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【特集】天昇電 Research Memo(3):2018年3月期第2四半期営業利益は微減益ながら期初予想を上回る

天昇電 <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2018年3月期第2四半期の業績概要
(1) 損益状況
天昇電気工業<6776>の2018年3月期第2四半期の連結業績は、売上高7,498百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益593百万円(同4.3%減)、経常利益584百万円(同21.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益400百万円(同104.3%増)となった。

売上高は一部が下半期へ後ズレしたことから期初予想を下回りほぼ前期並みとなったが、自動車関連部品の売り上げが好調に推移しており、内容としては決して悪くはなかった。営業利益については、引き続き高付加価値製品が好調に推移したこと、以前から進めてきたコスト削減策の効果が出ていることなどから期初予想を上回り前年同期比で微減にとどまった。さらに営業外損益で、前年同期(2017年3月期第2四半期)は91百万円の為替差損を計上したのに対し、2018年3月期第2四半期は22百万円の為替差益を計上したことなどから経常利益は増益となった。また前年同期に特別損失として計上した投資有価証券売却損(175百万円)がなくなったことなどから、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比で大幅な増益となった。

(2) セグメント別状況
公表されているセグメント別状況は以下のようであったが、この区分はあまり意味はない。国内成形関連事業は増収ながら新製品向け金型の償却増などにより減益となったが、中国成形関連事業がわずかではあるが黒字化した。不動産関連事業は大きく変わっていない。この結果、全体として営業利益は微減にとどまった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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