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【市況】明日の株式相場見通し=輸出関連中心に売り基調、円高進行で業績懸念も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(25日)の東京株式市場は、外国為替市場で1ドル=109円台後半と、約4カ月ぶりの円高・ドル安水準となってきたことへの警戒感を持ちながら、本格化している4~12月期決算の内容を注視する神経質な展開となりそうだ。日銀の17年12月短観で示された大企業製造業の想定レート1ドル=110.18円を超えて円高・ドル安が進行し、業績予想の前提が揺らいできたことで、輸出関連銘柄には売りの出やすい地合いとなりそうだ。

 市場関係者からは「ちょうど4~12月期の決算発表が本格化するタイミングで、円高が加速したことで市場の不安感が増幅しているようだ。年初から全体株価が上昇していることから、輸出関連の銘柄については、よほどの好決算でない限り積極買いは期待薄。想定通りであれば売られるケースもありそうだ。欧州の経済指標が良好で、ユーロ買い・ドル売りが継続していることや、米中を中心とする貿易摩擦問題に対する懸念の高まり、さらに根強い日銀の緩和縮小観測などがドル売りの材料とされているようだ」との見方が出ていた。

 24日の東京株式市場は、終始利益確定売りに押される展開となった。日経平均株価は途中下げ渋る場面もあったが、円高進行を嫌気して後場は一段安となった。日経平均株価終値は、前日比183円37銭安の2万3940円78銭と4日ぶりに反落した。

 日程面では、12月の全国スーパー売上高に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)理事会、インド・東南アジア諸国連合(ASEAN)サミット、米12月の新築一戸建て住宅販売が焦点になる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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