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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JCU、久光薬、アウトソシン

JCU <日足> 「株探」多機能チャートより
■JCU <4975>  5,230円  +305 円 (+6.2%)  11:30現在
 23日、JCU <4975> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、発行済み株式数の1.42%にあたる20万1080株の自社株を消却する。消却予定日は3月30日。

■久光製薬 <4530>  7,620円  +390 円 (+5.4%)  11:30現在
 久光製薬<4530>が3日ぶりに反発している。24日付の日本経済新聞で、「2021年2月期に連結営業利益を310億円強に引き上げる計画だ」と報じられており、中期成長に期待した買いが入っている。主力の一般用医薬品「サロンパス」の高機能品が貢献するほか、経費見直しなどの業務効率化も利益を押し上げるとしている。今期予想(前期比8.4%減の241億円)に対しては3割近い伸びとなり、09年2月期の営業最高益(325億3200万円)以来の水準となる。

■アウトソーシング <2427>  2,230円  +79 円 (+3.7%)  11:30現在
 アウトソーシング<2427>が4連騰で1月29日につけた高値2194円を1カ月ぶりに上抜き、上場来高値更新となった。工場などの製造ライン向け人材派遣や製造請負を手掛けるが、最近は技術者派遣の拡大に注力している。国内は企業の求人需要旺盛ななかで好収益環境を享受しているが、同社はM&A戦略を駆使して海外展開でも強みを発揮、豪州や英国などで買収した人材子会社の寄与で大幅増収増益基調が続く見通し。18年12月期について、会社側は買収コストなどをこなし営業22%増益を計画しているが「達成は濃厚でむしろ上振れる可能性もある」(中堅証券調査部)という見方がある。

■VTホールディングス <7593>  586円  +15 円 (+2.6%)  11:30現在
 VTホールディングス<7593>が続伸。23日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表したことを好感する買いが入っている。30万株(発行済み株式数の0.25%)、2億円を上限としており、取得期間は2月26日から3月23日まで。

■日本製紙 <3863>  2,158円  +51 円 (+2.4%)  11:30現在
 日本製紙<3863>は続伸している。24日付の日本経済新聞で「ティッシュやトイレットペーパーといった家庭紙の卸価格を、4月21日出荷分から10%以上引き上げる」と報じられており、原料費や物流費の上昇で悪化した同製品の採算改善に期待した買いが入っている。記事によると、家庭紙各社は前年の同時期に値上げを打ち出したものの浸透しなかったが、今回は好調な需要やパルプ価格が最高値圏に上がった環境の変化もあるため、再度の値上げに踏み切るとしている。

■グリー <3632>  677円  +11 円 (+1.7%)  11:30現在
 グリー<3632>が朝安後に切り返している。同社はきょう、人気アイドルグループ「NEWS」との実写恋愛シミュレーションゲーム「NEWSに恋して」の配信を決定し、事前登録を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。配信開始は今春を予定。このゲームでは、写真やボイスはすべて撮り下ろしで、ストーリーの途中で彼と電話(収録済み音声が再生される)やチャットで会話したり、ボイス付きのアラームを設定したりすることができる。なお、事前登録の開始にあわせキャンペーンを実施することも明らかにしている。

■三菱商事 <8058>  3,017円  +48.5 円 (+1.6%)  11:30現在
 三菱商事<8058>が5日ぶり反発、株価は3000円近辺でのもみ合いを続けているが、直近は買い優勢に傾いている。ここ原油市況高が顕著となっており、前週末のWTI原油先物価格は78セント高の1バレル=63ドル55セントと続伸、2月5日以来の水準を回復したことで、資源エネルギー分野に強みを持つ総合商社にとって追い風が意識される状況だ。また、同社は原料炭や銅鉱山の開発など金属事業が収益の柱となっており、最近の銅価格など非鉄市況の上昇が株価押し上げ材料としてポジティブに働いている。18年3月期最終利益は2度の上方修正を経て前期比23%増の5400億円とピーク利益更新を見込んでいる。19年3月期についても伸び率こそ鈍化するものの増益基調継続を予想する声が強い。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,012円  +116 円 (+1.3%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が商いを膨らませ続伸、9000円大台を回復すると同時に25日移動平均線も上回り、上昇トレンド転換を示唆している。きょうは先物主導の全体リスクオン相場で、裁定買いなどインデックス買い効果による浮揚力が働いている。また、新たなテーマ性も内包。米国で宇宙開発が加速するなか、同社も宇宙開発分野に積極的な姿勢をみせていることが注目されている。900機を超える小型衛星を宇宙に飛ばす構想で話題となった米ワンウェブ社にも出資するなど、株価の刺激材料となっているもよう。

