【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オリックス、くら、コスモス薬品
オリックス <日足> 「株探」多機能チャートより
オリックス<8591>が連日の昨年来高値更新。SMBC日興証券は11日、同社株の目標株価を1800円から2250円に引き上げた。投資評価の「1」は継続した。「ディフェンシブ株から高クオリティ株へ」と市場の評価が変わり、株価はバリュエーション面の切り上げが見込める点に注目している。特に、次期中期経営計画(19年3月~21年3月期)のベース利益成長率は年7~10%が可能とみているほか、配当や自社株買いによる総還元利回りは5.7%の水準にあり、投資妙味が高い点などを評価している。
■くらコーポレーション <2695> 6,810円 +80 円 (+1.2%) 本日終値
くらコーポレーション<2695>が高い。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は7500円としている。ロードサイド型の回転すしを展開している同社に対して同証券では、「外食業界の勝ち組の1社」と評価。前17年10月期の連結営業利益は前の期比3%減の63億4100万円だったが、第4四半期(8~10月)は前年同期比で2ケタ営業増益と過去最高の収益を達成。18年10月期の同利益は68億1000万円が計画されているが、同証券では70億円への増額を予想している。
■コスモス薬品 <3349> 19,010円 -4,060 円 (-17.6%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
コスモス薬品<3349>が急落し、昨年来安値を更新した。11日の取引終了後、18年5月期の連結業績予想について、営業利益を223億円から200億円(前期比10.1%減)へ、純利益を170億円から153億円(同16.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期に41店舗を出店するなど積極的な新規出店を行っていることから、売上高は5500億円から5524億円(同9.9%増)へ上振れる見通しだが、人員増強策の実施で人件費率が上昇していることに加えて、電気料金の高騰で水道光熱費が増加していることが利益を圧迫する。なお、同時に発表した第2四半期累計(17年6~11月)決算は、売上高2708億3500万円(前年同期比9.6%増)、営業利益102億9200万円(同13.4%減)、最終利益77億8100万円(同10.4%減)だった。
■菱洋エレクトロ <8068> 1,922円 -195 円 (-9.2%) 本日終値 東証1部 下落率6位
11日、菱洋エレクトロ <8068> が18年1月期の連結経常利益を従来予想の16.5億円→4億円に75.8%下方修正。従来の6.8%増益から一転して74.1%減益見通しとなったことが売り材料視された。PC分野向け半導体が一時的な生産調整の影響で減少したことに加え、IoT関連のビジネスが計画に対し伸び悩んだことが響く。また、通信ネットワークに関する新規事業の計画を見直し、在庫評価損4.9億円を計上することも利益を圧迫する。
■進和 <7607> 2,642円 -238 円 (-8.3%) 本日終値 東証1部 下落率9位
進和 <7607> が1月11日大引け後(16:00)に決算を発表。18年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比13.9%減の6億円に減り、9-2月期(上期)計画の20.2億円に対する進捗率は30.1%にとどまり、5年平均の43.7%も下回った。
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■ジンズ <3046> 4,895円 -365 円 (-6.9%) 本日終値 東証1部 下落率10位
ジンズ <3046> が1月11日大引け後(16:00)に決算を発表。18年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比39.4%減の4.2億円に落ち込み、9-2月期(上期)計画の24億円に対する進捗率は17.8%にとどまり、5年平均の28.6%も下回った。
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■技研製作所 <6289> 2,945円 -215 円 (-6.8%) 本日終値
技研製作所 <6289> が1月11日大引け後(15:00)に決算を発表。18年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比4.7%減の15.6億円に減り、9-2月期(上期)計画の35億円に対する進捗率は44.7%にとどまり、5年平均の48.4%も下回った。
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■乃村工藝社 <9716> 2,379円 -162 円 (-6.4%) 本日終値
乃村工芸社<9716>が大幅続落。11日の取引終了後に発表した、第3四半期累計(17年3~11月)連結決算が、売上高779億300万円(前年同期比5.0%減)、営業利益52億3000万円(同11.0%減)、純利益36億7400万円(同7.6%減)と、2ケタ営業減益だったことが嫌気された。前年同期にその他市場などにおいて大型特需案件があった反動に加えて、大型案件の納期が第4四半期へ先送りとなったことが響いたという。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高1200億円(前期比3.8%増)、営業利益81億円(同6.5%増)、純利益56億円(同10.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■リンガーハット <8200> 2,404円 -158 円 (-6.2%) 本日終値
リンガーハット<8200>が大幅続落。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年3~11月)の連結決算が、売上高338億1300万円(前年同期比4.3%増)、営業利益19億9100万円(同14.1%減)、純利益8億9100万円(同39.1%減)と大幅減益だったことが嫌気された。既存店売上高が前年同期比1.1%増となったことに加えて、前期新店のフル稼働や今期の新店効果などで売上高は増収を確保したが、人件費などが計画を上回り利益を圧迫した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高450億円(前期比2.6%増)、営業利益33億7000万円(同2.6%増)、純利益16億8000万円(同3.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■ネオジャパン <3921> 1,694円 +300 円 (+21.5%) ストップ高 本日終値
11日、東証がネオジャパン <3921> [東証M]を18日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■白鳩 <3192> 682円 +100 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
11日、白鳩 <3192> [JQ]が決算を発表。18年8月期第1四半期(9-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比10倍の8100万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。品揃え拡充などで女性向けを中心とした下着のインターネット販売が伸びたことが寄与。前期に計上した支払手数料がなくなったことも大幅増益の要因となった。
■エスプール <2471> 3,465円 +502 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
11日、エスプール <2471> [JQ]が決算を発表。17年11月期の連結経常利益は前の期比38.5%増の6.8億円に拡大し、従来予想の5.7億円を上回って着地。続く18年11月期も前期比16.7%増の8億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も人材需給が逼迫するなか、コールセンター業務を主力とする人材ソリューション事業の好調継続を見込む。同時に、2月28日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。併せて、今期の年間配当は5円とし、株式分割を考慮した実質配当は38.9%増配とする方針とした。
●ストップ高銘柄
アライドHD <6835> 104円 +30 円 (+40.5%) ストップ高 本日終値
フジタコーポレーション <3370> 3,940円 +700 円 (+21.6%) ストップ高 本日終値
ナノキャリア <4571> 911円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース