体マイナンバー関連の案件の一巡や海外市場での新製品効果の反動減はあるものの、小中高校向け教育ICT分野が大幅に伸長していることから、売上高は1490億円(同3.1%増)で据え置いた。ただ、退職給付費用をはじめとした人件費の増加もあって、上期営業利益が大幅減益となっており、通期予想も下方修正を余儀なくされた。その第2四半期累計(17年7月21日~18年1月20日)決算は、売上高651億8000万円(前年同期比6.2%増)、営業利益3億8100万円(同50.1%減)、純利益1億6200万円(同54.8%減)だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,311円  -67.5 円 (-4.9%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>などに売りが目立つ。ここ上昇基調にあった原油市況が上昇一服、前日のWTI原油先物価格は90セント安の1バレル=63ドル1セントと4日ぶりに反落した。これを受けて米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が下落、NYダウの下げを助長している。東京市場でも原油市況に連動しやすい資源開発関連株に目先利益確定の売りが優勢となっている。

■コマツ <6301>  3,919円  -92 円 (-2.3%)  本日終値
 コマツ<6301>など中国関連株が安い。日立建機<6305>やファナック<6954>、ダイキン工業<6367>なども値を下げた。この日発表された中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と市場予想(51.1)を下回った。1月の51.3から1ポイント低下し、好不況の分かれ目となる50に接近したことから中国景気の先行きに対する警戒感が強まった。この結果を受け、香港・ハンセン指数や中国・上海総合指数も軟調に推移している。

■三菱UFJ <8306>  763.5円  -15.7 円 (-2.0%)  本日終値
 メガバンクが安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が値を下げた。27日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言は利上げに前向きな「タカ派的」な内容だったとの見方が強く、リスクオフ姿勢からNYダウが反落。JPモルガン・チェースなど米銀行の株価も下落した。これを受け、日本の大手銀行株も軟調な値動きとなっている。米長期金利は一時2.92%台に上昇し、銀行の利ザヤ改善期待は膨らんでいるが、この日の株価は売り先行となっている。

■サイバーコム <3852>  2,014円  +400 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値
 サイバーコム<3852>が連日のストップ高。次世代高速通信規格である「5G」分野に通信事業者や通信関連機器メーカーが注力姿勢を強めており、これまでの目標だった2020年の商用化を1年前倒しして2019年にする計画にあることが伝わり、関連株を強く刺激する格好となった。あらゆるものをオンライン化するIoT時代に5Gは必須の通信規格とみられており、そのなか通信機器関連のソフトを開発する同社にビジネスチャンスが巡るとの思惑が投機資金攻勢の手掛かりとなっている。信用買い残も23万株程度で足もとの売買高水準からは株式需給面からもほとんど重荷となっていない。

■イグニス <3689>  2,102円  +400 円 (+23.5%) ストップ高買い気配   本日終値
 イグニス<3689>がストップ高。27日、同社の子会社で秋元康氏らも出資しているパルスが中国芸能事務所のUNLSH社と包括的業務提携することを発表した。また、VR空間上でライブを開催することができるバーチャル・ライブ・プラットフォーム「INSPIX」の自社開発を加速することも発表。有名IP誘致・新規IP制作および海外展開を本格的に始動する計画で、これを材料視する買いが集中する格好となった。

■ヴィスコ <6698>  32,600円  +5,020 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 ヴィスコ・テクノロジーズ <6698> [JQ]がストップ高。27日、3月31日現在の株主を対象に1→8の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年3月期の連結経常利益を従来予想の3億0800万円→4億2000万円に36.4%上方修正し、増益率が14.1%増→55.6%増に拡大する見通しとなったことも好感された。主力の電子部品業界向けを中心に画像処理検査装置の販売が伸びるうえ、上場関連費用の支出を抑制したことも利益を押し上げる。

■ディー・ディー・エス <3782>  674円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 27日、ディー・ディー・エス <3782> [東証M]が非開示だった業績見通しを発表。18年12月期の連結経常損益は4.4億円の黒字(前期は2億円の赤字)と13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はセキュリティ強化を進める金融、医療機関などに指紋認証ソフトの販売が拡大する。また、次世代オンライン認証規格「FIDO」に準拠した認証基盤リューションの導入も広がる。併せて、販売・資本業務提携先である米ノックノックラブズ社と総代理店契約を結んだと発表。商談の継承により、今期売上高に2億円を加算した。

●ストップ高銘柄
 シーズメン <3083>  874円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ドミー <9924>  899円  -300 円 (-25.0%) ストップ安売り気配   本日終値
 以上、1銘柄

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