■山一電機 <6941>  1,866円  +23 円 (+1.3%)  11:30現在
 山一電機<6941>が続伸している。前週末23日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の自社株買いでは、上限を20万株(発行済み株数の0.88%)、または3億円としており、取得期間は3月1日から5月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■キトー <6409>  2,103円  +14 円 (+0.7%)  11:30現在
 キトー<6409>に注目したい。同社は工場で使われるチェーンブロックなど巻上機の大手企業。14日に発表された第3四半期(17年4~12月)の連結営業利益は前年同期比32%増の26億700万円と大幅増益だった。日本に加え北米や欧州、アジア向けの需要が伸びている。18年3月通期の同利益は44億円(前期比4%増)で据え置かれたが、市場には50億円台への増額修正観測が膨らんでいる。世界的な景気拡大による旺盛な設備需要に乗っており、業績の拡大基調は続きそうだ。19年3月期の同利益は60億円台に乗せるとの期待が強い。2000円台の上場来高値圏にある株価は、ここから一段高が期待できる。(地和)

■東京エレクトロン <8035>  20,510円  +135 円 (+0.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体材料を手掛ける企業に買いが集まっている。世界的な半導体需要の好調が改めて確認されるなか、前週末の米国株市場ではNYダウやナスダック指数など主要指数が大幅高に買われ、そのなか、インテルが4%超の上昇をみせるなど半導体関連が大幅上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も2%を上回る上昇をみせた。これを受けて、東京市場でも半導体セクター全般を買い戻す動きが強まっている。

■エムスリー <2413>  4,240円  +20 円 (+0.5%)  11:30現在
 エムスリー<2413>が5日ぶりに反発している。前週末23日の取引終了後、従来は未定としていた期末一括配当を11円にすると発表した。前期実績の10円に対して1円の増配となることが好感されているようだ。

■シーズメン <3083>  624円  +100 円 (+19.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シーズメン<3083>はストップ高カイ気配。前週末23日引け後にカイカ<2315>およびカイカ子会社で仮想通貨関連事業を手掛けるCCCTと資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなった。ECサイトのシステム開発や仮想通貨での決済、ブロックチェーンを活用した顧客管理などを検討する。また、CCCTなどを引受先とする102万5000株の第三者割当増資を実施する。発行価格は475円で、調達する約4億7000万円は仕入れ代金の支払いなどに充てる方針。

■アクシーズ <1381>  5,240円  +700 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アクシーズ<1381>がストップ高カイ気配。同社は23日の取引終了後、日本ハム<2282>との資本・業務提携を発表したことが好感された。両社は鶏肉製品の供給を中心に取引関係があり、この資本・業務提携により、さらなる協力体制の構築と深化を図る。日ハムはアクシーズの50万株(発行済み株式数の8.90%)を取得する予定だ。また、アクシーズは同日、91万6000株の株式売り出しを発表した。同時にオーバーアロットメントによる上限5万3400株の売り出しも実施する。株式売り出しの配分先には、日ハムと鹿児島銀行が指定されている。売出価格は3月5日から8日のいずれかの日に決定する。

●ストップ高銘柄
 アクシーズ <1381>  5,240円  +700 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ドミー <9924>  1,499円  -400 円 (-21.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 アークコア <3384>  410円  -100 円 (-19.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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