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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブランジスタ、LINE、ブレーキ

ブランジスタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブランジスタ <6176>  2,571円  +500 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 ブランジスタ<6176>がストップ高。同社は7日、子会社のブランジスタゲームが運営している3Dスマホクレーンゲーム「神の手」のスマホ向けアプリが「App Store」全アプリで1位となり、150万ダウンロードを突破したことを明らかにした。「神の手」は、年末年始にテレビCMの全国放送を開始したことなどをきっかけに、「App Store」の全ゲーム1位(無料)に続き、総合(無料)でも1位を獲得。すべてのゲーム、アーケードゲーム、シミュレーションゲームカテゴリでは、昨年12月30日から7日現在まで8日連続で1位となっている。

■歯愛メディカル <3540>  5,570円  +705 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 歯愛メディカル<3540>やカチタス<8919>、要興業<6566>など直近IPO株が高い。日経平均は堅調に推移しているものの、やや物色の方向感に欠けるなか、値動きの軽い直近IPOで値幅取りを狙う動きが出ている。5日に今年のIPO第1号となる世紀<6234>が来月8日に東証マザーズに新規上場されることが発表されたが、今後、1カ月間はIPOは無いことから、幕間つなぎで直近IPOを物色する動きが強まっている。こうしたなか、歯愛メディカルはストップ高と急伸。歯科医院向けカタログ「Ciメディカル」を主力とする歯科向け通信販売の最大手。業績も堅調な伸びが期待されている。カチタスは中古住宅の再生販売事業を展開しており、「空き家」対策関連銘柄として注目されている。要興業は一般・産業廃棄物の収集運搬やリサイクル事業を展開している。また、昨年10月に新規上場した高齢者向け配食サービス事業を展開するシルバーライフ<9262>もストップ高に買われた。

■LINE <3938>  5,320円  +490 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 LINE<3938>が反発している。きょう付の日経産業新聞で「共通ポイント事業を実店舗に広げる」と報じられており、これを好材料視した買いが入ったようだ。記事によると、消費者が企業と無料対話アプリ「LINE」で「友だち」になると、購入額に応じて対話アプリのサービスで使える「LINEポイント」を付与する仕組みだという。企業にとっては対話アプリを会員カード代わりに使えるほか、セール情報なども発信できるようになることから、LINEにとっては共通ポイント事業を通じて自社サービスの利用促進につながるとして期待されている。

■曙ブレーキ工業 <7238>  338円  +23 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 曙ブレーキ工業<7238>が大幅高で3日続伸。8日付の日本経済新聞で「電気信号で動きを制御する電動ブレーキを開発する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているようだ。記事によると、電気信号を流すことでモーターを動かして車輪を制御する仕組みで、油圧配管などの部品が不要となるため、軽量化にもつながるという。電気自動車の普及で車の制御も電動化が進む動きに対応するのが狙いで、22年の実用化を目指すとしている。

■マルゼン <5982>  2,599円  +124 円 (+5.0%)  本日終値
 マルゼン<5982>が反発し昨年来高値を更新。前週末5日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年3~11月)連結決算が、売上高385億5000万円(前年同期比5.6%増)、営業利益36億8200万円(同15.9%増)、純利益27億400万円(同20.5%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。前年に海外で大型案件があったベーカリー部門は落ち込んだものの、主力で省人化機器でもあるオートリフトフライヤーや食器洗浄機など業務用厨房機器の自社製品の販売増が寄与し、増収増益となった。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高477億5000万円(前期比0.9%増)、営業利益40億7000万円(同1.0%増)、純利益29億3200万円(同1.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■串カツ田中 <3547>  4,200円  +170 円 (+4.2%)  本日終値
 串カツ田中<3547>が大幅高。午前11時ごろに発表した12月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比7.0%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価は同2.6%減とマイナス傾向が続いているものの、客数が9.9%増となったことが寄与した。なお、全店売上高は同52.3%増だった。

■日本冶金工業 <5480>  273円  +10 円 (+3.8%)  本日終値
 日本冶金工業<5480>に大口資金が流入、売買高増勢のなか上値追い態勢を強め昨年来高値を8カ月ぶりに更新。ステンレス専業メーカーだが、同社ならではの高機能製品への注力で高シェアを確保している。18年3月期営業利益は33億円と前期比24%減益を見込むが保守的で、9月下旬に火災事故から復旧した川崎製造所がフル操業体制にあるほか、在庫評価の改善などを背景に業績は上振れする可能性が高いとみられている。

■高砂熱学工業 <1969>  2,161円  +59 円 (+2.8%)  本日終値
 高砂熱学工業<1969>が反発。東海東京調査センターが5日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2600円としたことが好材料視されたようだ。同センターでは、一般設備の採算改善と産業空調の売上構成比のアップにより収益拡大が続くと想定しており、18年3月期の営業利益を前期比25.2%増と会社計画の11.2%減から一転して増益になると予想。19年3月期も受注好調と採算改善が継続し、14.8%営業増益を見込んでいる。

■ニチアス <5393>  1,563円  +34 円 (+2.2%)  本日終値
 ニチアス<5393>が反発。大和証券が5日付で投資判断を新規に「2/アウトパフォーム」とし、目標株価を1800円としたことが好材料視されたようだ。同証券では、中国の環境規制強化から基幹事業である工業製品事業における環境関連製品の伸長を予想。また、同社がこれまでに実施してきた投資や収益力強化の効果が19年3月期に再度本格化に向かい、16年3月期から続く増益基調は第2フェーズ入りすると指摘している。これにより、19年3月期以降は投資効果および生産性改善などによる収益性の高まりを背景に連結営業利益は、中期経営計画で掲げる営業利益目標(売上高2000億円、営業利益率10%以上)を達成する可能性は高いとみている。

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