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【市況】東京株式(大引け)=271円安、円高嫌気されECB理事会前で見送り

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 25日の東京株式市場はドル安・円高を背景に終始売り優勢の展開を強いられ、日経平均株価は一時300円近く下げる場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比271円29銭安の2万3669円49銭と大幅続落。東証1部の売買高概算は15億6333万株、売買代金概算は2兆9626億円。値上がり銘柄数は462、対して値下がり銘柄数は1519、変わらずは82銘柄だった。

 きょうの東京市場は、外国為替市場でドルが急速に売られ一時1ドル=108円台に入るドル安・円高に振れたことで、主力株中心に売り圧力が強まった。輸出企業の想定為替レートをおおむね下回ってきたことから、過度な好業績期待が剥落している。もっとも3月決算企業も第4四半期に入っており今期業績に与える影響は実際には軽微との見方もあり、一部の主力株には押し目を拾う動きもみられた。また、原油市況の上昇を受け石油セクターや非鉄関連株が買われた。途中、日経平均は下げ渋ったものの、日本時間今晩に予定されるECB理事会およびドラギ総裁の記者会見を見極めたいとの思惑もあり、後場は再び下げ幅を広げ、日経平均は一時290円強の下げをみせる局面もあった。値下がり銘柄数は1500を超え、全体の7割以上を占めている。

 個別では、任天堂<7974>が売られ、ソニー<6758>は大幅安。トヨタ自動車<7203>など自動車株や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。北の達人コーポレーション<2930>が値下がり率トップに売られ、インプレスホールディングス<9479>、プリマハム<2281>も大幅安。日本航空電子工業<6807>、タダノ<6395>の下げも目立つ。DMG森精機<6141>も安い。

 半面、日本電産<6594>が上昇、NTT<9432>も堅調。ブレインパッド<3655>が大幅高、岡谷電機産業<6926>、東京個別指導学院<4745>も値を飛ばした。チタン工業<4098>が物色人気となり、日本通信<9424>も活況高。スター・マイカ<3230>、インテリックス<8940>なども高い。ハーツユナイテッドグループ<3676>、インターネットイニシアティブ<3774>が上昇、日本海洋掘削<1606>も買われた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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